猿島紀行、歴史が眠る島を歩く(2)
前回からの続きで、無人島・猿島を探検しにいきます!
まず最初に、「切り通し」の 塁道を進みます。
猿島は、幕末から第二次世界大戦終戦まで「東京湾要塞」の重要拠点でした。島の外から見えないように、塁道・ 隧道で各所を繋いでいます。

娘が指差す先には...

色鮮やかな椿。冬の花のイメージですが、此処で見るとトロピカル。

猿島砲台跡(高角砲台跡)です。

右の鉄格子の先には、ツアー参加者でなければ見られない兵舎や弾薬庫があります。

木々に囲まれた切り通しは、木漏れ日がスポットライトのように岩肌を照らします。

歩いているだけでも視覚的に楽しめます。

苔むした切り通しの壁を間近で見てみると、文字が彫られているのが確認できます。

始めは古代文字や象形文字か何かだと思っていましたが、はっきりと日本語で確認できる文字も多いです。

これは当時の観光客による落書きの跡らしく、この島がまだ十分に管理されていなかった時代の名残りです。現在は史跡保護のため、落書きは固く禁止されています。

その他にも、いくつも彫られているのでその一部を掲載しておきます。


兵舎と高塁道です。高塁道とは、高い場所にある砲台へと続く道のことです。

正面から見た高塁道。娘が撮影。モノクロで撮るとかっこいい。

弾薬庫などが格納された鉄格子。レンガの積み方が特徴的で、長・短・長・短と交互に並ぶ「フランス積み」(フランドル積み)になっています。

フランス積みのレンガは、見た目は華やかですが、構造的には少し弱く、手間もかかるため、明治の初期には廃れてしまったそうです。

猿島のように「島まるごとフランス積み」という場所は日本には数えられるほどしかなく、歴史的にめちゃくちゃレア。
国内には富岡製糸場、軍艦島(端島)、友ヶ島を含めて4箇所しか現存していないと言われており、要塞としてこれだけの規模で残っているのは貴重なんだそうです。

こちらは弾薬庫です。


フランス積みのレンガのトンネルをくぐっていきます。第一便で猿島に到着すると、トンネル内は観光客が少なく、ほとんど貸し切り状態で見られるのでオススメ。午後になるとだいぶ混んでました。

レンガを見るとやってみたくなりますよね。ハリーポッターごっこ。9と4分の3番線(Platform 9 ¾)のように、レンガの奥に入っていけたら...。

ホグワーツに行けるかな?

私も入ってみようと思います。

レンガ造りのトンネルを抜けました。このトンネル内は薄暗く、カップルが自然と手を繋ぐことから「愛のトンネル」とも呼ばれています。初デートにきたらキュンキュンしそうですね。

トンネルを抜けた先にある広場は、猿島で絶対に外せないフォトスポット。ラピュタ感のある素敵な場所です。

親子で2ショット。3月に訪れても緑が青々としていたので、新緑の季節だったらもっとキレイだったかも。

第一砲台です。

トンネルをくぐってさらに先に進みます。

階段を登って標高をあげていきます。

猿島展望台が見えてきました。

ここは、戦時中の「防空監視所」跡地で、島最高地点(標高約40m)にあります。現在は立ち入り禁止になっています。

展望台には上がれませんが、周辺の広場からは素晴らしいパノラマ絶景を望むことができます。写真右側に見える高層マンションのあたりは、在日米海軍横須賀基地です。

富士山ズームイン!

この広場にはベンチがいくつかあるので、のんびりと休憩できます。

高角砲があった台座跡です。

パパは映画「ショーシャンクの空に」のマット・デイモンを演じてみました。オラに元気を...(自粛)。

娘もハイチーズ!落ちたら大怪我どころじゃ済まないので気をつけましょう。

先に進みます。

広場にでました。東京湾を一望できます。休憩スポットにもなっています。

ここから階段を降りていくと、「オイモノ鼻」に到着します。猿島屈指の絶景スポットなのでここは外せません。

オイモノ鼻から眺める東京湾。海の向こうに見える大陸は房総半島です。今年の1月に訪れたマザー牧場(鹿野山)や、登山したことのある鋸山もここから見えるかな?

ちょっとカッコつけてみた。私が見ている先には横須賀があります。


青い空、青い海、緑の苔。ずっと眺めていたいぐらい素敵な景色でした。

横須賀をズームイン!


娘に撮ってもらいました。
パンツと苔が同系色…失敗した!

遠くを見ると、川崎汽船の「自動車運搬船」。

そろそろ戻りたいと思います。

帰り道で見つけた砲台跡です。

砲台跡から海を眺める娘。当時の兵士たちは、こんなにキレイな景色を眺めながら、なんで戦争なんてしてるんだろうと思ったでしょうね。

帰る途中に、もう一度、レンガのトンネルを通りました。鍵で掛けられた鉄格子の奥から風が吹き抜けてくるのが気持ちいい。

鉄格子の奥を覗いてみました。見方を反転すれば、まるで自分たちが投獄されているかのようです。

鉄格子の先に見える緑に希望を感じます。

最後に、切り通しを通って帰ります。朝とはまた違った光が降り注いでいて、映えるコントラストに写真を撮らずにはいられません。



現在、切り通しの通路は観光客用に板張りになっていますが、当時はそうではありませんでした。その道がわかるように、一部、板がくり抜かれている場所があります。

猿島ウェルカムセンターに戻ってきました。便は一時間に1本しか出航しないので、それまで時間を潰します。

猿島プリンと桜餅団子をお買い上げ!猿島プリンは、濃厚で美味しかったです。

いただきまーす!(もう食べてるけど)。

ごちそうさまでした!海軍カレーも食べてみたかったのですが、今日の目的はネイビーバーガーなので、ここでは我慢しました。

帰りの船は、KUROFUNE です。定員オーバーだと乗れないこともあるようなので、早めに並んでおきましょう。すでに凄い行列。

といいつつ、うちらは時間ギリギリに並んで、なんとか乗れました。

それでは、楽しかった猿島ともお別れの時間です。

出航しました。結局、猿島に猿はいませんでした。


島から旅立つときは、なぜか淋しい感情が湧きあがってくるのはなぜでしょう。

またいつか来る日まで…。

さよなら、猿島!(茨城住みだと、「さしま」と読んでしまいがちなんですけどね)。

横須賀に到着しました。余韻に浸る間もなく、あっという間の到着。

最後に、KUROFUNE の船内で記念撮影。

次は、ネイビバーガーを求めて、どぶ板通りの街並みへ散策しに向かいます!

次回へ続く!
