【北アルプス】爺ヶ岳東尾根|冬季限定バリエーションルートの核心と絶景
はじめに
厳冬期の東尾根から、爺ヶ岳(中峰)へ。
東尾根はその名の通り山頂から東へ延びる尾根で、夏は藪が濃く、雪の積もる冬季限定ルートになります。距離約6km、標高差約1700m。のっけから続く急登と、P1(矢沢の頭)手前のナイフリッジ、山頂直下の急斜面が核心です。
この日は、天候・雪の締まり・トレースに恵まれ、無事に登頂。
山頂では目の前に広がる剱岳と立山の大展望が待っていました。
この記事では、当日のコンディションと注意点を実体験ベースでまとめます。
山行概要
山名:爺ヶ岳(中峰)
山域:北アルプス
日付:2024年2月24日
ルート:東尾根(冬季限定)
距離:約6km
標高差:約1700m
核心:急登/ナイフリッジ/山頂直下の急斜面
爺ヶ岳東尾根の特徴
冬季限定のバリエーションルート
取り付きからほぼ直登
トレース状況で難易度が大きく変わる
森林限界以降は風の影響を受けやすい
この日はトレース明瞭、雪は程よく締まり、風も次第に弱まりました。
条件が揃った一日だったと思います。
区間ごとの様子
▷ 1.スタート直後から急登
歩き始めてすぐに急登。
“北アルプス三大急登”という言葉では足りないほどの直登が続きます。
振り返ると、斜面の先が見えないほどの傾斜。
ここでしっかりペースを守れるかが重要でした。

▷ 2.夜明けと霧氷の世界
暗闇の中では気づきませんでしたが、
日が昇ると霧氷が広がっていました。

急登は続きますが、
先行者のトレースが階段のように刻まれていて本当に助かりました。

▷ 3.爺ヶ岳が見えてからが長い
森林限界が近づき、目の前に爺ヶ岳が現れます。

「やっと見えた」と思う反面、
ここからが本当のスタート。

小ピークを越えながら進む区間は、下山時に高度感があり注意が必要でした。

▷ 4.核心① ナイフリッジ
P1(矢沢の頭)手前のナイフリッジ。
写真では穏やかに見えても、実際は緊張感があります。
この日は雪とトレースのおかげで安定して通過できました。
条件が悪ければ、ここは難所になると感じました。

▷ 5.近いようで遠い山頂
P1に立つと最後の稜線歩き。
日によっては強風帯になります。

隣には針ノ木サーキットの山々。

遠くには槍ヶ岳。
少し登っては休憩を繰り返し、
ゆっくりと高度を上げました。

▷ 6.山頂の大展望

山頂に立つと、
目の前に広がったのは
剱岳
立山
鹿島槍ヶ岳
さらに奥には
槍ヶ岳
穂高連峰
言葉にならない景色でした。




下山したくない、でも下らなければならない。
その葛藤も含めて、冬の東尾根。

一気に下り、登山口の標識です

注意ポイントまとめ
✔ スタート直後から急登(体力配分重要)
✔ ナイフリッジは条件次第で難易度上昇
✔ 山頂直下は凍結時注意
✔ 森林限界以降は風の影響大
✔ トレースの有無で別ルート並みに変わる
向いている人
冬山経験がある
直登に耐えられる脚力がある
撤退判断ができる
振り返り
爺ヶ岳東尾根は、
派手さよりも“充実感”が残るルートでした。
条件が揃えば、
稜線は何度も振り返りたくなる美しさ。
北アルプスマジックではなく、
確かに自分の足で辿った現実の時間。
普段は静岡の山を中心に歩いていますが、
こうして冬の北アルプスに挑むことで、自分の現在地を確認できます。
また歩きたいと思える場所が、ひとつ増えました。
参考リンク
急登主体の冬季東尾根、
→ 【冬季爺ヶ岳東尾根】急登主体のルート状況・核心ポイント・装備まとめ
静岡の山を中心に歩いています。
→ 厳冬期の深南部ロングはこちら|バラ谷ノ頭 30kmピストン
おわりに
静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。
派手な山よりも、
静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。
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