【エッセイ✖️連作短編】無人島に、なにかひとつ持っていくとしたら 第0話
【あらすじ】
目を覚ますと、そこは見知らぬ無人島だった。
少年「帽子」と一匹の犬との出会いをきっかけに、不思議な島を歩き始める。
洞窟で見つけた小さな手形。
光る鉱石。
そして、少しずつ明らかになる島の秘密。
笑って、寄り道をして、ときどき胸が少しだけ温かくなる。
これは無人島から脱出する物語ではありません。
──無人島で、出会う物語。
人とのつながりや、大切な記憶、そして「また会いたい」という想いを探しながら歩く、小さな旅のファンタジー。
読み終えたあと、大切な誰かに会いたくなる物語です。
〜プロローグ〜
遥か遠く…
海を漂い続け、なんとか辿り着いた無人島。
僕たちは島の端っこで、
壊れたイカダを前に途方に暮れている。
ここは地球上のどこなのか。
未踏のジャングルなのか。
最後の楽園なのか。
それとも、
何かに食べられて終わる場所なのか……
ひょっとしたら、
頭上から何か重たいものが落ちてくる仕掛けが、あるかもしれないのか。。
バイーーーーン……とね。
それでも僕たちは、
勇気を出して歩き始める。
まだ見ぬ幻のフルーツを求めて。
道は険しい。
森を抜けても、
また森。
歩いても歩いても、
終わりが見えない。
何度も痛みを味わい、
時にはもがき苦しみながら、
ただただ前へ前へ突き進んでいく。
幻の宝物を求めて…
落石だらけの山道を登る。
登れば登るほど、擦り傷は増えていく。
あの先には、
きっと幻の風景が広がっているはず。
そう信じて登り続ける。
ハァ、ハァ…ハァ……。
ーーーようやく頂上へ辿り着く。
しかし、
そこに広がっていたのは、
永遠に続く、ただの草原だった。
落胆する僕たち。
まだ続くのか。
また一から、歩き始めなければならないのか!
その時、
君は僕の手を取り、
こう言った。
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「無人島に、
なにかひとつ持っていくとしたら?」
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僕は、
しばらく考えてからこう答える。
「……」
イヤイヤ。
こんなん、重過ぎて答えられないでしょ…笑
ーーーあなたなら、何を持って行きますか?
✅第1話 僕たちの無人島が、始まる……
