【南アルプス南部】聖岳〜上河内岳〜茶臼岳|梅雨の晴れ間をつないだ2泊3日縦走(32.8km / 3560m)
南アルプスの南部を歩くなら、やっぱりこの稜線は特別です。
週間予報ではしっかり雨予報。
半ば諦めかけていましたが、直前で予報が好転。
「これは行けるかもしれない」
そう判断して向かったのは、聖岳から上河内岳、茶臼岳へと続く南アルプス南部の稜線でした。
結果的に、3日間で本降りに当たったのは最終日の朝だけ。
梅雨時期とは思えないほど景色に恵まれた山行になりました。
はじめに
聖岳は、南アルプス南部を代表する百名山のひとつ。
深い谷と長いアプローチ、そして大きな稜線が特徴で、歩くたびに“南アルプスらしさ”を感じる山域です。
今回は、
・聖沢コースの状況
・6月中旬の残雪状況
・聖岳〜上河内岳〜茶臼岳の縦走路
・梅雨時期の天候判断
を実体験ベースでまとめました。
これから聖岳周辺を歩く方の参考になれば嬉しいです。
山行概要
山名: 聖岳/奥聖岳/上河内岳/茶臼岳
山域: 南アルプス南部(静岡・長野)
日付: 2024年6月14日〜16日(2泊3日)
天候:
1日目:晴れ → 夕方雨
2日目:晴れ → 午後曇り
3日目:雨 → 晴れ
コース:
1日目
聖沢登山口 → 岩頭滝見台 → 聖平小屋
2日目
聖平小屋 → 小聖岳 → 聖岳 → 奥聖岳 → 聖平小屋 → 南岳 → 上河内岳 → 茶臼岳 → 茶臼小屋
3日目
茶臼小屋 → 横窪沢小屋 → ウソッコ沢小屋 → ヤレヤレ峠 → 沼平
距離: 32.8km
累積標高: ↑3560m ↓3756m
行動時間: 20時間53分
体力度: ★★★★★
(ロング縦走・テント泊経験者向け)
コース全体図

聖沢から聖平へ入り、聖岳を往復。
その後、上河内岳から茶臼岳へと南アルプス南部の主稜線をつなぐ2泊3日の縦走ルート。
この山を選んだ理由
週間予報では、当初かなり厳しい雨予報でした。
ただ、数日前から予報が少しずつ改善。
1日目は午後まで持ちそう。
2日目も夕方までは歩けそう。
3日目は朝には止みそう。
そんな予報の変化を見ながら、
「このタイミングなら行ける」
と判断して計画を決行しました。
梅雨時期の南アルプスは、
“完全な快晴”を待っていると、なかなか歩けません。
だからこそ、
どこまで進めるか
どこで止まるか
いつ降りるか
を考えながら歩く時間も、この季節の面白さだと思っています。
コースの様子と感想
■ 1日目|聖沢登山口〜聖平小屋
聖沢登山口からスタート。
登り始めてすぐ、以前は高巻きだった崩落地のルートが変更されていました。
その後のトラバース道はかなり荒れ気味。
橋も傷んでいる箇所があり、慎重に通過します。
「笊ヶ岳周辺みたいな雰囲気だね」
そんな話をしながら進みました。
吊り橋を渡ると再び急登。
ただ、この日は聖平小屋までなので、焦らずゆっくり。
途中で見えた聖岳の存在感は圧倒的。
「明日はあそこまで登るのか」
と思いながら見上げていました。

聖平小屋の冬季小屋はとても綺麗で快適。
この日は貸切状態でした。
午後には予報通り夕立。
ただ、夜には星空も見えていたようです。
……私は寝ていました。

■ 2日目|聖岳〜上河内岳〜茶臼岳
朝は快晴。
小聖岳へ向かう登りは急ですが、振り返る景色が素晴らしい。
上河内岳、笊ヶ岳、富士山。
南アルプス南部らしい大きな景色が続きます。
聖岳山頂からは、
・赤石岳
・悪沢岳
・百間洞方面
・深南部の山並み
まで広く見渡せました。

奥聖岳から見る富士山も印象的。
聖岳は山頂ごとに見える景色が少しずつ変わるので、奥聖岳まで足を延ばす価値は大きいと思います。

聖平〜南岳〜上河内岳
聖平へ戻って荷物を回収し、後半戦へ。
南岳周辺ではハクサンイチゲやクロユリが綺麗でした。
上河内岳周辺は、まさに南アルプス南部らしい稜線。
・笊ヶ岳
・布引山
・光岳
・大無間山
など、静岡の山々が一気につながって見えてきます。
この辺りは、山座同定をしているだけでも楽しい時間でした。

午後になるにつれ、低気圧接近らしい薄雲が広がっていきます。
「今日は茶臼小屋まで間に合いそう」
そんな空模様でした。
■ 茶臼岳〜茶臼小屋
茶臼岳といえば、
兎岳
聖岳
上河内岳
この並び。
さらに奥には赤石岳と悪沢岳。
何度見ても好きな景色です。

茶臼小屋ではパスタとサラダ。
山の中で食べる生野菜がとても嬉しかった。
■ 3日目|茶臼小屋〜沼平
朝には止む予報だった雨が、少し残っていました。
のんびり準備してスタート。
ただ、歩き始めるとすぐに天候は回復。
結果的には、この3日間でしっかり濡れたのはほんの少しだけでした。
下山後は白樺荘へ。
井川定食のわさびご飯が本当に美味しかった。
疲れた身体に沁みる味でした。

コース状況・注意点
✔ 聖沢コース
・崩落地ルート変更あり
・トラバース道は荒れ気味
・橋が傷んでいる箇所あり
・2本目の吊り橋は傾いていて滑りやすい
✔ 茶臼岳からの下り
・急階段あり
・不安定な箇所あり
・沢沿いルートは毎年変化する可能性あり
・ヤレヤレ峠以降は狭いトラバース道あり
✔ 残雪状況
・上河内岳周辺に一部残雪あり
・今回は稜線側へ回避して通過
✔ 小屋情報
聖平小屋
・冬季避難小屋利用
・トイレあり
・水場あり
茶臼小屋
・冬季避難小屋利用
・トイレあり
・水場あり
※2024年6月時点
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振り返り
梅雨時期の南アルプス。
予報を見ながら悩み続けた山行でしたが、結果的にはとても恵まれた3日間になりました。
聖岳の大きさ。
上河内岳の稜線。
茶臼岳から見る南アルプス南部の景色。
やっぱりこのエリアは特別です。
条件を読みながら歩くことで、山との距離感も少し変わる気がします。
また違う季節にも歩いてみたいと思います。
おわりに
静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。
派手な山よりも、
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