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最大のリスクは何もしないこと「リーンスタートアップ」 #94

マネジメントとは何か。

それは、ヒト、モノ、カネ、知識、情報といった経営資源を最適に組み合わせ、組織として成果を生み出す“実行機能”です。

ここで押さえるべき前提は至ってシンプルです。
成果はすべて「行動の結果」である。
• 行動しなければ成功も失敗も生まれない
• 目標がなければ評価もできない

つまり、マネジメントとは、
「やるべきこと」を設計し、「やり切る」ことを前提として機能することに他なりません。

■ 成功確率を高める唯一の方法

本田宗一郎氏はこう語っています。
「成功は1%、残りの99%は失敗だった。」

この言葉をビジネスとして解釈するなら、
成功確率を高める唯一の方法は「試行回数を増やすこと」です。
にもかかわらず、多くの組織は逆の意思決定をしてしまいます。
• 失敗を避けるために意思決定を遅らせる
• 完璧な計画を求める
• 前例がないことを避ける

結果として、競争優位を失ってしまいます。

本田宗一郎 氏

■ 行動を滞らせる2つの構造的要因

組織が動けなくなる理由は、大きく2つあります。

① 現状維持バイアス
人は変化よりも安定を選びます。
しかし、変化の激しい市場においては、「現状維持=緩やかな衰退」であることを自覚すべきです。

② 完璧主義による意思決定遅延
「リスクをゼロにしてから動く」という発想です。
もちろん、全くリスクヘッジもせずに、無謀な行動を容認することことではありません。
ただ、現実的には、不確実性をゼロにすることは不可能であることは理解すべきです。

■ リーンスタートアップ=意思決定の高速化装置

ここで有効なのがリーンスタートアップ(Lean Startup)の考え方です。
• 仮説精度が70%の時点で実行
• 実行→検証→改善を高速で回す

仮説精度が低いままスタートするのは、リーンスタートアップではなく、単なる無謀です。
また、実行→検証→改善を高速で回すことで、仮説が誤っていた場合でも、負担を最小限に軌道修正が可能です。
つまり、リーンスタートアップには、意思決定スピードを最大化するマネジメント手法が必要となります。

■ 「やるべきこと」はすべて仮説である

目標を達成させるためのマネジメント手法の代表でもあるPDCAサイクルがあります、

Plan(計画)→Do(行動)→Check(検証)→Act(改善)

例えば、戦略も、計画も、KPIも、仮説要素が必ず含まれています。
重要なのは必要以上の完璧な精度ではなく、検証サイクルの速さなのです。

■ MVP思考:完璧より市場適合

MVP(Minimum Viable Product)とは、その本質が、最小コストで市場から学習することにあります。

●従来型
• 高品質・高機能を作り込んでから投入
• → 時間もコストも大きい、外したときの損失も大きい

●MVP型
• 最小限の価値で市場投入
• → フィードバックで改善

つまり、「作ってから考える」のではなく、「出してから学ぶ」という思考です。

■ マネジメントにおける本質的なリスクとは

多くの組織が恐れるのは「失敗すること」なのだと思います。
しかし、本当に管理すべきリスクは別にあるはずです。

• 行動した結果の失敗 → 学習資産になる
• 行動しなかった失敗 → 機会損失になる

つまり、最大のリスクは、失敗は成功を生み出す種である価値観を見失い「何もしないこと」なのかと思います。

■ 実行力こそ競争力

これからのマネジメントに求められるのは、
• 完璧な計画ではなく
• 正確な予測でもなく
高速で実行し、学習し続ける組織をつくることであると言えます。
そして、その第一歩はシンプルです。

仮説でもいい。
リーンスタートアップで、まず実行する。


そこからしか、次の意思決定に必要な情報は得られないと思います。

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