見出し画像

【アルバルク東京】Bリーグ界の貴公子?いや、冷徹な勝負師。元バスケ部ライターが語る、テーブス海の「底知れぬ凄み」




1. はじめに

一瞬でコートの空気を変える「華」の正体

この記事を見つけてくれてありがとうございます!
こんにちは。元バスケ部のライター、ルカです。

整ったルックスに、涼しげな表情でコートを駆けるその姿。
アルバルク東京の背番号3、テーブス海選手を一目見て「華のある選手だな」と感じない人はいないでしょう。メディアで「貴公子」と称されるのも頷けます。
しかし、元バスケ部としての「経験者の目」で彼をじっと観察していると、その美しさの裏側に隠された、もっと恐ろしく、もっと泥臭い本質が見えてきます。
それは、相手チームの希望を無慈悲に打ち砕く「冷徹な勝負師」としての顔です。

いい意味で精密機械のように統制されたアルバルク東京というシステムの中で、彼はなぜこれほどまでに自由に、そして圧倒的に輝けるのか?
今回は、いちファンとしての視点だけでなく、かつて部活動でボールを追いかけ、ガードの難しさに頭を抱えた経験を持つライターの視点から、テーブス海というプレイヤーの「底知れぬ凄み」を徹底的に語らせてください。

この記事を読み終える頃には、あなたの目にも、彼がただのスター選手ではなく、
コートを支配する「冷徹な支配者」として映っているはずです。

• 初めて彼を観た時の衝撃

2024年10月、アウェーの横浜ビー・コルセアーズ戦で初めてアルバルク東京の試合を観戦。
私自身、バスケ部時代はずっとポイントガード(PG)を務めていたこともあり、
自然と、同じ司令塔であるテーブス海選手の動きを追いかけていました。

2025年10月12日 横浜戦

というのも、PGって本当に大変なポジションなんですよね。味方に指示を出しつつ、ディフェンスに追い回されながらボールを運び、さらにシュートチャンスも探さないといけない。現役時代の私は、相手のプレッシャーが強いだけで『誰か助けて!』と内心パニックになっていたものです。

でも、目の前にいるテーブス選手は全く違いました。

『同じポジションなのに、見えている世界が違いすぎる』

横浜の激しいディフェンスが目の前に迫ってきても、まるでお散歩でもしているかのような余裕。自分より背の低いガードが必死にプレッシャーをかけていても、その頭越しに『そこ、見えてたの?』と驚くような鋭いパスをさらっと通してしまうんです。

『あ、これ、自分が現役の時にマッチアップしてたら、開始10秒で心折られてるな……』

自分の知っているバスケの常識が、彼のプレーによって静かに塗り替えられていく。
そんな、PG経験者だからこそ感じる『格の違い』を見せつけられたのが、彼に興味を持った最初のきっかけでした。

• 「貴公子」という愛称では収まりきらない、彼の持つ「勝負師」の横顔

メディアではよく、彼のことを「Bリーグ界の貴公子」なんて呼びます。確かに、シュッとした立ち姿や、試合後のインタビューで丁寧に受け答えする姿を見れば、そう呼びたくなる気持ちもわかります。

でも、そのイメージだけで彼を語るのは、あまりにももったいない…!

試合が佳境に入り、1点を争うヒリヒリした場面。そこで見せる彼の表情は、貴公子というより、獲物を狙うハンターの「それ」です。

綺麗なパスを回すだけじゃなく、時には相手を力ずくで押し切ってゴールへ突っ込む。相手の嫌がる場所を的確に突き、ミスを誘い、ここぞという瞬間に冷徹にシュートを沈める。

自分の理想のプレーに酔いしれるのではなく、泥臭くても「勝つための最善手」を迷わず選ぶ。その徹底した勝負師としてのマインドを知ったとき、私は彼のことを「ただのスター選手」ではなく、一人のプロフェッショナルとして心から尊敬してしまいました。

まるで、穏やかな海が一瞬で嵐に変わるような、その激しいギャップ。
これこそが、私が一番伝えたいテーブス海選手の「底知れぬ凄み」なんです。


2. 【元バスケ部視点①】

188cmの絶望感。ガードが「サイズ」を持つということ

• マッチアップした瞬間にわかる、打点の高さとリーチの差

想像してみてください。自分が必死にボールを守っている目の前に、自分より頭一つ分大きく、腕も長い相手が立っている姿を。
特に私のような小柄なガードからすれば、これはもう「壁」と対峙しているようなものです。

テーブス選手の何がえげつないって、その「打点の高さ」です。
私たちが必死に手を伸ばしてカットしようとしても、彼はその遥か上、ディフェンスの手が絶対に届かない高い位置で平然とボールを扱います。

しかも、リーチ(腕の長さ)も190.5cmとかなり長い。
私たちが「これくらい離れていればパスは通されないだろう」と思っている距離感を、彼の長い腕はいとも簡単に無効化してしまいます。

マッチアップした選手からすれば、まるで「自分だけ一回り小さいコートで戦わされている」ような感覚に陥るはずです。
この物理的な差を最大限に活かしつつ、全く力まずにプレーする。
その姿に、経験者としての私はただただ「ずるいなぁ……」と溜息をつくしかありませんでした。

• 「見えている景色」が違う。ディフェンスの頭越しに通すレーザービームのようなパス

サイズがあるということは、単に「有利」というだけではありません。コート上の「視点」そのものが、他の選手とは根本的に違うということです。

私たちが現役時代、必死にディフェンスの間を縫うようにパスを通していたとき、目の前は常に相手の胸板や激しく動く腕で塞がれていました。まさに「隙間を必死に探す」感覚です。

でも、テーブス選手が見ている世界は、おそらくもっとクリアで、もっと広い。

相手ディフェンスの頭越しに、数手先の味方の動きが「俯瞰」で見えているかのようなパスを出すんです。
それも、ふわっとしたパスではありません。ディフェンスが反応する間も与えない、一直線にターゲットを射抜く「レーザービーム」のような鋭いパス。

「え、そこ通るの?」と観客が息を呑むようなパスが、彼の指先から放たれた瞬間にゴールに直結する。その精度の高さは、もはやパスというより「最短ルートの回答」を見せられているかのようです。

私たちPG経験者が、冷や汗をかきながらようやく見つける1つのパスコースを、
彼は即座に見つけ出し、音速で通してしまう。
その圧倒的な「景色の違い」こそが、彼を特別な司令塔にしている最大の理由だと感じました。

3. 【元バスケ部視点②】

緩急の魔法。なぜ彼はスルスルと抜けていくのか?

• 単なる足の速さではない「チェンジオブペース」の技術

ところでみなさん、
「バスケが上手い選手=足が速い選手」
と思っていませんか?

もちろん速いに越したことはないのですが、テーブス選手の凄さは、メーターを振り切るようなスピードそのものではなく、その「使い分け」にあります。専門用語で「チェンジオブペース」と呼びますが、これがもう、芸術の域なんです。

私が現役時代、必死に「常に100%の力」でダッシュして自滅していたのに対し、彼は違います。

30%くらいのゆっくりしたリズムで相手を油断させ、「あ、抜けないな」とディフェンスが重心を落とした次の瞬間、一気に120%の加速で真横を通り抜けていく。まるで、高性能なスポーツカーが、静かにアイドリングしていたと思ったら一瞬で時速100キロに到達するような加速感です。


マッチアップしている相手からすれば、いきなりビデオの再生速度を早送りされたような感覚でしょう。
この「ゆっくり」と「速い」の差が激しいからこそ、相手はタイミングを狂わされ、金縛りにあったように動けなくなってしまう。
力任せに突っ込むのではなく、リズムで相手をフリーズさせる。
この「大人の余裕」を感じさせる駆け引きこそが、彼が涼しい顔でディフェンスを置き去りにできる秘密なんです!

• 基礎の極み。ビハインド・ザ・バックやスピンムーブに隠された体幹の強さ

テーブス選手のプレーを見ていると、背中側にボールを通す「ビハインド・ザ・バック」や、クルッと回転して相手をかわす「スピンムーブ」がよく飛び出します。

これ、部活で練習したことがある人ならわかると思いますが、試合で使うのはめちゃくちゃ勇気がいるんです。少しでも軸がぶれたら即ターンオーバー(相手ボール)になる、ハイリスクな技ですから。

でも、彼のプレーには「危うさ」が一切ありません。
なぜあんなに滑らかなのか。その秘密は、並外れた「体幹の強さ」にあります。

激しい接触があっても、空中で姿勢を崩されても、彼の体幹は一本の芯が通ったようにブレません。だからこそ、あんなにトリッキーな動きをしても、ボールがまるで手に吸い付いているかのように安定しているんです。

私が現役時代、必死に「技の形」だけを真似してボールをこぼしていたのに対し、彼は「崩れない体」という最強の土台の上で、その技を自由自在に操っている。

派手に見えるプレーの裏側に、実は誰よりも地道で強固な「基礎」が詰まっている。そのストイックなまでの準備の跡が見えるからこそ、彼のテクニックは単なる見世物ではなく、相手を仕留めるための「必殺技」として輝いているのです。

(以下投稿から引用)


4.【推しポイント】

「冷徹な勝負師」の真骨頂。第4クォーターに牙を剥くメンタリティ

• 接戦になればなるほど研ぎ澄まされる集中力

バスケというスポーツにおいて、最も残酷で、最もエキサイティングな時間。
それが試合最終盤の「第4クォーター」です。

選手の体力は底をつきかけ、会場のボルテージは最高潮。
一本のミスが敗北に直結するその極限状態で、テーブス海選手の真価はさらに発揮されます。

普通なら、プレッシャーで腕が震えたり、安全なパスに逃げたくなる場面。しかし、彼は違います。
むしろ、それまで隠していた「牙」を剥くかのように、より大胆に、より攻撃的になるんです。

私が今まで現地観戦してきた試合でもそうでした。
接戦の苦しい場面、彼はあえて自分が一番マークの厳しい場所に切り込み、自らのシュートでチームを救いました。

その時の彼の瞳に、「貴公子」の優雅さは微塵もありません。
あるのは、「ここで自分が仕留める」という冷徹なまでの執念

周りが熱狂すればするほど、彼の中の温度だけがスッと下がっていくような、異常なまでの集中力。
この「勝負どころを自分の支配下に置くメンタリティ」こそが、彼を単なる上手い選手ではなく、真の司令塔(エース)として信頼してしまう理由なんです。

• アルバルク東京という「規律のチーム」の中で、彼だけが許された「個の打開」

前回の記事でも書いた通り、アルバルク東京はBリーグで最も「規律」を重んじるチーム。
緻密に計算された戦術があり、全員が歯車のように完璧に動くことで勝利を積み重ねる。
いわば、隙のない「鉄壁の要塞」のようなチームです。

しかし、バスケットボールという競技には、どれだけ戦術を練っても解決できない「行き詰まる瞬間」が必ず訪れます。

相手の守備が完璧で、パスコースがどこにもない。ショットクロック(攻撃時間)が残り数秒しかない。そんな絶体絶命のピンチで、アドマイティスHC(ヘッドコーチ)が全幅の信頼を置いてボールを託すのが、テーブス選手です。

チームとしての正解がない場面で、独力で相手をぶち抜き、強引に得点をもぎ取ってくる。

本来、規律を乱す「個人の強引なプレー」は、アルバルクのようなチームではあまりないはずです。
でも、彼の場合は違います。
その「強引さ」すらも、チームが勝つための「最後のピース」として組み込まれているんです。

「システムを守る力」と「システムを壊してでも勝つ力」。

この矛盾する二つの力を高い次元で両立させているからこそ、彼はこの最強軍団の司令塔として君臨し続けている。
全員で守り、全員で繋いだボールを、最後に託される「絶対的なフィニッシャー」
その重圧を楽しみながら、冷徹にゴールを射抜く彼の背中こそが、アルバルク東京というチームの「本当の強さ」を象徴している気がしてならないのです。


5. 日本の司令塔から、世界の司令塔へ。テーブス海が描く未来

テーブス選手の視線は、もはやBリーグのコートだけには留まっていません。

日本代表としても活躍する彼は、今まさに「世界の壁」と対峙し、それを乗り越えようとしています。
これまで日本人が苦手としてきた、世界の屈強なガードたちとのフィジカルな争い。
そこに188cmのサイズと、アルバルクで磨き上げた「勝負師」のメンタリティを持つ彼が挑む姿は、日本のバスケファンにとって大きな希望です。

日本の司令塔から、世界を驚かせる司令塔へ。
彼がアップデートされ続ける限り、日本のバスケットボールもまた、新しい景色を見せてくれるはず!

6. おわりに:

私たちがテーブス海から目を離せない理由

• ライターとして、経験者として、今一番「語りたくなる」選手

2024年10月の横浜。あの日、私がアウェーの会場で目撃したのは、単なる一人のスター選手の活躍ではありませんでした。

「貴公子」のような華やかさを持ちながら、中身は誰よりも熱く、そして冷徹な「勝負師」。
その強烈なギャップと、元PGとしてため息が出るほどの技術の結晶が、そこにはありました。

もし、まだバスケットボールを観たことがないという方がいれば、ぜひ一度、彼のプレーを体感してみてください!

試合の終盤、会場が静まり返るような緊迫した場面で、彼がボールを持った瞬間。
そこで彼がどんな「解」を見せるのか。

その一瞬を追いかけるだけで、あなたの週末は、きっと今まで以上に刺激的なものに変わるはず…






いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集