台湾ベタ旅【2日目】 「寺と温泉と宇多田ヒカル」
初めての台湾で、ベタなスポットを回るベタ旅の2日目。
1日目の記事はこちら。
朝7時過ぎに起きて、台北駅近くのホテルから「行天宮」というお寺に向かう。Googleマップで調べたらバスで行くのが一番早いみたいなので、台湾のバスに初挑戦。


台湾のバスは手を挙げないと止まってくれない。事前に学んでおいたから行けるはず……と目的のバスを待つ。
待つこと約10分、目当てのバスが向かってきた。だがその前に別のバスも来ている。しっかり手を挙げたものの、立っていた場所が悪かったのか、別のバスだけが止まり、目当てのバスは行ってしまった。
次のバスは数十分後…。気を取り直して、再度Googleマップで検索し直し、今度はMRTで行天宮駅まで向かう。

ここには『三国志』に出てくる関羽が祀られている。関羽は裏切りを嫌ったことから、信用を大事にする商人に人気の寺院だそう。

写真の右の方に映っている赤いかまぼこみたいな台座はお祈りの際に使うもので、ここに膝を乗せて3回お辞儀をする。男性か女性かで手のひらの向きが変わるみたい。参拝の仕方が看板に書かれており、見様見真似で台湾式の参拝をしてみる。……どこまでできているかは不明。

次の目的地へ行くため、バス乗車にリベンジ。今度は無事乗れた。ヨーヨーカーを使えばタッチで支払いができる。現金で払っている乗客はひとりもいないが、チャージが足りない場合はどうなるんだろう?
台湾のバスはめちゃくちゃ揺れる。ブレーキやアクセル、交差点を曲がるたびに、つり革を握っていても体が振り回される。僕が慣れていないだけかと思ったら、台湾の人もよろけている。そんな中、手すりに軽く指をかけるだけで微動だにしない老人がいた。おそらく太極拳の達人。
15分くらいバスに乗って、到着したのは「大龍峒保安宮」。

お寺が続くが、他のスポットがまだ空いていない早朝は寺院巡りに最適だ。
大龍峒保安宮は昨日行った龍山寺と並んで「台北の三大寺廟」のひとつとされ、医療の神様が祀られていることから健康祈願のために訪れる人が多い。



参拝を済ませて、すぐ近くにある「台北孔子廟」へ。




商業、健康、学業にご利益のありそうな朝を過ごしたところで、今日の一番の目的地「故宮博物院」へ向かう。言わずとしれた台湾最大の博物館である。
孔子廟近くのバス停から乗車。もう慣れたものだ……と思いきや、途中でどこらへんまで来たかなとGPSで現在地を確認してみると、全然見当違いの場所にいると発覚! 慌てて次のバス停で降車する。ラッキーなことに石牌という駅のすぐ近くだったため、予定を変更。後で回ろうと思っていた別の目的地へ。
MRTでやってきたのは新北投駅。

北投は台湾有数の温泉地。日本統治時代に温泉旅館が整備され、昭和天皇が皇太子の頃に訪れたこともある。


湯に30秒ほど手がじんわりと温まり、温泉特有の鉄臭い香りに。地元の人と思われる2人組は微動だにせずお湯に手を浸けつづけていた。

駅から10分ほど歩いて到着したのが、「北投温泉博物館」。

オープンした1913年当時、アジアで最大だった公衆浴場を改装して作られた博物館。中には、当時使われていた浴槽が残されている。



個室はえらい人が使う用かと思ったら、女性や子どもが使うためのもの。プライバシーへの配慮ではなく、女性は小さな浴槽で十分という男尊女卑的な価値観に基づいたものらしい。

駅までの道すがら、発見した建物に立ち寄る。

台湾や世界の民族の工芸品などを展示している施設だった。


エレベーターの降りるボタンを押したあと、周りのポスターなどを見ていたら、スタッフの女性に「電梯来了(エレベーター来たよ)。」と言われた。你好や謝謝などの挨拶以外で生の中国語が聞き取れたのは初めて。嬉しかった。
新北投駅に戻り、今度は財運のパワースポットと言われる「關渡宮」へ行く。
關渡駅で降り、バスで最寄りのバス停へ。今日も快晴で、ちょっと歩くだけで汗が吹き出す。

水辺が近くなってきたあたりに關渡宮がある。

今回訪れた寺院では、ここが一番美しいと思った。どこも似てると言えば似ており、僕の語彙力では説明しきれないのだけれど。青空に映えていただけかも。


線香の香りに癒やされる……。
見てほしいのがこの写真。

この車と正殿の距離の近さは、日本のお寺ではあまり見ない光景。なんだかこれが台湾の人の宗教と生活の近さを表している気がする。日常の動線の中に寺院があって、フラッと立ち寄って祈りを捧げ、去っていく感じ。
次は、先ほどバスを間違えて行けなかった故宮博物院へ。バスを乗り継いで、今度は無事たどり着いた。移動時間はだいたい1時間。


所蔵品は約70万点。建物も大きいが、とにかく展示品が大量にある。歴史的に貴重な品が、さらっと置いてあってビビる。
まずはベタで有名なものから……。




故宮博物院で最も有名な展示品と思われる「翠玉白菜」はチェコに出張中。世界中を飛び回っており、ここで見られるタイミングは意外と短いらしい。パンダ外交ならぬ白菜外交である。

個人的に惹かれたものをいくつか。








途中で気づいたのは、中国系の人は書が好きなんだなということ。長い間じっと眺めていたり、一緒に来ている人とああだこうだと話していたりする。文字として読むだけじゃなく、人柄も書き癖から感じ取っているのかも。
あと、日本統治時代に日本に流れていった品が多いのか、日本人のコレクターが寄贈した展示品も多い。


とにかく広くて見どころが大量で、全部回るのに3時間もかかってしまった。目で見るだけでも楽しめると思うが、より詳しく知りたいのであれば、オーディオガイドを借りるのがオススメ。日本語版もある。確か150台湾ドルくらいだったかな? 1つの展示品に3分ほどかけて解説していることもあり、満足度は高い。
故宮博物院のボリュームにより予定が後ろ倒しになってしまったため、時間優先でタクシーを使って台北中心部へ。

運転手がタッチパネルを操作して宇多田ヒカルの『First Love』を流しだしたので、「なんで日本人だと思いました?」と聞いたら、単に宇多田ヒカルが大好きな人だった。僕が日本人だとわかると、「宇多田ヒカルに会ったことある?」と聞いてきた。ないよ。
で、着いたのが「自由広場」。


この2つの巨大な建物の間に立つと、正面に見えるのが…

中華民国の初代総統、蔣介石の顕彰施設。これまたでかい!「威風堂々」とはこのことか。




脇にエレベーターがあり、1階へ降りると資料館になっている。



この時点で時刻は午後5時前。朝から歩きすぎてヘロヘロになってきた。休憩すべく、施設内にある売店でタピオカミルクティーを注文。

タピオカの糖分が脳を喜ばせている。元気が出てきた。外へ出て、1時間に一度行われる「屋外行進」を見学する。


時間はおよそ5分ほど。平日だからか空いていて、最前列で見ることができた。

自由広場を出て、近くにあった「羊毛とおはな」という不思議な名前のカフェで休憩。



この店で1日目の記事をまとめて、ホテルに戻って就寝!
3日目は、猫に会いに行きます。
