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梅雨の合間のほったらかしソロキャンプ

6月のキャンプは、梅雨の合間の平日ど真ん中ほったらかしソロキャンプにしました。今回はこだわりの地酒や万能調味料での晩酌、AI直伝の即興朝食に、帰宅後の信玄餅食べ比べまで。写真盛りだくさんで振り返るキャンプ記となっています。

またまた大作になってしまったので、お暇なときにお付き合いください。



はじまり

会社の平日休業に合わせて、「ほったらかしキャンプ場」を予約した。
「何もこんな梅雨時期に計画休業しなくても……」と毎年思うのだが、6月には祝日がないのが理由らしい。このお休みの代わりに土曜日が出勤日となるが、ほとんどの人が有給休暇を取得するし、周囲に人がいないと仕事が激減する私にとっては、気兼ねなく有給消化ができてむしろ嬉しい連休となっている。

キャンプへ行くのは、週の真ん中の水曜日。
「キャンプブームも終焉を迎えた」なんて囁かれる昨今なので、人気キャンプ場と言えど、こんな平日のど真ん中に足を運ぶやつはそうそういないだろう。……そう高を括っていたのだが、意外なことにサイトの予約はしっかりと埋まっていた。人気キャンプ場にキャンプブームの終焉は影響しないらしい。

今年は例年通りのタイミングで梅雨入りしたため、大方のキャンパーと同じように、数日前から天気予報と睨めっこする日々が続いた。
「せめて雨だけは降らないでくれ」との願いが天に届いたのか、あるいは私の日頃の行いが良いおかげか、雨マークのない予報のまま、当日を迎えることができた。

買い物しながら、のんびりと一般道を行く

朝9時に家を出発し、一般道をのんびり走ってキャンプ場へと向かう。
我が家からキャンプ場までは、高速道路を使うと1時間ちょっとで着いてしまう。「そんなに急ぐ旅でもないしな」という気持ちと、ケチった高速代で少し贅沢をしようという目論見があり、あえて一般道を選んだ。

長野県から山梨県へと向かう国道20号は、諏訪を過ぎると信号で止まることもほとんどなく、快適なドライブを楽しめる。
天気が良ければ長野と山梨の県境あたりで美しい富士山が拝めるのだが、残念ながら今回は雲の中に隠れて顔を出してくれなかった。「まあ、梅雨の時期なのだから、雨が降っていないだけでヨシとしよう」そう自分に言い聞かせながら、新緑のドライブを満喫した。

キャンプ場へチェックインする前に、私にはどうしても手に入れたいものが2つあった。
1つは、noteのキャンプ界隈で(私が勝手に?)大人気だと思っている「勘助辛味噌」。そしてもう1つは、私のキャンプには絶対に欠かせない地酒だ。

一般道から狙う勘助辛味噌ハント

まずは、お目当ての「勘助辛味噌」を求めて走る。
勘介辛味噌は山梨県のご当地万能調味料で、地元の味噌に国産ニンニク、唐辛子、ごま油などがブレンドされた、パンチの効いた風味と深いコクが特徴だ。

数年前、noteキャンプ界のカリスマである鉄火さんに教えていただいた。実はそれ以前にも見かけたことはあったのだが、当時は「なんだこれ?」と思うだけで手に取ることはなかった。けれど、あの鉄火さんが愛用していると知ってからは、すっかり私の定番調味料になっている。

ただ、この味噌は意外と販売している場所が少ない。私の知る限り今回のルート上では「双葉SA(上り)」くらいだ。
かと言って、調味料ひとつのために高速道路に乗るのも勿体ない。そこで「高速に乗らずに売店だけ利用できないか」と調べてみたところ、SAの裏手に「ぷらっとパーク双葉(上り線)」という一般道用の駐車スペースがあることを知った。

ナビを頼りに向かったものの、これがかなりの隠れ家スポットというか、非常にわかりにくい場所にある。Googleマップの案内に従いながらも「本当にこのナビの案内で合ってるの……?」と不安になるほどだった。それでも、この駐車スペースのおかげで無事に目的の勘助辛味噌をゲットすることができた。

SAの裏手に5台の駐車スペースがある
一台あたりのスペースは広いが、ここに辿り着くまでの道が狭い
SAの一通りのものを利用することができる
自転車は侵入禁止
確かに、自転車が入ったら危ないかも
無事に求めていた勘介辛味噌ゲット
大瓶か小瓶か迷って小瓶にした

武の井酒造の銘酒「青煌」を求めて

続いては地酒の調達だ。
山梨の日本酒といえば「七賢」が筆頭に挙がるだろう。今回のルート上には、七賢を醸す「山梨銘醸」さんがある。しかし今回は、あえてまだ飲んだことのない地酒に挑戦しようと決めていた。目をつけたのは、北杜市にある「武の井酒造」さんだ。

道中に蔵元へ立ち寄るルートも考えたが、少し遠回りになってしまう。そこで、ルートを大きく外れずに済む販売店を探し、甲府市にある「依田酒店」さんへ伺うことにした。
店内に入ると、全国から集められた美味しそうな日本酒、焼酎、ワインがずらりと並んでいて、すっかり目移りしてしまう。
危うく本来の目的を忘れそうになりながらも、武の井酒造の「青煌(せいこう)純米吟醸」をしっかりと手にしてレジへ向かった。……のだが、念のためにと覗いた焼酎コーナーで、思わぬ出会いがあった。
大好きな芋焼酎「山ねこ」の、見たことのない限定銘柄が目を引いたのだ。なんと、麹米に贅沢にも「山田錦」を使用しているという。抗えるはずもなく、気付けばこちらも一緒に手にとってレジへと進んでいた。

少し奥ばった場所にあるが駐車場は広い
店内には全国の有名銘柄の酒が並んでいた
これは近くにあったら毎週来ちゃいそう

食材も地元で購入してキャンプ場へ到着

あとはスーパーで食材を買い込み、すべての買い出しが終了。
ここで「キャンプ場に着く前にお昼ご飯を済ませておこう」と考えた。しかし、走りながら「何を食べようか、どこに入ろうか」とあれこれ迷っているうちに、車はどんどん山を登ってフルーツラインへ。気がつけば沿道から飲食店がすっかり消え去り、完全にランチ難民になってしまった。
結局、お昼ご飯を食べ損ねたまま、13時を少し過ぎた頃にキャンプ場へと到着した。

いちやまマートでお買い物
このスーパーは長野県にも進出してきている
お昼ご飯にほうとうもいいなと思ったら
店名が「信州」
なぜ信州でほうとう??そこは「甲州」ではないのか?
チェックイン可能時間13時少し過ぎに到着
少し過ぎた方が空いていて良い
去年は満開だった薔薇は散っていた

ハナレ0に設営を済ませ、あの“伝説”を食す

今回使用したのは「ハナレ0」サイト。
今年の2月に「ダイノジサイト」を利用した際、「もしハナレサイトに泊まるなら、0番が一番良さそうだな」と目星をつけておいた場所だ。

ハナレサイトは全部で11サイトある。この0番は一段下がった場所にあるため、上段のサイトに比べると見晴らしの開放感は一歩譲るかもしれない。しかし、左隣には普段使われていない「⭐️サイト」があり、右側に車を停めて目隠しにすれば、抜群のプライベート空間を作り出せる。おまけに炊事場もトイレも近いため、実利性も非常に高い。

このサイトに、今回はサバティカルの「ギリア」を設営した。
設営が簡単で居住性も高く、本当に気に入っている幕だ。欲を言えば「メッシュパネルがあれば最高なんだけどな……」と思っていたら、案の定、昨年リニューアルされたモデルでは全面メッシュ仕様になったらしい。本気で買い替えを検討したくなる。

今回はサバティカルのギリアを設営
寝床はコットの上にポップアップメッシュテントスタイル
パネルを跳ね上げたかったが、間違って長いポールを持ってきてしまった
サイトを後ろから見た景色
富士山は見えないが良い景色
左側の⭐️サイトはなんで使われないのだろう?

手際よく設営を済ませたら、急いで「ほったらかし温泉」へと向かった。
目的は湯に浸かることではなく、タイミングを逃して食いっぱぐれていたお昼ご飯。お目当ては、あの「伝説のカレー」だ。

お店に到着したのは14時を回った頃。さすがに席はガラガラだった。
以前は「伝説のカレー(鶏)」を食べたので、今回は「豚」をチョイス。そして、このカレーに合わせるのは、温泉の売店で購入した「富士桜高原麦酒」のヴァイツェンだ。個人的に、カレーに最も合うビールはヴァイツェンだと確信している。

心地よい風に吹かれ、雲から少しだけ頭を覗かせた富士山を眺めながらいただく「伝説のカレー+至高のビール」。
最高の組み合わせだったが、個人的な好みとしては、どちらかと言えば「鶏」の方が好きだったかもしれない。メニューにはもうひとつ「牛すじカレー」もあるようなので、来年はそちらを狙ってみたいと思う。

設営を急いで終わらせ、早足で温泉へ
目的は温泉ではなくて伝説のカレー
なんで(仮)なんだろう?
これからまだ進化するのか?
選んだのは伝説のカレー(豚)と
富士桜高原麦酒のヴァイツインの
勝手に作ったセット
頭だけ見えてきた富士山を眺めながら
カレーとビールをいただいた
至福😌

至福ののんびりタイムと、新旧「白州缶」の贅沢な飲み比べ

カレーでお腹が満たされたので、少し散歩をしながら、このキャンプ場ならではの絶景を眺めてサイトへと戻った。

ほったらかしキャンプ場と言えば
これだよね
鹿さん、またお世話になります
売店横にはアナベルが満開
紫陽花も少しだけ
梅雨時ですなー

ここからは、お楽しみの「のんびりタイム」。
簡単なツマミを作り、お酒を片手に読書に没頭する。最初のツマミは、セブンイレブンのレトルトポテトサラダに、ほったらかし温泉名物の「温玉あげ」を贅沢にトッピングしたもの。合わせるお酒は、最近発売された「白州ハイボール缶」にした。

カレーを食べた帰りに売店で購入
ここに来たら食べないとね
最近発売された白州ハイボール缶と温玉あげポテサラ
このハイボールは高くて普段は手が出ないので
キャンプでの贅沢として購入した
グラスは以前に白州蒸留所で購入したもの
今回は温玉あげに火が通り過ぎていた
前回はもっとどろっとしていてポテサラと絡んだのだが
今回のキャンプは読書を楽しむことにした
箱根方面を眺めながら「俺たちの箱根駅伝」を読む
下巻は本選を描いている

ツマミが尽きたので、2品目には「タコス風サラダ」を作ってみた。
以前、どなたかのnote記事で見かけて、あまりに美味しそうだったので真似してみたかったメニューだ(どなたの記事だったか失念してしまいました、すみません)。
材料は、2種類のドリトスとサルサディップ、それにトマトとアボカド。これらを適当に切って和えるだけで完成する。

次なるお酒は「2025年版の白州ハイボール缶」。実は賞味期限が切れているのだが、もったいなくて飲まずにとっておいたものだ。せっかくなので新旧飲み比べをしてみたのだが……悲しいかな、私の味覚では「どちらも最高に美味い」ということしか分からなかった。
ただ、ハイボール缶にここまでの金額を毎回払えるかと言われると、「普段は角瓶でも十分幸せだな」というのが正直なところかもしれない。

タコス風サラダの材料
贅沢にもドリトスは2種用意してみた
サルサソースもドリトスのものがあった
切って割って和えてかけて完成のタコス風サラダ
これに合わせるのは2025年版の白州ハイボール缶
タコス風サラダは我ながら美味しくできた
2種のドリトスが良かったのかも
サルサソースが辛めだったので酒が進んだ

雨ニモマケズ、工夫で乗り切るミニ焚き火

今回は風が強い予報だったので、焚き火は諦め半分だった。
しかし、風向きのおかげだろうか、このキャンプ場の「焚き火可否」の基準となる吹き流しがそれほどなびいていない。これならいけると判断し、火を熾すことにした。

普段は大きめの焚き火台を愛用しているが、もう夜でも焚き火の暖かさを欲する季節ではない。そこで今回は、超コンパクトなミニ焚き火台をチョイスした。
通常の薪がそのまま入らないため、ノコギリで半分にカットする手間はかかるが、薪を無駄遣いせず、省エネでじっくり火を育てる愉しみがある。

ゆらゆら揺れる炎を眺めていると、またしても予報が外れ、ポツポツと小雨が降り出してきた。
慌てて、間違えて持ってきてしまっていた「長いポール」を引っ張り出し、フロントパネルを無理やり跳ね上げて雨を凌ぐことに。ポールが長さがすぎてかなり斜めになり、テントの居住スペースまで脚が侵入してくる不格好なスタイルになってしまったが、こうして現場にあるもので頭を使って工夫することこそ、キャンプの醍醐味だと思う。
(ちなみに、苦労して設営した直後に雨はすんなり止んでしまったのだが……。)

まずはランタンに火を灯して風情を楽しむ
ランタン越しの風景が好き
今回はこんなコンパクトな焚き火台にした
折りたたむとB5サイズになるし、意外とよく燃える
薪をノコギリで半分にして、フェザースティックを作り焚き火の準備
小雨が降っていたけど簡単に着火し
勢いよく燃えた
暖かくなったらこの焚き火台で十分楽しめる

絶品の晩御飯「勘助辛味噌けいちゃん焼き」

今夜のメインディッシュは、もちろん手に入れたばかりの「勘助辛味噌」を使ったメニューだ。
数日前から何を作ろうか熟考し、様々なnoterさんの過去記事を参考にさせていただいた結果、今回は「勘助辛味噌けいちゃん焼き」に決定した。
鉄火さんが作られていた「けいちゃん焼き」のアイデアと、teraken_さんが「勘助辛味噌に鶏肉を漬け込んで焼いていた」というエピソードからヒントを拝借したものだ。

作り方はこうだ。
まず、鶏もも肉をアイラップに入れ、塩麹パウダーを振りかけて揉み込み、10分ほど放置する。こうすると肉が柔らかくなって旨みも引き立つ。そこに勘助辛味噌、みりん、醤油、すりおろしのニンニクと生姜を加え、さらにしっかりと揉み込んで30分ほど味を馴染ませておく。
あとは、油を引いたマルチグリドルに鶏肉をタレごと入れて焦げ付かないよう両面をジューシーに焼き上げ、仕上げに食べやすい大きさに切ったキャベツと玉ねぎを投入して一気に炒め合わせる。

今回の材料はこちら
ポイントはちょっとお高い鶏肉
いちやまマートの自家養鶏場産なのかな?
油が飛び散るがキャンプなので気にしない
油断するとタレが焦げるので目が離せない
待ちきれなくて、酒屋で買ってきたレア焼酎の山ねこを味見
久しぶりにいも焼酎を飲んだけど、華やかな香りと味で美味しい
鉄火さんを見て、シェラカップでロック真似てみたかったのだ
そうこうしていると完成
最後にネギをトッピング
ネギかけておけば大体上手くなる、ネギ好き理論

一口食べて、言葉を失った。この「勘助辛味噌けいちゃん焼き」、我ながら笑ってしまうほど大成功である。あまりの美味しさに感動し、思わず鉄火さん宛てにX(旧Twitter)でポストしてしまったほどだ。

勘助辛味噌のピリッとした辛味と、みりんの優しい甘みが、鶏肉の旨味と野菜の甘みを引き立ててくれる。このタレ、万能すぎて何に合わせても美味しくなる魔法の味かもしれない。

そして、この絶品料理に合わせたのが、武の井酒造の「純米吟醸 青煌」。
すっきりとしつつも、豊かな米の旨味がしっかりと芯にあるお酒で、濃いめの味付けのけいちゃん焼きに負けない素晴らしさだった。やはり、その土地の料理をその土地の地酒で迎えるのは、旅の最高の贅沢だ。

晩酌は山梨県北杜市の地酒「青煌」の純米吟醸
澄み切った透明感と、爽やかな果実味のバランスが絶妙だった
自然の花から採取した花酵母を使っているらしい
チェアの後ろから
こんな景色を眺めながら晩酌を楽しんでいた
これまた至極だ😆
跳ね上げ用ポールがかなり斜めなのはご愛嬌

静寂の夜

食後は、白州のミニボトルを取り出し、ロックでちびちびと舐めながら焚き火を見つめたり、読書をしたりして過ごした。

平日であることに加え、ハナレサイトだった恩恵だろうか。この日の周囲はほとんどがソロキャンパーで、どこからも騒がしい話し声が聞こえてこない。耳に届くのは風の音と焚き火の音だけ。これ以上ないほど静かで贅沢な時間が流れていた。
この最高の環境が、一泊4,300円で手に入るのだから、やはり平日のソロキャンプはやめられない。

夜のうちに温泉へ行こうかとも迷ったのだが、静寂の心地よさに包まれているうちに、お風呂へ行くことすら面倒になってしまい、22時前にはシュラフへと潜り込んだ。

空に星はないけれど、甲府の控えめな夜景が煌めく
今回の締めは白州のノンビンテージ
ミニボトルはキャンプに持ってきやすいので助かる
Radikoで山梨ローカルラジオを聴きながら
焚き火を愛で、氷が溶けて味わいが変わっていく白州を楽しむ
なんて贅沢な時間なのだろう
そんなのんびりとした静かな時間を過ごして
22時には眠りについたのだった

静けさを求めて向かった朝風呂で

翌朝、4時に目が覚めた。
テントの外へ出て空を仰いだが、残念ながら(というか、やはりと言うべきか)どんよりとした曇り空で、富士山は拝めなかった。夜半に少し雨がパラついたようでテントが濡れていたが、本降りにならなかっただけ御の字だ。

ほったらかし温泉は、日の出の1時間前に開場する。この時期のオープンは朝4時なのですでに開いている。起きていても特にやることもなかったので、すぐにお風呂セットを抱えて湯へと向かった。

平日の早朝だし、さぞかし貸切状態だろうと思いきや、あっちの湯には先客が5名ほどいた。
のんびり静かに朝の湯を楽しもうと湯船に浸かったのだが、そこへ東京から来たらしいおじさん2人組と、関西方面から旅行中とおぼしき学生3人組の賑やかな話し声が響き渡り、少々げんなりしてしまった。朝4時の温泉という非日常に、すっかり気分がハイになっていたのだろう。静寂を愛するソロキャンパーとしては、少しだけ苦笑いするしかない時間だった。

どんよりとした雲が空を埋め尽くす朝
富士山が見えたら爽快なのに
朝の温泉駐車場
この時期の平日4時台はさすがに車が少ない
さぁほったらかされて温泉に浸かろうじゃないか
曇りなのが残念だけど
またしても「あっちの湯」しか営業していなかった
私は「こっちの湯」に入ったことがない
一度は入ってみたい
お風呂には人が少なかったが、話し声が
うるさいグループが2組いたのが残念
芋洗状態の温泉よりも良かったけど

救世主「Geminiくん」の五平餅レシピ

1時間ほどじっくりと湯に浸かり、身体を温めて外へ出ると、名物の朝ごはん処「気まぐれ屋」が営業を開始していた。
普段の休日の朝なら長蛇の列ができているが、平日の朝とあって、数人の先客が静かに箸を動かしているだけだった。
私も当初は、ここで「卵かけご飯(TKG)」か「牛すじ煮込み丼」をいただこうかと考えていたのだが、前日にたっぷり食べたためかお腹が空いていない。どちらのメニューも過去に一度食べていることもあり、今回は無理をせずパスしてサイトへ戻ることにした。

ところが、サイトに戻って淹れたてのコーヒーを啜りながら読書をしていると、体内時計が動き出したのか、今度は猛烈にお腹が空いてきた。
しかし、ここで問題が発生する。朝は「気まぐれ屋」で食べる気満々だったため、手元の食材が驚くほど乏しいのだ。残っているのは、非常用にと忍ばせておいた「パック餅」と、デザート用に買っていた「タンパク質入りヨーグルト」だけ。

ここで、頼れる相棒の登場である。スマホを開き、生成AIの「Geminiくん」に助けを求めた。
『パック餅と、勘助辛味噌で作れる美味しい料理を提案して』
すると彼は、間髪入れずに『勘助辛味噌五平餅』という素晴らしいアイデアを返してきた。

五平餅といえば、我が長野県や岐阜県などの山間部に伝わる大切な郷土料理。潰したご飯を串に巻き付けて焼き、甘辛い味噌や胡桃、胡麻のタレを塗るものだ。まさかそれを、パック餅と山梨の勘助辛味噌を使ってアレンジしてくるとは、Geminiくん、なかなか粋な提案をしてくれるじゃないか。

さっそく、提案通りにパック餅をアレンジして香ばしい「勘助辛味噌五平餅」を焼き上げ、ナッツをトッピングしたヨーグルトと共にテーブルに並べた。
思いがけず、炭水化物もタンパク質もミネラルもビタミンもバランスよく摂取できる完璧な朝食が完成した。機転の利利かせ方において、私もGeminiくんに負けてはいないだろう。

朝ごはんの食材
もち三つは食べ過ぎかと思ったが、使い切るために食べることにした
油多めで揚げ餅風にしてから
タレを絡めた
香りが食欲を誘う
本日の朝ごはんセット
タンパク質をちゃんと摂取しないとね

早めの撤収、そして「あの恐怖」との戦い

食後はのんびりと片付けを進め、仕上げに「カフェ山歩」の焙煎所で購入しておいた「DUSK BLEND」の豆を挽いた。深いコクのあるコーヒーを味わいながら読書をし、テントが完全に乾燥するのをじっと待つ。
この、時間を贅沢に使える時計のない空気こそ、ソロキャンプの真髄だ。

前日に買っておいた豆
今回はブレンドにした
このコーヒーを淹れている時間も楽しい
焦らず蒸らして淹れる
こんな景色を眺めながら一服
快晴だったらさらに気持ちいいのだろうが

時計の針が9時を指したところで、少し早めだがキャンプ場を後にすることにした。
車に荷物を積み込み、運転席に座ってスタートボタンに手をかけた瞬間、脳裏に嫌な記憶がフラッシュバックする。
それは、今年2月にほったらかしキャンプ場へ来た際、帰りがけに突如発生した「車のバッテリー上がり」の恐怖だ。
あの時の絶望感を思い出し、「頼むから動いてくれ……」と祈るような気持ちでハイブリッドシステムを起動する。……緊張の一瞬、不安を余所に、システムは呆気ないほど静かに、無事に起動してくれた。
未だにあのバッテリー上がりの明確な原因が分かっていないのが一抹の不安として残るが、ひとまずはホッと胸を撫で下ろした。

今回お世話になったサイトからの眺め
予想通りにいいサイトだった
ハナレなら0が一番
バッテリー上がらなくて良かったね

最後にちょっとだけ、寄り道ドライブ

帰り道も急ぐ理由はどこにもない。ひたすら一般道をドライブした。
道中、noterのはりねずみさんが推していた、北杜市にあるスーパー「ひまわり市場」へ立ち寄ることにした。
本当は往路に立ち寄ってメインの食材を買い出す予定だったのだが、あいにく水曜日が定休日だったため、リベンジの訪問となった。

一歩足を踏み入れると、噂通りに惣菜、精肉、新鮮なお寿司、こだわりのお弁当にお酒のラインナップまで、目を見張るほど充実していて最高に魅力的だった。「次は山梨でキャンプをする時は、絶対にここで買い出しをしよう」と心に誓った。

今回は、家族へのお土産用に「金精軒」の信玄餅を買い、ベーカリーコーナーでお昼ご飯用にパンだけを購入した。

帰り道に北杜市にある「ひまわり市場」に立ち寄った
山間部にあるのに品揃え豊富でびっくり
パン屋さんも併設されていた
美味しいそうなパンがたくさんあって目移りしてしまった

その後、諏訪湖畔のパーキングで車を停め、心地よい風の中、きらめく湖畔を眺めながら買ってきたパンを食べて、我が家への帰路についた。

久しぶりに諏訪湖に降り立った
相変わらず水質は汚い
サーモンクリームサンド
パンの香ばしさが食材の味を引き立てていた
ハードパン大好き
美味しそうだったのでクロワッサンも購入
サクサクでバターの香りが良かった
八ヶ岳のバターを使っているのかな?

そんな雨に怯え、味覚に溺れ、AIに救われた、そんな梅雨時のほったらかしソロキャンプだった。
やっぱり、平日のキャンプは最高だ。
そしてほったらかしキャンプ場はやっぱり最高だ。

後日記:二つの「信玄餅」を贅沢に食べ比べる

山梨県のお土産といえば、やっぱり「信玄餅」。
私の中で、山梨の信玄餅、三重の赤福、静岡のうなぎパイは、子供の頃から「もらって嬉しいお土産ランキング」の不動のトップ3である。

今回のキャンプの帰り道、実は贅沢にも2種類の信玄餅を買ってきていた。超メジャーな「桔梗屋」と、ひまわり市場でお土産に選んだ「金精軒」のものだ。自宅に帰ってから、この2つを並べてじっくりと食べ比べてみた。
一番の違いを感じたのは「きな粉の細かさ」だ。

桔梗屋の方がきな粉のキメが細かく、上品な口当たり。ただ、その細かさゆえに、若干だが黒蜜が絡みにくい気もした。それに比べると、金精軒は少し粗めの挽き方。だからこそ黒蜜がしっかりと餅ときな粉に絡んでくれて、一体感があって食べやすい。

「なるほど、金精軒の方が食べやすいか……」と思ったのだが、桔梗屋にも素晴らしい工夫があった。あちらはお餅の真ん中に黒蜜を流し込むための絶妙な「窪み」が用意されているのだ。そこを活用すれば、きな粉を飛び散らせることなく、黒蜜ときな粉を美しく混ぜ合わせるという技が使える。
どちらのメーカーも、美味しく食べてもらうために本当に色々と考えられている。それぞれの素晴らしい企業努力には、ただただ感心するばかりだ。
で、「結局、どちらが美味しいの?」と聞かれたら……。

私の答えはひとつ。「どっちも、甲乙つけがたいほど美味い!」

食べ比べしたくて二種類購入してきた
この二種類をどちらも置いている店には出会ったことがない
金精軒は楊枝がないじゃないかと思ったら
中に入っていた
金精軒はこんな感じで黒蜜と楊枝が収納されている
金精軒は黒蜜を流し込むと全体に広がる
きな粉が粗いことがわかるだろうか?
桔梗屋の黒蜜の収納はこんな感じ
真ん中に窪みができていいる
窪みに黒蜜を流し込むと、そこにとどまってくれる
金精軒に比べて明らかにきな粉のきめが細かい

以上、盛りだくさんのキャンプ記でした。
色々書いていたら一万文字を超えてしまいました。
原稿用紙にすると25枚程度らしいです。
自分ならそんな大量のnote文章を読まないなと思うのですが、もし読んでくださった方がいれば、ありがとうございました。

今回使っている写真は一部iPhoneで撮影したものもありますが、ほとんどがFUJIFILM X-E5で撮影しました。XF18mmF1.4 R LM WRを初導入してのキャンプです。今まではSony α7IVを持ち出していましたが、星空を撮影しなければX-E5だけで十分だということがわかりました。

さて、次回のキャンプはどこへ行こうかな。やっぱり温泉があるキャンプ場がいいな。

おしまい。


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