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WSET Diplomaを目指すなら、この勉強法はやめておこう

お盆がいつなのか分からず、「お盆 いつ?」と調べた人は全国にどれぐらいいるだろうか?自分もその一人だ。回答は「一般的にお盆は8月13日から16日で、地域によって時期が異なり・・」などとふわっとされる。じゃあ山の日を8月11日にぶつけてきた理由はなんなんだい?お前さん放置した12日はどうするつもりなのさ?と多くの人が憤っているはずだ。この国民総出で休み、ヌーのごとく大移動し、漏れなく全員で渋滞に巻き込まれる日本版グレート・マイグレーション・ハザードを「お盆」と呼ぶのなら、もはや潔く8月12日も休みにするのが美しい。11日に山に感謝し、12日に移動し、13日からご先祖様を迎える。人々は無駄に有給を消化せず、これでこそ全てが丸く収まるというものだ。ということで本日は休んでnoteを更新することにした。

さて、ちょうど6月からDiplomaの勉強をスタートされた方もいることだろう。まだ教科書を読み始めたばかりで勉強方法を模索中だとは思うが、そんなCandidateの方に、「悪いことは言わないからこんな勉強法は絶対やめておきなさい」というのをご紹介していく。こういう話はすでに道を通った先輩に聞くのが一番良いのだ。

睡眠学習に挑戦する

人はエラ呼吸ができないように、そもそも「寝ながら新しい知識を覚える」という睡眠学習は、科学的にほとんど効果が期待できないそうだ。枕元でWine with Jimmyを流してみてほしい。「ハァロォーーー!エブリヴァディィ!」で寝れたものではないはずで、それなら宮古島の心地よい波の音でも流しながら「あぁ、三線でも習おうかな。そうだ、バンドを組もう。あと二人誰を誘おう」と気持ちよく入眠した方が良い。一方で科学的にかなり支持されているのは、 「起きている間に勉強した内容を、睡眠中に脳が整理・固定する」という機能。ということで、寝る前に学習して朝イチですぐに復習しよう。翌朝かなり定着するのでおすすめだ。

急にショートスリーパーになろうとする

以前、といってもかなり若い時だが、睡眠時間を削って勉強時間を確保しようとしたことがあった。1日3時間睡眠。いまならセミより早く死んでしまうだろう。頭がぼーっとしたり肩が凝ったり、昼間に眠くなったり、結局体には何一つ良いことはなかった。バカな幻想は捨てて他の時間を削ろう。もともと「人が訓練してショートスリーパーになる」という考え方自体、科学的根拠は乏しいそうだ。そういう人はただ痩せ我慢をしているだけなので、無理してキツイ靴を履いているようなものだ。耐えられるかもしれないが、別に快適ではないだろう。

IELTSやTOEICの英単語を買ってくる

これは以前からお伝えしている話。公式Specificationで求められる、英語を母国語としないCandidateの目安の英語力とされる「IELTS6.5もしくはそれと同等の英語力」に引きずられ、恵比寿アトレにIELTSやTOEICの単語帳を買いに行くのはかなり遠回りだ。以前このブログで配っていた「ワインの英単語」で必要な語彙だけを効率的に勉強するか、教科書からアプローチしていく方がよほど早い。残念ながらワインの英単語をもらい忘れてしまった人は、2冊以上持っている人をうまく探して交渉してみてほしい。

教科書を紙で打ち出す

「紙の方が好きだから」という理由で打ち出そうとする人がいるが、どう考えても電子一択だ。この試験は特定のキーワードをテキストから検索することが多い。例えばジュランソンを勉強していて、「プティ・マンサンを栽培している地域って他にもあったっけ?」と絶対なるのだ。その際に検索できないと、永久にペラペラとページをめくることになる。また、グループでのテイスティングや外部セミナーに分厚い教科書を持ち歩くわけにもいかない。さっさとiPadを買ってGoodNoteにPDFをぶちこんでおくのが良い。

フラッシュカードを手書きで作成する

まだこんなことをやっている人がいるのか知らないが、紙のフラッシュカードを買ってきて、手書きで1枚1枚作成するようなことは絶対にやめてほしい。今ならAnki、Quizlet、RemNote、Knowtなど便利なサービスが山ほどあるだろう。相性が良いものを自分で勝手に選んで、どんな内容を取り込むか設計していけば良い。スマホでも見れて、いつでも振り返ることができる。フラッシュカードの効果自体は何ら否定するものではないが、如何せん作成に時間がかかるので、やるなら効率的にやろう。

奇妙なまとめを作り壮大なゴミを増やす

やりがち。論点をまとめて整理すること自体は有用だが、一つまとめると他も気になって段々と壮大なまとめを作りたくなり、まとめることが目的化してしまう。最初はChiantiとChianti Classicoの違いをまとめていたつもりが、気づけばイタリアの土着品種をすべてまとめたくなったりするので、程よい引き際と、選択と集中は重要。Notionに情報を入れたくなり始めたら注意したほうがいい。結局この超大作は完成しないか、完成してもあまり使われずにお蔵入りすることになる。まとめたくなったら、それがすでに世に存在しないかもチェックしてみること。

Examiners' Reportを土壇場で読もうとする

これもあるある。みんな「試験の準備が整ったら読もう」とするのだが、それだと試験開始1分前なのだ。この試験はいつになっても準備が整うということはないので、早めに読み、どんな問題が出ているのか、どんなアプローチが効果的なのかをキャッチアップするのが良い。また一度読んで終わりではなく、自分なりにタグづけをしつつ、テキストの該当の章を読んだ時に素早く引き出せるようにしておくと無駄がない。土壇場で読んでもほとんど効果はないので、「Examiners' Reportは常時チェック」が正しい。

テイスティングでSATの記録しかとらない

これも意外とやりがち。最初のうちは、飲んでSATを書いて答え合わせをすると「ふ〜ん」以外の感想が特に出てこない。ここで、何がズレていたのか、何を見落としていたのか、SATの外にある「自分の感覚」をログとして残しておくと役にたつ。「酸が思ったより低く感じた」や「アルコールが溶け込んでいて高く感じなかった」など、気付いたことは何でもいい。このログをあとで見返した時に「アルザスのピノグリはこんな感じだった」と記憶がフラッシュバックするのでおすすめだ。

3ユニットを同時受験する

D2、D4、D5が同日の日程なので、3科目同時に受験し蒙武級の突破を図ろうとする猛者が例年後を絶たない。教科書の薄さ的にいけるだろうと油断しがちだが、こいつらは案外しぶとい科目なので注意して欲しい。また、各ユニットの内容はリンクしておらず、「早く終わらせたい」以外に同時に受験する戦略的意味もあまりない。単純に戦力が分散されるだけだ。仕事の繁忙期などそれぞれあるだろう、自分の力量を見誤らず、余裕のあるスケジュールを心がけるように。ちなみに自分はD4とD5を同時受験したが、結局どちらも中途半端な仕上がりで挑む羽目になった。何が出てもそれなりに書けるように、余裕を持って準備しよう。

テキスト外の勉強に走り出す

Diplomaの試験は結局のところ、教科書に書いてある内容をそのままアウトプットできれば最低限「Pass」は取れる。自分のような門外漢がそうだったから割と自信を持って言える。テキスト以外の内容は、書ければ加点になるかもしれないが、それを狙って学習対象を広げすぎるのはあまりにも効率が悪い。もし単純に試験に合格したいという目的なら、闇雲に手を広げて遠回りせず、公式テキスト一本に絞ろう。


以上。ひとまずここまで。6月から始めた方は頑張りましょう。スタディグループにも是非来て欲しい。



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