もしも上司に「ご機嫌注意報」が出たら|今日は近づかない方がいい日の話
こんにちは、ユラです。
職場の人間関係で、意外と大きな影響を持つものがあります。
それは、上司の機嫌です。
会議の空気、報告のタイミング、ちょっとした発言。
同じ言葉でも、上司の機嫌によって受け取られ方は変わります。
もしも——
その機嫌が、天気予報のように毎朝配信されたらどうなるでしょう。
今日は晴れなのか。
それとも、雷注意報なのか。
少しだけ、そんな職場の未来を想像してみましょう。
1|本日の機嫌予報
おはようございます。
本日の〇〇部長の機嫌です。
午前中はおおむね晴れ。
ただし、進捗報告エリアでは突風にご注意ください。
午後は来客の影響で一時的に不安定。
不要な発言は控えましょう。
降水確率(ため息):40%。
部内は静かにざわつく。
2|備えあれば憂いなし
部下たちは準備する。
・資料は完璧に
・雑談は控えめに
・メールは短く
・質問は夕方以降に延期
まるで台風対策だ。
「今日は接近しないようにしよう」
廊下での遭遇確率を計算する者もいる。
3|急変
しかし天気は変わる。
部長、朝の会議で役員から指摘。
予報、急変。
――午後より雷を伴う激しい叱責にご注意ください――
部内、緊急避難。
トイレが混む。
4|高気圧の日
まれに、奇跡が起きる。
――終日快晴。笑顔指数高め――
この日はみんな積極的だ。
提案が飛ぶ。
冗談が通る。
企画が通る。
人は、天気に支配される。
5|予報の副作用
しかし問題もある。
予報が悪い日は、誰も近づかない。
報告が遅れる。
相談が減る。
距離が広がる。
やがて部長は言う。
「最近、部下とのコミュニケーションが減った」
天気のせいだとは、誰も言わない。
6|本当の天気
ある日、システム障害が起きる。
――本日の機嫌データ取得不可――
部内、混乱。
「今、どうなんだろう」
誰も分からない。
仕方なく、直接話しかける。
すると。
意外と普通だった。
7|明日の予報は?
もしも上司の機嫌が予報化されたら。
私たちはきっと、
賢く立ち回る。
傘を持ち、
風を避け、
嵐の日は外に出ない。
でも。
人を“天候”として扱い始めた瞬間、
職場は少しだけ砂漠になる。
安全だけど、
あたたかくはない。
