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【異業種転生】スーパーの惣菜部門に転生。花火大会が中止になった夕方、売れ残りをどう売上に戻すか

もしあなたが突然『スーパー惣菜』のオーナーになってしまったら、どうやって利益を出していきますか?

あなたがオーナーになった地域スーパーの惣菜部門(店内調理)の現状はこうです。

  • 惣菜部門の日販は18万円前後、月商は約540万円。駅から離れた住宅地の中規模スーパーで、夕方の晩ごはん需要が売上の柱。

  • 店全体の来店客数は平日1,200人、惣菜購入は約220人。新規客というより、週2〜3回来る近隣客の買い回りで成り立つ売場。

  • 粗利率は平均42%、平常時ロス率は5%。売価ベースで月27万円ほどが廃棄・値引きで削られる計算。

  • 花火大会当日は折詰・オードブル・揚げ物を通常の2倍仕込み。土砂降りで大会中止、夕方時点で売場に売価18万円分以上が残った。

  • この日のロス率は20%超、売価で7万円以上が消える見込み。担当は自分ひとり、パート2名。売場でできる手は値引きシール頼み。

  • 値引き時間も率も担当者判断でバラバラ。早く貼れば粗利が消え、遅く貼れば廃棄になり、値引き待ちの客も増えやすい。

狙うのは、2年で惣菜部門の営業利益を年+250万円。店内調理の切り替え手順を近隣2店にも横展開できれば、惣菜改善だけで年+700万円の利益増も見えてくる売場です!

まず最初にやるべき施策は何か。逆にやらなくていい施策は何か。やってはいけないNG施策まで、本気でシミュレーションしてみました。




🎆 花火大会中止で見える、惣菜売場の本当の損失

花火大会の日、惣菜売場はいつもと別物になります。

唐揚げ、枝豆、焼きそば、巻き寿司、助六、折詰、オードブル。普段なら18万円の日販の店が、イベント日だけは30万〜36万円を狙いにいきます。ここまでは自然です。住宅地のスーパーにとって、近所のイベントは数少ない山場ですから!

ただ、土砂降りで大会が中止になると、読みが外れた分を惣菜部門が丸ごとかぶります。

今回いちばん痛いのは、売れなかったことより「売れなかった後の処理が、全部その場の判断になっていること」です。

たとえば通常日なら、惣菜売上18万円、粗利率42%で粗利は7.6万円。ロス率5%なら売価9,000円分の廃棄・値引きです。荒く見ても、1日6万円台の粗利は残ります。

花火大会当日は、売価36万円分を作ったとします。原価率58%なら原価は20.9万円。ところが雨で実売が22万円、残り14万円のうち半分を半額で売り、残りを廃棄すると、粗利は一気に削れます。

売上だけ見ると「22万円売れた日」でも、原価と値引きと廃棄を入れると、平常日より利益が薄い日になります。

惣菜は生鮮より数字が見えにくいです。肉なら仕入れ重量と売価が追いやすい。惣菜は、米、具材、油、容器、人件費、調理時間、値引き、廃棄が混ざります。しかも夕方の1時間で結果が決まる。現場は焦ります!

ここで値引きシールを早く貼りすぎると、18時前に定価で買ってくれるお客さんを失います。逆に粘りすぎると、20時に売場が山積みのまま残る。担当者の経験で貼ると、成功した日も失敗した日も理由が残りません。

イベント需要の失敗は「仕込みの失敗」だけでなく、「切り替え手順がないこと」で損失が大きくなります。

そして値引き待ちの問題もあります。毎日19時に半額を貼る店になると、お客さんは賢くなります。これは悪いことではありません。お客さんからすれば、夕方の値引きはスーパーの楽しみでもあります!

でも店側から見ると、定価で買う220人のうち20人が値引き待ちに回るだけで、平常日の利益が少しずつ痩せます。1人あたり惣菜購入単価650円、粗利42%なら粗利273円。20人が半額待ちになると、1日数千円、月で数万円の差になります。

花火大会の一日だけを取り返す話に見えて、実際は平常日の値引き習慣まで含めた売場設計の話です。


🍱 それでも、この店には店内調理という強みがある

この店の救いは、惣菜が店内調理であることです。

外部工場から完成品の弁当が届く店なら、雨が降ってもできることは限られます。届いた弁当は弁当として売るしかない。ラベルも消費期限も決まっている。売場で動かせる範囲が狭いです。

でも店内調理なら、火を入れる前、味を付ける前、盛り付ける前の段階で止められます。

鶏肉を唐揚げにする前なら、翌日の南蛮漬け用、親子丼用、チキンカツ用に振り替えられます。

寿司飯も同じです。巻き寿司を大量に巻く前なら、翌朝の助六、昼の小パック寿司、いなり用に逃がせます。焼きそば用の野菜も、翌日の中華丼の具や野菜炒めに寄せられる。完全に自由ではないですが、完成品よりずっと動かせます!

パック済みの商品にも余地があります。単品の唐揚げ、ポテト、だし巻き、枝豆、焼き鳥。これを単品のまま半額にする前に、「今夜の晩ごはんセット」に組み替えます。

値引きシールを貼る前に、売り方を変える余白があります。ここを使えるのが店内調理の強さです。

たとえば唐揚げ398円、枝豆198円、だし巻き298円。合計894円の商品を、3点セットで798円にします。売価は96円下がりますが、半額シールで447円に落とすよりずっと粗利が残ります。

しかも、お客さんの見え方が違います。半額シールは「売れ残り」に見えますが、3点セットは「今夜これで済む」に見えます。雨で出かける気がなくなった家族に、これは刺さります!

惣菜の売れ残りは、単品で見ると余りものでも、食卓単位で見ると献立の部品になります。

ここで広告やSNSを主役にしない理由もはっきりしています。雨が降って花火が中止になった17時に、SNS投稿を作っている時間はありません。住宅地のスーパーでは、来店しているお客さんのカゴに入るかどうかが勝負です。

必要なのは外への発信より、調理場と売場が同じ判断をできる手順です。費用はほぼゼロ。紙1枚で始められます!


☔ 最初の1時間でやること。雨の日切り替え手順を壁に貼る

今日からやるなら、まずA4用紙1枚です。

タイトルは「雨・中止時の惣菜切り替え手順」。ラミネートまでしなくていいです。クリアファイルに入れて、調理場の壁、値付け機の横、バックヤード入口の3か所に貼ります。作業時間は最初の1時間で足ります!

書く内容は3つだけです。現場で読めない長いマニュアルは使われません。

1つ目。まだ火を入れていない材料は、当日仕込みを止める。

17時時点で雨が強い、イベント中止が確定、または店長判断で来店が落ちると見たら、揚げる前の鶏肉、成形前のコロッケ、巻く前の寿司ネタを止めます。翌日の下ごしらえに回せるものは日付と用途を書いて冷蔵庫へ。加熱済みと未加熱を混ぜない。ここは衛生面も含めてきっちりです。

「作る予定だったから作る」を止めるだけで、廃棄候補の山が増えるスピードを落とせます。

2つ目。パック済み単品は、3点セットに組み替える。

売場に残っている単品を、値引きシールではなく企画ラベルで見せます。ラベル名は「今夜の晩ごはん」「雨の日おうちセット」「家族でつまめる3点」くらいで十分です。変に凝らなくていいです!

例を作ります。

  • 唐揚げ398円+ポテト198円+枝豆198円=通常794円 → セット698円

  • だし巻き298円+焼き鳥398円+きんぴら198円=通常894円 → セット798円

  • 助六398円+唐揚げ398円+サラダ198円=通常994円 → セット898円

値下げ率は10〜12%。半額より利益が残ります。ラベルは白紙に太めのペンでOKです。売場の中央か、弁当の横にまとめます。

半額にする前に「献立化」する。これだけで、値引き待ちとは別の買い方を作れます。

3つ目。値引きは時間で固定します。

18時から2割引、19時半から半額。担当者の気分で前倒ししない。売場が焦っても、まずセット化を先にやる。半額対象は「セット化しても残ったもの」「消費期限上、翌日に回せないもの」に絞ります。

このルールを7日間だけ記録します。完璧なPOS分析はいりません。紙で十分です。

  • 17時時点の残数

  • 18時までの販売数

  • 18時〜19時半の販売数

  • 19時半以降の販売数

  • 最終廃棄数

  • 値引き売価

  • 天気、気温、イベント有無

7日分だけでも、どの商品がセットに向くか、どの商品は早く値引くべきかが見えてきます。

効果を現実的に見ると、花火中止日の売価ロス7万円が、初回で3万〜4万円まで下がれば成功です。全部救う必要はありません。売価3万円分を半額ではなくセット値下げ10%で売れるだけで、粗利は1万円以上変わります。

平常日にも効きます。ロス率5%を4%に落とせると、月商540万円なら売価5.4万円分の改善。粗利換算で月2万円前後。小さく見えますが、惣菜部門ではこういう積み上げが本当に効きます!


🌦 次にやる。天気と発注をつなげる

紙1枚の手順で現場の逃げ道を作ったら、次は発注です。

イベント日は強気に仕込んでいいです。ただし、天気を見ない強気は危ない。花火大会、運動会、盆踊り、地域祭り。屋外イベントは天候で需要が半分になります。

翌日の降水確率が60%以上なら、イベント見込みの仕込みは通常量に戻す。これを発注ルールにします。

たとえば通常日の唐揚げ販売が80パック、花火見込みで160パック仕込む店だとします。前日15時の天気予報で降水確率60%以上なら、仕込みは100パックまで。足りなければ夕方に追加で揚げる。揚げ物は追加対応がしやすいので、ここは店内調理の良さが出ます!

寿司と折詰は逆です。米を炊き、具材を切り、詰めた後の変更が重い。ここは予約に寄せます。

オードブルと折詰は、当日山積みで売る商品から、前日までに数を固める商品へ少しずつ変えます。

予約方法は難しくしません。サービスカウンターに注文票を置く。惣菜売場に写真付きA4を貼る。店内放送で「前日までのご予約でお待たせしません」と流す。電話受付も紙台帳で始められます。

受け取り時間は、16時、17時、18時、19時の4枠に分けます。これで夕方の受け渡しも平らになります。惣菜担当1人とパート2名の現場で、18時に予約が集中すると詰まりますから!

予約が20件入れば、その分は作る前から売上が見えます。外れた日の損失が一気に小さくなります。

数字で見ると、オードブル2,980円が20件で5.96万円。折詰980円が30件で2.94万円。合計約8.9万円が予約で固まります。イベント当日の上振れを狙いつつ、雨で外した時の在庫を減らせる。

もちろん予約を増やすには、写真の見栄えと受け取りのスムーズさが必要です。ここは手間がかかります。最初から豪華なパンフレットはいりません。スマホで撮った写真をA4に印刷し、価格、人数目安、締切、受け取り時間だけ大きく書けば始められます!


🚫 今はやらないこと。やると売場が痩せること

まず、最初から作る量を大きく減らして逃げるのはやりません。

惣菜売場は、空いている棚が続くと一気に弱く見えます。夕方に弁当が3個、揚げ物が少し、寿司が残りわずか。これでは「この店、惣菜弱いな」と思われます。住宅地のスーパーでその印象がつくと、夕方の買い回りが他店に流れます。

欠品を恐れすぎてもロスは増えますが、欠品を続けると売場そのものの期待値が下がります。

開店直後や昼過ぎから値引きするのもやりません。値引きが早い店は、お客さんの時計に組み込まれます。14時に2割、17時に半額が見えると、定価で買う理由が消えます。

値引きシール自体を悪者にする必要はありません。夕方のスーパーで、半額シールを見つける楽しさはあります。私も買います!ただ、店側が時間と率を決めずに貼ると、利益の計算ができません。

値引きは損失処理であり、同時に来店の楽しみでもあります。だからこそ、店の都合でブレさせない運用が必要です。

新メニューを増やして在庫を分散させるのも後回しです。

雨の日向けに新しい弁当を作る、イベント中止用の特別メニューを用意する。聞こえは良いですが、担当1人とパート2名の現場では仕込みが増えます。品目が増えるほど、ラベル、容器、アレルゲン表示、盛り付け、値付け、廃棄管理が増えます。

最初に増やすのはメニューではなく、既存商品の売り方の型です。

広告、クーポン、SNS投稿も主役にしません。時間がある時にやるのは良いです。でも土砂降りの17時に効くのは、スマホの向こうの新規客より、いま売場にいるお客さんのカゴです。

この順番を守るだけで、現場の負担は違います。人が少ない売場ほど、施策は細く、短く、同じ動作で回るものにしたいです!


🧾 自分がこの店のオーナーなら、まずこれだけやる

私がこの惣菜部門を任されたら、初日は売場を眺めるより先に、壁に紙を貼ります。

「雨・中止時の惣菜切り替え手順」。未加熱は止める。単品は3点セットへ。値引きは18時2割、19時半半額。この3つだけです。店長、惣菜担当、パートさんで同じ紙を見ます。

初日に欲しいのは名案ではなく、17時に迷わないための共通手順です。

7日間で記録を取り、次の週に商品別で見ます。唐揚げはセットで動くのか。枝豆は単品のまま値引いた方が早いのか。寿司は19時半まで粘ると廃棄が増えるのか。数字が出ると、売場の会話が変わります!

1か月目の目標は、ロス率5%を4.5%に落とすこと。月商540万円なら売価2.7万円分の改善です。イベント外れ日の損失を1回あたり3万円減らせれば、夏場だけで10万円以上変わります。

1年目は、平常ロス率4%、イベント外れ日のロス半減を狙います。これで年間粗利+120万〜150万円は現実的です。

2年目は予約を育てます。オードブル、折詰、寿司盛り。地域イベント、盆、年末年始、運動会、法事の持ち帰り需要まで拾います。予約売上が月30万円増え、ロスが低い状態で回れば、年間粗利+150万円前後が見えます。

現状は日販18万円・ロス率5%。1年で年間粗利+120万円、2年で営業利益+250万円。近隣2店に同じ手順を広げれば、惣菜改善だけで年+700万円の利益増を狙えます!

数年後の大きな絵もあります。店内調理の切り替え手順、予約台帳、受け取り時間設計、イベント発注ルールを標準化できれば、同じ会社の他店舗へ横展開できます。地域スーパーは1店舗だけで完結しがちですが、惣菜の型は店をまたいで使えます。

もちろん、現場は毎日忙しいです。油は跳ねるし、米は重いし、夕方はお客さんが一気に来ます。だから、複雑な改善は続きません。紙1枚、ラベル数種類、時間固定の値引き。まずはこれくらいがちょうどいいです!

売れ残りを全部救おうとしない。半額にする前に、食卓として見せ直す。その順番だけで、惣菜売場の利益は戻せます。

夕方のスーパーで値引きシールが貼られた惣菜、あなたはどんな時に買いますか?
値引きされていなくても「これなら買う」と思える売り方があれば、ぜひ聞いてみたいです!

「夕飯の献立に入っていない」は、魚屋でも豆腐店でも同じ症状でした。

35業種やって、原因は7つ。自分の店がどれかは、5つの数字で分かります。



次に転生してほしい業種があればお気軽にコメントください!

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