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【南アルプス深南部】ケツ山核心部を越えて大津山へ|水窪百山完登の急登縦走

静かな山を、ひとつずつ積み重ねてきました。

今回歩いたのは、水窪の山域。
オオモウ山からケツ山(長尾矢筈山・門谷矢筈山)を経て、大津山へ。

距離は14.5kmとコンパクトですが、
水窪らしい急登と痩せ尾根が続く、濃い一日でした。

そしてこの山行で、水窪百山(ミサ百)を完登しました。


はじめに

ミサ百は、静岡県西部・深南部に点在する山々の総称です。

標高は決して高くありませんが、
急登や痩せ尾根が多く、「判断力」を求められるルートが多いのが特徴です。

この記事では、

・オオモウ山〜ケツ山〜大津山のルート状況
・危険箇所や注意点
・実際に歩いた体感

をまとめています。

これから歩く方や、
水窪の山に興味がある方の参考になれば嬉しいです。


山行概要

山名: オオモウ山・長尾矢筈山・門谷矢筈山・大津山
山域: 南アルプス深南部(水窪)
日付: 2026年3月21日
天候: 晴れ

コース:
西浦 → オオモウ山 → 塩沢山 → オオスス山 → 瀬戸野山 →
長尾矢筈山 → 門谷矢筈山(ケツ山) → 大津山 → 大津峠 → 下山

距離: 14.5km
累積標高: +1524m / -1712m
行動時間: 約7時間

体力度:★★★★☆(健脚向け)
※急登・痩せ尾根が多く、距離以上に体感は重め


コース全体図

西浦からオオモウ山へ登り、ケツ山を経て大津山へ抜ける縦走ルート。


この山を選んだ理由

静岡の山を、線でつなぐように歩いています。

水窪の山もそのひとつで、
気づけば70座ほど歩いていました。

残っていたのは、
どこか後回しにしていたルート。

今回のオオモウ山〜ケツ山の区間も、
いつかは歩きたいと思っていた場所でした。

そしてこの山行で、ミサ百完登。
ひとつの区切りとして、このルートを選びました。


コースの様子と感想

■ 西浦〜オオモウ山

スタート直後から急登。
モノラック沿いにひたすら登っていきます。

一般的な急登よりも一段強く、
序盤からしっかり体力を削られる印象でした。

振り返ると水窪の集落が見え、
標高以上に山深さを感じる景色でした。

水窪の集落

■ オオモウ山〜瀬戸野山

稜線に乗ると、アップダウンを繰り返しながら進みます。

大きな危険箇所はないものの、
細尾根や踏み跡の薄い箇所もあり、
ルートの見極めが必要でした。

ここまでは“ウォーミングアップ”のような区間。

アップダウンを繰り返しながら進みます

■ 瀬戸野山〜ケツ山(核心部)

ここから一気に難易度が上がります。

まず現れるのが細尾根。
その後、長尾矢筈山へのトラバースへ。

このトラバース道は片側が切れ落ちており、
ロープ補助があるものの慎重な通過が必要でした。

長尾矢筈山へのトラバース

さらに、
長尾矢筈山〜門谷矢筈山の区間は急登の連続。

足場も不安定で、
「どこに足を置くか」を常に判断しながら進む場面が続きます。

今回のルートの核心部でした。

今回のルートの核心部

■ ケツ山〜大津山〜下山

核心部を抜けると、大津山までは比較的穏やか。

大津山・大津峠は整備されており、
ここで一気に緊張が解ける感覚がありました。

その後は、
道路と鉄塔巡視路を交互に歩きながら下山。

途中の展望ポイントからは、
歩いてきた稜線を見渡すことができ、印象に残る区間でした。

黒法師岳の尖り

コース状況・注意点

・西浦〜オオモウ山
→ 序盤から強い急登
→ ペース配分を誤ると後半に響く

・風越峠手前
→ 一箇所細尾根あり
→ 足元注意

・長尾矢筈山 トラバース道
→ 片側が切れ落ちた危険箇所
→ ロープありだが滑落注意

・長尾矢筈山〜門谷矢筈山
→ 急登+不安定な足場
→ バランスとルート判断が必要(核心部)

・大津峠〜下山
→ 道路+巡視路で単調
→ 疲労による判断ミスに注意

※2026年3月時点


振り返り

標高が高い山を歩いてきた感覚から、
どこかで「残りは楽かもしれない」と思っていました。

ですが実際は、
最後に残った山ほど、水窪らしさが濃い。

急登と痩せ尾根の中で、
一歩ずつ判断を積み重ねていく山でした。

山の難しさは、標高では決まらない。
それを改めて感じた一日です。

そして、ミサ百完登。

一人では不安だったルートも、
一緒に歩いてくださった山友さんのおかげで、
無事に終えることができました。

ありがとうございました。

これからは区切りに縛られず、
また「歩きたい稜線」を選んでいきたいと思います。


おわりに

静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。

派手な山よりも、
静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。

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