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姿勢に関するネット情報の8割は誤り ②行儀が悪い姿勢は体にはやさしい


椅子に座って足を組む、床に座って
片膝を立てる、腕組みやポケットに
手を入れるのは行儀が悪く、
人前で行うと失礼に当たることも。

立て膝や貧乏ゆすりをしていると、
母や祖母から
「行儀が悪いからやめなさい」
とよく注意されたものです。

「あぐら」や「立て膝」をして座っていると、
「女の子なのに、行儀が悪いね」
と小言を言われた覚えのある方も 多いのでは。

でも、これらの姿勢の癖は 
見た目には良くないかもしれないけど、
実は、体にはやさしいのです。

目次



1 同じ体勢を続けると体は悲鳴をあげる


足組みや横座りをしていると、
「そんなだらしない恰好で座っているから
骨盤がゆがんで 腰や膝が痛くなるんだよ」
とよく言われます。

次にくる言葉といえば、
「良い姿勢を取りなさい」

ネットで書かれている正しい姿勢は
真横から見たときに、頭・耳たぶ・肩・
太ももの付け根の外側・膝の前部・くるぶしが
一直線になっている状態です。

この「良い姿勢」をしばらく取っていると、
疲れてくるし、腰も痛くなります。
骨盤を立てて座っていると、
腰や肩がつっぱってきて つらくなります。

お行儀が良いと言われている正座は、
10分もたたないうちに、
足がしびれたり膝が痛くなってきます。

要するに、良い姿勢でも同じ姿勢を
長くとっていると、痛みやコリの原因と
なってくるのです。

同じ姿勢を取り続けるというのは、
思ったより筋肉を使うのです。

筋肉は、関節や体幹を動かすだけでなく
姿勢や体勢の維持にも 大きく働いているのです。

画面に向かい 集中してデスクワークする場合などが、
その顕著な例ですね。


良い姿勢で作業しているつもりでも
体は硬直して固まります。

姿勢を維持する筋肉は、
使い過ぎると疲労して硬直し、固まってきます。
椅子に座っていた後、立った時に、
腰が伸ばせない、伸ばすと痛い、
立ちっぱなしの後に しゃがみにくいなどの現象が
起きやすいのです。

ついつい座りっぱなしの時間が長くなるデスクワークは、
重い頭を細い首で支えるため、首や肩のこりにつながります。

立ちっぱなしの体勢は、体勢維持が不安定のため、
腰や脚に大きな負担がかかります。

机や手すり、背もたれ、壁などに体を接触せずに
良い姿勢を保とうとすると、
限りなく体への負担は大きくなり、
あちこちが悲鳴を上げるのです。

姿勢の良し悪しではなく、
重心が安定する姿勢が、体を傷めないのです。


2 姿勢の癖は体をリセットする


椅子に座っていて脚を組むことで、
体に悪いどころか腰が楽になったり、
呼吸がしやすくなってリラックス
できたりします。

たまに、頬杖をつくことで、
重い頭を支え続けて
悲鳴を上げている首や肩を
休めることができます。

人前で正座を続けていて、
「どうぞ足を崩してください」と
いわれて、ホッとした経験のある方も
多いのでは。

あぐらにしろ、横座りにしろ、
立て膝にしろ、足を崩した途端、
痛みやしびれから解放されます。

腕組みポケットに手を入れるのは、
人前で行うと失礼に当たりますが、
実は体が安定するのです。

つまり、行儀が悪いとされている
姿勢の癖は、体を休ませてリセット、
リフレッシュさせるのに適しています。

これらの姿勢の癖は、長時間続けなければ
体を壊すどころか、
交感神経を緩めることで体をリセットさせます。

それは、無意識のうちに
偏った重心を真ん中に寄せる行為になっているから。

聞くところによると、アメリカの学校では、
腕組みをしたり 頬杖をついて授業を受けても、
日本のようにとがめられることは ないのだそう。

足組みも自由にしているとのこと。
結果としてその方が、
聞いたことがよく頭に入ってきて
理解する効率が良いらしいのです。

たまには頬杖ついて首や肩をリセット


日本とアメリカの首脳が会談する時も、
足を揃えて座っている 日本の総理大臣をしり目に、
米国の大統領は足を組んで座っていることが多いですね。

足を組んだ体勢から 立ち上がって襲いかかりにくいから、
相手に対して敵意がない という意味があるのだそう。
緊張して構えている座り方ではない、
つまり、リラックスして座っていることに繋がるのです。

仕事などで緊張が続いた後は、たまに足を組んで
交感神経を緩め、体をリセットするとよいですね。

パソコンでも、長いこと使い続けると、
繋がりが遅くなってきたり、さまざまな不都合が生じがちです。
再起動することで サクサクいく場合も多いですね!

パソコンと同じように、
体もいったん電源を落としてから再起動すると、
能率も格段に良くなり、体への負担の蓄積も解消されるのです。


3   貧乏ゆすりで 体をリセット


私が子供のころ、貧乏ゆすりをすると、
「行儀が悪いのでやめなさい」と、祖母や母親に叱られたものです。

しかし、最近では、
貧乏ゆすりが体に良いと、医師からも推奨されています。

貧乏ゆすりは、固まった筋肉を緩め、血行を促すため、
デスクワークの人がたまに行うと、
席を立たずとも、体をリセットできるためです。

最近、貧乏ゆすりが体に良いと
言われ始めました!


この10年で、「貧乏ゆすり」に対する常識が変わりました。
体を動かして仕事をしたり、歩き回ったりするよりも、
椅子に腰かけて過ごす時間が長くなったことにより、
筋肉や関節が固まる傾向になったことが原因のようです。

貧乏ゆすりは、医学的には「ジグリング」とも呼ばれ、
正しいやり方は椅子に座って 股関節と膝関節を直角に曲げて、
足趾の先を床につけて 踵を浮かせて上下させます。

デスクワークの方や机に向かう子供さんはもちろん、
車の運転が長い方など、
30分おき、または、信号待ちの時などに貧乏ゆすりをすると、
次のような効果が期待できます。

①  血流を改善させる


ふくらはぎの筋肉が緩むことで、
圧迫されていた静脈が開放されて、
全身の血行がよくなります。

これにより、むくみや冷えの改善、
血栓、脳梗塞の予防などの効果が期待でき、
エコノミークラス症候群の予防にもなります。

  ② 集中力を向上させる


血液循環が促進されることで、
頭に血液がめぐりやすくなり、集中力が増すメリットがあります。

体を揺することで、交感神経の緊張をリセットし、
リフレッシュできます。

③     デスクワークで  長時間座りっぱなしの人のリセット


デスクワークは、長時間座りっぱなしになることが多く、
血行不良むくみ、筋肉や関節が固まることによる
腰痛坐骨神経痛肩関節痛膝関節痛が起こりやすくなります。

30分に一回くらい、席を立つ代わりに貧乏ゆすりをすると、
足の血流改善効果が期待できます。
血流、リンパの流れが良くなることで
脚の冷えやむくみなどの軽減につながります。

また、
動かさないことで凝り固まりやすくなる
下肢の筋肉の柔軟性を高める効果も期待でき、
腰痛や膝の痛みの予防にもなります。

立ち上がった時に腰や膝が伸ばしにくい、
動き始めの痛みがある人におすすめです。


④    変形性股関節症、四十肩・五十肩などの運動法に最適

股関節や肩関節などの、 ハマりが不安定な関節に
負担をかけずに運動ができます。


貧乏ゆすりをすることで、
股関節や膝関節の関節軟骨の栄養補給が促進され、
関節症の痛みの軽減や軟骨の再生、
関節可動域拡大などの効果が期待できます。

大きく肩を動かすのがつらい四十肩・五十肩の人も、
腕を細かく振ることで、関節に負荷をかけずに運動ができ、
可動域の確保と増大に効果的です。


4    足組み癖は重心の偏りを自己調整する行為


椅子に座ると、重心側のお尻が椅子の座面に密着し、
腰痛や坐骨神経痛の原因となります。

そんな時、重心側の足を組むことで、
重心の位置は逆方向に移動して、
真ん中に寄ります。

つまり、足を組むことで偏った重心を
自己調整することができるのです。

足を組むことで右に偏った重心が
左方向に移動する

「足を組む癖は体をゆがませるので、
たまに逆側の足を組むように気を付けるようにしなさい」
というネット記事をよく目にします。

ところが、これは恐ろしいことです。
いつもと逆の脚を組むことで、さらに重心の偏りは増大します。

右重心タイプの人は、右足を上に組むと 重心は左に寄ります。
しかし、
左の足を組むと、重心はさらに右に寄ってしまうのです。

むしろ、足を組む行為は、
重心を安定させ、体をリセットさせる魔法


椅子に座る時間が長い場合、
たまに、組みやすい側の足を組んで、
重心側の腰やお尻に掛かる負担をリセットすることが 
おすすめです。


5 立て膝やあぐらで体をリセット


足の裏を合わせて股関節を開く体勢では、
重心側に移動して不安定になります。
片方の股関節が外に開きにくいと感じられる方も多いはず。

この場合、この重心側と反対の足を
立て膝をすることで、重心が安定します

一見、行儀が悪くみえる座り方も
無意識のうちに片方の膝を立てて、
重心を安定させている姿なのですね。

「あぐら」も正座や良い姿勢をした後、
体を休ませてリセットできる座り方です。

背中が丸くなり、姿勢が良くないといわれる
「あぐら」ですが、下になっている足を
前に出すだけで
、前後左右の重心が安定し、
背中が伸びた状態であぐらがかけます。

あぐらで下になる足を前に出して座ることで
重心が前移動して 腰を伸ばして座れる

このように、ちょっとした重心の魔法をかけることで、
楽に良い姿勢をとることもできるのです。

6   頬杖や腕組みは、首や肩にかかる負担を減らす


頬杖
腕組みポケットに手を突っ込む癖は、
人前で行うと失礼に当たるかも。

しかし、これらは上体の重心を安定させ、
重い頭を支える首や、ハマりが浅く不安定な肩関節を、
安定に導く行為なのです。

頬杖をつくことで、
重い頭を支える首や肩はもちろん
噛みしめによる顎への負担も
リセットできる 


頬杖は、顎をゆがませると言われますが、
コレもちょっと違います。

非重心側の顎を手のひらで受ける、
または、重心側の顎を手の甲で受けることで、
下あごの傾きや頭の傾きを矯正する形になり、
安定感を得られます。

ポケットに手を入れる場合、
荷重側のポケットに手を入れることで、
重心・荷重バランスが安定します。

荷重側は、肋骨が下がることでなで肩になっていることが多く、
手をポケットに入れることで、
荷重側の肩にかかる負荷を無意識のうちに減らしているのです。

片側のポケットに手を入れることで
荷重側に掛かる負荷を
減らすことができる。


腕を組む行為も、重心を安定させます。
腕をしっかりと組む場合、
非重心側の腕を上にして、重心側の脇に手を差し込みます。
または、
重心側の手で下から 逆側二の腕をつかむ形で行います。

腕を組むことで、
右側に偏った重心が 
左に移動する


例えば、右重心の場合、
左上腕を上にして組むことで、上体の重心が左に移動して、
上半身と下半身のバランスが取れるのです。


重心を安定させることで 筋肉や関節はリセットされます。
人間は、両脚で体を支え、二足歩行であるが故に、
不安定な要素が強く見られます。

同じ体勢を取り続ける時、
よい姿勢を取らなければならない時も、
たまには重心をリセットして、
筋肉を休めてあげることが必要なのです。

このように、
行儀が悪いという姿勢や癖は、
えてして体にはやさしいのです。


7    寝相が悪いのも 体をリセットする行為


朝起床時に、肩の関節や首が固まって動かしにくい、
腰が伸ばしにくい、伸ばすと痛いという人が 多くみられます。

寝違えはもちろん、ぎっくり腰やこむら返り
朝方に起きやすい傾向があります。
同じ体勢で寝ていると寝ている間に、
筋肉や関節が固まってしまうためです。

本当は、寝相が悪いのは、体には良いことなのです。
ゴロゴロと動くことで
寝ている間に、体がメンテナンスされるからです。

寝返りを行うことで、
固まりかけた筋肉や関節が緩み、滞った血行が改善されるのです。

寝相が悪い方が、体がリセットされ
起床時のぎっくり腰や
寝違えのリスクが減らせる


昔は、寝相が悪いのは行儀が悪いと言われていましたが、
本当は、知らぬ間に体をメンテナンスしていたわけですね。

寝ている時は、副交感神経が活発に働きます。
寝返りもそのメンテナンスの一環として行われるのです。

ストレスや疲労の蓄積で、
就寝中に奥歯を噛みしめる形の歯ぎしりをしていると、
交感神経のスイッチが切れなくなります。

そうなると、寝返りも満足に打てません。
その結果、同じ格好で寝続けることになり、
朝起きた時に、筋肉や関節が固まって作動しないのです。


寝相に限らず、
行儀が良いと言われる
姿勢・体勢や動作は、
交感神経が優位に働いています。

一方、
行儀が悪いと言われる
姿勢・体勢や動作は、
副交感神経が優位に働いています。

つまり、楽な姿勢や体勢は、
体に無理や負担がかからず、
筋肉や神経をリセットして 痛みを和らげてくれます。

しかし、時と場合によっては、見栄えも大切なこともあります。

人の気分を害さない程度に、
時と場所を考えて 体をリセットするのが、
健康の秘訣かも知れませんね。

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