道⑧
荒れた生活をしていたが、この間、沢山の人にも出会った。仕事を紹介してもらった。県外で建設関係の仕事。結局この道に戻る。迷いはなかった。経験もある。元々望んでいた道でもある。何より、一からやり直したい気持ちが強かった。
彼女に「着いてきてほしい」と言うと、渋い顔をした。いや、予想はしていた。こういう人なのだ。
渋られながらも、なんとか二人で新しい土地に降り立った。それから結婚した。子供には恵まれなかった。結局仕事も転々とした。
私の道は、いつまで経っても曲がり角に突き当たる。あの、♪曲がりくねった〜の歌詞を地で行く日々だ。今も。
まあでも、そんなもんだろう。
悪くない。なんとかなる。これまでもそうだったし、これからもなんとかする。
曲がりくねって先が見えない道のほうが自分の人生らしいと思う。もう一人じゃないし。
16歳で母親に家を建てるために大工になった。
良いことも悪いことも、ただの「経験」だ。
その一言でいい。
ソファでゴロゴロしている妻を見ながら、私はUFOについての陰謀論の調査を再開した。
おわり
