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台湾ベタ旅【3日目】 「迎える猫、揺れるバス、消えた運転手、謎の球体」

初めての台湾で、ベタなスポットを回るベタ旅の3日目。
1日目、2日目の記事はこちら。


台北駅近くのホテルを朝7時半に出発。今日は鉄道で台北市の外へ出る。

台北駅のホーム。雰囲気は日本と大差無い
電車はこれくらいの混み具合

宜蘭線に乗って移動。最初は混んでいたがだんだんと乗客は減り、「汐科」「汐止」という2つの駅でほとんどの客が降りていった。調べてみると、台湾のIT企業が集まっている地域らしい。

車窓はすっかり郊外めいてきた

1時間ほど列車に乗って、到着したのがこちらの駅。

猴硐(ホウトン)駅

山に囲まれた小さな猴硐の街は、たくさんの猫が暮らす「猫村」として有名。ホームに降り立った瞬間から、猫の絵がいくつも目に入る。

改札を出て、線路をまたぐ通路を歩いていると、早くも猫が出迎えてくれた。

よくぞ来た……と言わんばかりの出迎え方
特にじゃれることもなく、華麗に足元を通り過ぎていく
ツアー客っぽい集団も

山肌にできた集落に数十匹の猫が暮らしており、そのほとんどが地元の人たちが飼っている猫だという。こっちから探すまでもなく、猫が次々現れる。

この写真のどこかに猫がいます。どこかわかりますか?

正解は……







ここでした!

駅を挟んで反対側には、お土産屋さんが並んでいる。

朝が早いのでまだ本領発揮していない
猫グッズだらけのお土産屋
公園にも猫
屋内にも猫がいるので気を抜けない

猴硐はもともと炭鉱を中心に栄えた場所だったが、石炭鉱業の衰退とともに寂れてしまった。その後、猫の存在がアピールされるようになって、海外からも観光客が訪れる人気スポットに。coal to catで復活した街である。

そのため、駅のすぐ近くに炭鉱の歴史を伝える博物館がある。

猴硐煤礦博物館

無料で入れるのに、3階建てのとても立派な建物。

実際に使われていたトロッコや線路、掘削の機械などが展示されている。スタッフの男性に「どこから来たの?」と話しかけられ、雑談。

明るくピース

この方はタイ出身で、5年くらい前に家族と台湾へ移住したらしい。日本語も話せて、「この建物は令和元年にできました」と日本の年号で教えてくれた。

とても風景がきれいなので、自然を味わうのにもいい場所だと思う。

トロッコに乗ると、トンネルの奥へ行ける

次の目的地へ行くため、バス停へ。

山道に佇む、薄汚れたバス停。本当にバスが来るのか不安になるが、Googleマップのお告げを信じて待つ。無事時間通りに来た。良かった〜。

乗客は僕一人

目的地は『千と千尋の神隠し』の舞台のモデルになったと言われ、それを宮崎駿が否定したことで有名な街、九份。

台湾と検索したら絶対出てくるこの光景(Wikipediaより)

ベタ旅と言うなら行かないわけにはいかない! なんの使命感かはわからないが。

Googleマップの指示に従い、なんてことない場所にあるバス停で乗り換える。が……どっちで待っていればいいんだ?

究極の二択問題

何度も路線図を確かめて左側で大丈夫と思うも不安は消えず、近くにあったスイーツの店で聞いてみることに。中に入ったら、甘いものを売ってるとは思えないガタイのいい男性が出てきてビビったが、優しい声で「向こう側で待てばいい」と言ってくれた。

地元住民の後ろ盾を得て、安心してバス停で待つ。無事、九份へ向かうバスに乗車できた。

だがこのバス、山道を走るのでとんでもなく揺れる! 必死に手すりにつかまりながら動画を撮ったので見てほしい。

毎日30分くらいこのバスに乗っていたら、さぞ体幹が鍛えられるだろう。車酔いにも強くなれそうだ。

揺れと格闘しつつ、なんとか九份老街の入口に到着。

駅の看板っぽいのはお土産屋の看板
バス停近くの展望台からの眺め

九份は雨の多い地域らしいが、今日は素晴らしい秋晴れ!

実は折りたたみ傘を家に忘れていたので、ほっとしている。まあ、ホテルに日焼け止めを置き忘れたのでプラマイゼロなんだけど。

商店街の中へ。

右側に千と千尋グッズが

九份は夕方以降がピークタイムということで、まだ観光客は少ない。店員さんはみんな日本語で呼び込みしてくる。千と千尋効果か、日本人客が多い場所のようだ。

喉も渇いてきたし、お腹も空いたので茶房に入る。テラス席からの景色いいわー。

もはや眠くなってくる
冷たいハーブティー。肉の煮込み? みたいなのも食べた

商店街を上に登っていくと、その先に小学校があった。

校門に巨大なリス像。なぜリス推し?

商店街に戻り、さっきとは違う道を歩いていくと、あった!

ネットで検索すればいくらでも出てくる風景を、自分で撮影する。これも旅の醍醐味ではないでしょうか。

この茶楼の向かいにあるお店で、再びお茶を飲む。

今度はホットの烏龍茶。台湾式のお茶の淹れ方を教えてもらい、自分でもやってみる。小さい茶碗でちびちび飲みながらゆったり過ごすのが台湾の人たちの楽しみ方なのかなあ。美味しいし、喉も乾いてるしで10杯くらい飲んでしまった。

なんかこれも見たことあるやつ
凛々しい看板犬

せっかくだし、日が暮れるまで待ってみるかとも思ったけれど、どんどん観光客が増えてきたので台北に戻ることにする。あの揺れるバスに詰め込まれるのはちょっとしんどそうだ。

ということで、バスで台北へ。今度のバスはしっかりしたシートだったので乗り心地に問題はなかった。

これなら揺れてもよかったな……と少し後悔。まあ運が良かっただけか

バスの中で次にどこへ行くかを決める。台北の中心地のひとつ、北門駅前でバスを降り、今度は夜市で有名な士林地区へ。

ただ目的は夜市ではなく、『国立台湾科学教育館』。

朝の電車で汐止周辺のIT企業で働いてそうな人たちを見て、そういえば台湾の科学教育ってどうなってるんだろうと思ったから来てみた。本当は企業博物館とかを見たかったけれど、予約なしで入れそうなところが見つからなかった。

建物の内部は、近未来的な吹き抜け構造。

社会見学らしき子どもたちが団体で来ている。若干場違いな気もしながら、各フロアを順番に見ていく。

台湾初のノーベル賞受賞者、李遠哲を紹介
人間の消化過程を、口から入って体験できる
胃や腸の中を歩いていく
このオチは子どもにはウケそう。出る瞬間にトイレを流す音がする
「なぜ歴史上、理系分野で活躍する女性がいないのか?」という問いかけに対し、
実際にはたくさんの女性が科学の発展に寄与してきたことを紹介している
サロンには高度な科学知識を持つ女性が参加していた
偉大な女性建築家がいた……など
バービーは数学が苦手、という設定に苦言を呈する

女性の理系分野進出を促す目的で作られたのだと思う。気合が入っていて面白い。

正直、内容のすべてを理解できるわけじゃないけど、アーティスティックに展示されているので眺めながら歩くだけでも楽しい。

進化した盲腸……だった気がする
未来の環境変化に対応した住宅
半導体のブースにあった。なにを表してる?
メビウスの輪の巨大模型
化学ショーをやっていた。液体窒素で花を凍らせる実験中

最上階に、空中に伸びる歩道があった。

社会見学に来ている学生たちがワーワー言いながら歩いていく後ろをついていこうとしたが、高所恐怖症が発動してしまい断念。情けない……。手すりが微妙に低くて怖いんです。

ここまで歩くのが限界

すぐ近くに台北市立天文科学教育館もあった。このあたりは理系の研究施設が集まっている場所なのかな?

大掛かりな演出が多い
学生の集団に遭遇
ドラえもんの映像ショーもあるみたい

そりゃ台湾でもドラえもんは人気あるよなと思って調べたら、つい最近までこんなイベントをやっていたらしい。

あと一週間早ければ……行ってみたかった。

周りが本格的に学生ばかりになってきたので退散。次の目的地へ向かう。


バス停で立っていると、真ん前に「407肌力訓練」なる施設が。

「男性向けの美容エステ?」「台湾人は美意識が高いのか?」と思いきや、トレーニングジムだった。どうやら中国語では筋力のことを「肌力」と書くらしい。

バスに乗ってからしばらくすると、バス停でもない場所で突然停車して、運転手がどこかへ行ってしまった。

運転席に誰もいない

どういう状況かわからないが、周りの乗客も不審がる感じはないのでしばらく待っていたら、運転手はガソリンスタンドに併設されたトイレから出てきた。我慢の限界が来ていたらしい。日本ならクレーム入りそう。漏らすより全然いいけどね。

やってきたのは、昨日行った中正紀念堂の近くにある「国立歴史博物館」。

台湾の歴史を学ぼうと思って来てみたが、意外にも現代アートが豊富にあった。

これまでいくつかの寺院を訪れた経験からすると、細かい模様に台湾の宗教の影響が強く出ているとわかる。

NHKに出てきそうなキャラクター

グッズショップに入ったら、いいグラスを発見!

右のグラス、「色合いがビールを飲むのにちょうどいいじゃん!」と、手にとってから値札を見たら3,680台湾ドル。スマホを取り出して計算すると、約20,000円……。そっと戻す。

博物館の裏手に植物園があり、その中を歩きながら駅を目指す。

この建物のデザイン素敵
南国感のある風景
カエルのお腹に公衆電話。「今から帰る」と伝える人も?

MRTの小南門駅の改札前に、不思議な機械が。

本の自動貸出機だった。タッチパネルを操作すると借りたい本が出てくる、小型の無人図書館みたいなもの。日本でも導入すればいいのに(もうあったらすみません)。

腹が減っている……。ここ3日、街の様子を見るかぎり「中山」という駅が栄えているっぽいので、食べる店を探しにいく。

すっかり暗くなった街を歩いていたら、なんだか良さげな佇まいの店を発見。

「姥夥房」というラーメン屋で、数席のカウンターは客で埋まっている。人気の店と判断して、外のベンチでしばらく待ってから入店。

結論、めっちゃ美味かった!

あっさりしたスープの中に、台湾らしい薬草の香りが漂って食欲をそそる。ごろっと入った鶏肉は食べ応え十分。

一応、店の情報を載せておこう。

この店がある中山駅と雙連駅を結ぶ通りは美味しそうな店が並んでいて、開拓するのも楽しそう。

その後、雙連駅と同じ沿線にある士林駅へ移動して、台湾最大の夜市「士林夜市」に行ってみたけど、正直微妙だったな……。1日目に行った松山にある「饒河街夜市」の方がよかった。

ホテルへ戻る道すがら、謎の建物を見つけた。

これは3年前に完成した「球劇場」という建物で、巨大な球体の中は劇場になっているそう。

あの球体を野球ボールの模様で塗って、近くにバットを振る大谷翔平像を置いておいたらいいインスタレーションになるかも。

ホテルで2日目の旅行記を書いていたが、途中で力尽きた。
明日は最終日!


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