🎧 ジャズのピアノトリオ名盤【#260】ソニー・クラーク「Blues in the Night」を聴いてみた
とにかくジャズのピアノトリオを紹介したい男、です。
こんにちは。ジャズの専門家でも上級者でもないけれど、とにかく「ピアノトリオが好き!」という気持ちだけで書き始めたシリーズです。僕と一緒に「JAZZピアノトリオの名盤」を少しずつ学んでいきましょう。
今回は、哀愁漂うブルージーなタッチと哀感あふれるメロディで、本国アメリカ以上に日本のジャズファンから熱狂的に愛され続ける名ピアニスト、**ソニー・クラーク(Sonny Clark)**をご紹介します。本作は1958年に録音されながらも長らくお蔵入りとなり、1979年に日本で初めて陽の目を見たという数奇な運命を持つ純粋ピアノトリオの傑作『Blues in the Night』です。
🎹 今回のアルバム
Sonny Clark – Blues in the Night (1958年録音 / 1979年発表)
ソニー・クラーク(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、ウェス・ランダース(ドラムス)による、1958年12月の録音作品です。(※追加セッションの一部はジミー・メリットがベースを担当)。 歴史的名盤『ソニー・クラーク・トリオ』の翌年に名門ブルーノート・レーベルで録音されたセッションですが、当時は未発表のままブルーノートの倉庫に眠っていました。タイトル曲の「Blues in the Night」をはじめ、「Can't We Be Friends?」や「I Cover the Waterfront」など、全編を通じて哀愁たっぷりのスタンダード・ナンバーが、クラークならではの歌心で奏でられます。
👂 聴きどころ
日本人が愛してやまない「哀愁のブルース・フィーリング」:ソニー・クラークのピアノの最大の魅力は、その音色に滲む特有の「翳り」と「ブルース感覚」です。タイトル曲「Blues in the Night」の重厚でタメの効いた演奏から、決して明るくなりすぎない、日本人の琴線に触れる「ワビ・サビ」のような哀感が見事に表現されています。
名手ポール・チェンバースの「歌うベース」:マイルス・デイヴィス・バンドの要としても知られるポール・チェンバースの参加が、このセッションをさらに特別なものにしています。彼の力強くもメロディアスなウォーキング・ベースは、クラークの哀愁あるピアノと完璧に調和し、トリオに豊かなグルーヴを与えています。
ウェス・ランダースの「的確なサポート」:録音の機会が決して多くないウェス・ランダースですが、ここでは出しゃばることなく、ピアノとベースの対話を尊重した非常に堅実なドラミングを披露しています。そのいぶし銀のサポートが、クラークの美しいソロをより一層際立たせています。
✍️ 一言コメント
「これぞ、日本のジャズ喫茶で愛され続けた音」と深く頷きたくなるような、しみじみと心に染み入るアルバムです。華やかでスピード感溢れるジャズも良いですが、雨の降る日や静かな夜長に、温かいコーヒーを飲みながらじっくりと耳を傾けたくなるのは、こういう音楽ではないでしょうか。未発表だったことが信じられない、隠れた大名盤です。
いかがでしたか? これで「JAZZピアノトリオの名盤」シリーズも260回目となりました。今後も、さらに素晴らしい作品をご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!
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