【書評】『THE TEAM』|転職先で「あなたがいて良かった」と言われる、現代のチームビルディング術
「転職先で、どうやってチームに貢献すればいいんだろう…」
「自分はリーダータイプじゃないから、チームをまとめるなんて無理だ」
「今の職場のチーム、なんだかギスギスしていて成果が出ない…」
これまでの記事で、あなたは「個」の力を極限まで高めてきました。
(問題解決力、人を動かす原則、聞く力…)
しかし、仕事は一人ではできません。どれだけ個人が優秀でも、「チーム」として機能しなければ、大きな成果は決して生まれないのです。
こんにちは。元・英語教師で、現在は転職エージェントをしている34歳です。1万冊以上の本を読んできましたが、「個の力」と「チームの力」は、まったく別のスポーツだと痛感しています。
※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。本書が、あなたの「個の力」をチームの成果へと繋げるための、最高の教科書となることを願っています。
今日ご紹介する『THE TEAM』は、カリスマリーダーがいなくても、科学的・論理的に「勝てるチーム」を作る方法を体系化した、まさに「チームビルディングの教科書」です。
この記事を読めば、あなたが「リーダー」でなくてもチームに絶大な貢献ができるようになり、新しい職場で「あなたがいてくれて良かった」と心から信頼されるための具体的な行動が分かります。
この本は、一言で言うと「"個人のスキル"は磨いたが、『チームでの戦い方』が分からず悩んでいる人」のための本です
転職エージェントとして、僕は「優秀なプレイヤー」が「優秀なチームメンバー」とは限らない現実を目の当たりにしてきました。
自分の仕事は完璧にこなすが、周りへのサポートは一切しない
会議で「正しい」指摘はするが、チームの空気を悪くしてしまう
リーダーではないから、とチームの目標に無関心
これでは、個人の能力が高くても、チーム全体の成果はむしろ下がってしまいます。本書は、そんな「もったいない個人」から脱却し、チームの力を最大化する「掛け算」の技術を教えてくれます。
【本題】元教師の僕が、クラスを「最強のチーム」に変えた3つの法則
本書はチーム作りのために「5つの法則」を提示していますが、ここでは特に僕が教師時代に悩み、そして転職後の今も「これこそが本質だ」と感じている3つのポイントに絞ってご紹介します。
教え1:『目標』を「5つのP」でインストールする
①本書の教え
チームがバラバラになる最大の理由は、「向かっている方向(目標)」が共有されていないからです。本書は、チームの目標(Aim)を、Purpose(目的)、Goal(目標)、Principle(行動指針)など「5つのP」で明確化し、全員にインストール(浸透)させることの重要性を説いています。
②僕の体験談
これは、教師時代の僕の最大の失敗であり、最大の成功体験です。 当初、僕は生徒に「次のテストで90点取れ!(Goal)」とだけ伝えていました。しかし、生徒は動きません。 そこで本書の考え方を応用し、まず「なぜ勉強するのか?(Purpose)」を語り合いました。「良い大学に行くため」と言う子もいれば、「親を見返すため」と言う子もいた。 その上で、「このクラス(チーム)で、全員が自己ベストを更新する(Goal)」という共通の目標を立て、「そのために、他人の挑戦を絶対に笑わない(Principle)」というルールを決めました。 結果、クラスは「やらされる勉強」から「チームで戦うゲーム」へと変わり、劇的に雰囲気が良くなったのです。転職先でも、まずそのチームの「Purpose(存在意義)」は何か?を確認することから始めてみてください。
教え2:「優秀な人」より「適切な人」をバスに乗せる(Boarding)
①本書の教え
良いチームとは「優秀なスター選手」を集めたチームではありません。そのチームの「目的」や「価値観」に合った、「適切な役割(ロール)」を担える人が集まったチームです。スキルや実績(ハード)だけでなく、その人の価値観や思考性(ソフト)がチームにフィットしているかが重要だと説きます。
②僕の体験談
転職エージェントの仕事は、まさにこの「Boarding(誰をバスに乗せるか)」のマッチングです。 企業側が「とにかく即戦力で優秀なAさん」と求めても、そのチームが「コツコツとサポートし合う」文化なら、Aさんのような個人プレイヤーは浮いてしまいます。 むしろ「スキルは少し足りないが、チームの『サポート役』が得意なBさん」を採用した方が、チーム全体の生産性が上がった事例を、僕は何度も見てきました。 これは、転職者であるあなたにも言えます。その会社は、あなたの「役割(才能)」を本当に必要としていますか?あなたが「乗るべきバス」かを見極める視点を持つことが重要です。
教え3:「心理的安全性」という土台を作るコミュニケーション
①本書の教え
どんなに素晴らしい目標やメンバーが揃っても、「何を言っても大丈夫」という「心理的安全性」がなければ、チームは機能しません。本書は、この土台を作るために、リーダーだけでなく、全員が「聞く姿勢(傾聴)」と「自己開示」をすることが不可欠だと説きます。
②僕の体験談
前回の『LISTEN』の話にも通じますね。僕のクラスでは、「間違った答えを絶対に笑わない」というルール(Principle)を徹底しました。 すると、内気な生徒も手を挙げるようになり、活発な議論が生まれ、クラス全体の学びが深まりました。 転職先で、新入りだからと臆する必要はありません。むしろ、新入りだからこそ「分からないので、教えてください」と素直に自己開示(弱さを見せる)すること。それが、逆にチームの心理的安全性を高め、「この人は信頼できる」という安心感に繋がるのです。
まとめ:この本を、あなたの「チームでの戦い方」の教科書に
『THE TEAM』が教える、チームで成果を出すための法則を振り返ります。
チームの「目的(Purpose)」を共有し、ベクトルを合わせる
「優秀さ」より、チームの「役割」にフィットするかを見極める
「心理的安全性」を全員で作り、個人の力を最大限引き出す
これからは「個」の時代だとよく言われます。しかし、それは「一人で戦う」という意味ではありません。「自立した個人」が、目的のために集まり、「最強のチーム」を作って戦う時代です。
これまでの9冊で、あなたは「最強の個人」になるためのスキルを学びました。 そして、この10冊目の本が、あなたの力を「1」から「10」にも「100」にも増幅させるための、「掛け算」の技術です。
あなたが「リーダー」であるかどうかは関係ありません。 この本を手に取り、あなたの新しい職場で「最高のチームメンバー」として、輝いてみませんか?
▼あなたの「チームでの価値」を最大化する一冊▼
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