日本ワイナリー巡り 安心院葡萄酒工房②見学・テイスティング【大分県宇佐市】
前回からの続きです。
園内を見学
見学順路①は充填室。
充填室はワインを瓶詰めする施設。

屋内には、ラベラー、キャップシール機、王冠打栓機などの機械が並ぶ。
現在の安心院ワイナリーの生産量は約20万本だろうか、これまで巡ったワイナリーの中でも設備が充実している印象。
また、ここにも植物が植えられている。

(案内マップによると見頃は5月~6月、9月~10月)
園の入口から感じていたが、植物の手入れが行き届いたワイナリーである。


小さなプレートに植物の名前や特徴、産地も記載されていて、1つずつ読みながら進む。
続いて、見学順路②ワイン醸造場。

ガラス越しに場内をのぞくと、ステンレスタンクにはH13年(=2001年)と記され、工房新設当時から使い続けられている様子。
実際にブドウの収穫時期に来たら、作業工程も一部見えそう。
これは贅沢な造りの醸造場である。
画面で動画を見られるようになっていたので、「白ワイン」と「スパークリングワイン」をつくる様子を見る。
醸造の工程でも、機械・設備が充実している印象を受けた。
見学順路③貯蔵庫へ。

貯蔵庫内に入るとワインと樽の香りが混ざったような匂いがする。


樽の並ぶ部屋の奥には、美しいワイングラスなどが並べてある。

ワイン・ピッチャーだそう
そのうちのひとつのセットには、紋章が付いている。
イギリスの名家の紋章には「よい仕事はよいモノにつながる」といった意味の家訓が記されているとのこと。
(説明文を撮り忘れてしまってうろ覚え)

この家訓に、安心院ワイナリーは共感したのだろうか。
貯蔵庫の次は、いよいよブドウ畑へ向かおう。
途中、棚仕立てになっているブドウの樹が数本あった。

ブドウ畑「あじむの丘農園」
ブドウ棚のすぐ横に畑が広がる。




雨よけのシートの下を覗くと、随分と芽が出てきていて勢いがいい。
この勢いの良さに嬉しくなる。
大切に栽培されているのだろう。
展望台
ブドウ畑の後、案内マップの順路は試飲ショップへ戻る方へ矢印が伸びているが、ここで順路を外れて展望台に向かってみる。

100段の階段を上ると、更に丘を登っていく道が。
道なりに進むと、頂上に到達。


頂上の部分がギザギザしている山が由布岳とのこと。
こうして見ると、安心院が盆地なのが分かる。
ワインの産地は盆地が比較的多い。
盆地の方が昼と夜の寒暖差が大きく、いいブドウができやすい。

右奥にそびえるのが由布岳
展望台を下って、試飲ショップへ戻る道を辿る。






多くのテーブルと椅子などがある

ショップの前の椅子に座ってひと休み。
するとアジア系の団体旅行者がぞろぞろやってきて、見学順路を充填室の方へ進んで行った。
彼らが試飲ショップに来て混む前にテイスティングをしよう。
テイスティング
ショップに入ってみると、テイスティングは有料で1人1000円とのこと。
料金を支払うと、試飲用グラスにスパークリングの白を注いでくれ、水の入ったペットボトルを貰う。

シュワっと爽やかなスパークリングワインをいただいてから、テイスティング開始。
まず、白ワインから。

シャルドネとプティマンサン
この試飲の機械は注がれる量が決まっていなくて、自分で量を調整できるのがいい。
プティマンサンを少しだけ注ぐ。
口にふくむと想像したより軽い。
ココファームやウッディファームのプティマンサンと比べて、かなりスッキリとした印象。
グラスに水を注いで口をリフレッシュ。
次にシャルドネもテイスティング。
こちらも軽くてドライ、やや樽由来の香りがする。
以降も、少量テイスティングしては水でリフレッシュすることを繰り返す。

(テンプラニーリョは撮り忘れ)
「諸矢」のタナとテンプラニーリョ。
いずれも数年前に経験済み。
前よりもクリアな印象で、タナの方が少しボディがあるか。
ちなみに「諸矢」はチャレンジワインを経て、安定して提供できるようになったセカンドステップのシリーズ。

続いてメルローのリザーブをテイスティング。
前の2つの赤ワインより飲み応えがある。
気になる辛口ワインをテイスティングしたので、甘口へ。
今回宿泊した部屋の名前「ナイアガラ」のデザートワイン。

ナイアガラは生食できる品種で、ワインにする場合は甘口にすることが多い。
甘みはさらりとしていて爽やかな印象。
最後にヒミコという名のブランデーをグラスに少しだけ注いで、外の椅子へ。

どのワインを購入しようか検討しながら、ブランデーならではの強く華やかな香りをとる。
グラスを空けて返却カウンターに持っていくと、朝、案内マップを持ってきてくれたスタッフの方がいる。
お礼を言ってグラスを返却するとニコッとして「朝お会いした方ですね」といった感じで目礼してくれる。
商品棚からワインを選んで購入し、配送の手続きを済ませる。
選んだのは、赤ワイン3本、ナイアガラの甘口、ブランデーの計5本。

諸矢タナ、メルロー リザーブ

(他にピオーネのドライレーズンも購入)
ショップを出ると正午より少し前。
ショップ前の広場は見学者が多く、ベンチが塞がっている。
少し離れたところでランチにする。
リュックにいれていた朝食の一部だったハムサンドとブドウジュースに、瓶のハーブウォーターはまだひんやりしている。
木陰でそれらをいただいた。
軽いランチにちょうどよかった。
再度、ブドウ畑へ
昼食を食べ終えると、12時過ぎ。
予約しておいたタクシーが来る時間まで、あと1時間弱。
最後にもう一度、ブドウ畑に行こう。
先ほどの「あじむの丘農園」のメルローの樹のところへ行ってみる。
先ほど試飲したメルローはこの畑で獲れたブドウだろうか。


よく見ると、奥の方の樹はひざくらいの高さで分かれている枝を少し上で束ねて、また頭上の高さに調整されている。

ひざくらいの高さだと、ブドウの実に雨がかかりやすいので高い位置に実るようにしてあるのだろうか。
雨よけのシートもかけてあるし、雨水には気を使っている様子。

平均気温 約15℃
年間降水量 約1670ml
日照時間(4~10月)1000~1200時間
標高 150m
「年間降水量 約1670ml」だと、山梨の勝沼より雨が多いだろう。
それでも、安心院は九州のなかで降水量が少ない方とのこと。

また、畑の中に太いラインがある。
側溝を掘って、雨水が流れやすくしてあるのではないか。
公式サイトにも、そのような取り組みをしていると書いてあった。
このような努力によって、いいブドウができるのだろう。

見上げると飛行機雲が。そろそろ帰路につく時間だ。

エントランスゲートに戻ろう。


バラの樹はワイナリーの定番
ワイナリーにはトータル4時間弱の滞在。
とても気候のいい時期で、屋外で過ごすのが気持ちよかった。
グランピングのスタッフさんの好意で預かってもらっていた荷物を受け取り、予約時間より早く到着してくれたタクシーに乗って、柳ヶ浦駅へ向かう。
あとは北九州空港から空路で帰京。
🍇 🍇 🍇
今回のワイナリー巡りはいかがでしたでしょうか。
安心院葡萄酒工房の園内は想像以上に良かったです。
なんといっても、新緑とブドウの若葉が最高でしたね!

(これはきっと秋もきれいですね)
試飲ショップの入口にあった展示によると、昨年、安心院葡萄酒工房は「緑化推進運動功労者」として内閣総理大臣表彰を受賞したとのことです。

表彰されるだけのことはありましたね。
ワインづくりの方については、機械を活用して生産量をあげていくようです。
以前、あと5年くらい生産量を増やしていく計画であるというリリースを見かけました。
このように園内の緑化をしながら、機械化できるところは効率的に行う。
企業らしい選択と集中ではないでしょうか。
家族経営ワイナリーとの違いを感じます。
旅から戻った日の夜は、自宅に冷やしてあった安心院の「アルバリーニョ」の白ワインをいただきました。

近年、アルバリーニョは人気で、現地に行ってもたぶん購入できないだろうと考え、事前に入手していました。
オンラインで購入できたのは、唯一の日本在住マスター・オブ・ワインである大橋氏が代表を務めるショップ「山仁」さん。
夕食は近所の店で購入した「すだちそば」やサラダ、現地で購入してきた「地鶏の炭火焼き柚子胡椒風味」。
これらに、スッキリとした白い花の香りの安心院ワインが合いました。
<日本ワイナリー巡りnote記録済 14都県+ワイン経験済 16道府県=30都道府県>

ホワイト:ワイン経験済 16道府県
グレー:ワイン未経験 17県
日本ワイナリー巡りは14県目で西日本にもオレンジ色のマークがつきました。
年内にあと何ヵ所行けるでしょうか。
今回もお読みいただきありがとうございました🍷
