見出し画像

成長するための問題を具体化して解決する課題のあり方 #38

イシューから始めるという考え方

問題とは、例外なく「解決」あるいは「解消」すべき事象です。
しかし、その前に立ち止まって考えるべきことがあります。

それは——その問題は、本当に解くべきものなのか?

この見極めこそが「イシュー」です。

私たちは日々、多くの「問題らしきもの」に囲まれています。
しかし、それらすべてに取り組んでいては、時間もリソースも足りません。

重要なのは、「今この瞬間に、白黒をはっきりさせるべき問題は何か」を見極めることです。

世の中で「問題かもしれない」と言われていることの総数を100とすれば、
今この局面で本当に向き合うべきものは、せいぜい2つか3つ程度である。
※「イシューからはじめよ(著者:安宅和人)」から引用

イシューから始めることで、生産性は高まり、無駄な努力を削ぎ落とすことができます。

問題には「質」がある

問題とは、望ましい状態と現状のギャップです。
その上で、問題は大きく2つに分けることができます。

1. ネガティブな問題

望ましい平常状態から、トラブルによって逸脱した状態。
• 現状と平常のギャップ
• 状態が把握しやすい
• 緊急性が高いケースが多い

すでに起きているため、具体化しやすく、対処の優先度も高くなります。

2. ポジティブな問題

現状に大きな不満はないが、より良い未来を目指すための問題。
• 現状と将来の望ましい状態のギャップ
• 緊急性は低いが重要性は高い
• 未来が不確実なため、具体化が難しい

こちらは「まだ起きていない問題」です。
だからこそ、自ら意識しなければ見えません。

完璧を求めすぎない・網羅思考の罠

社内では、課題を完璧に具体化しようとする「網羅思考」で、動き出せないケースがよく見られます。しかし、未来は不確実であり、100%正しい計画など存在しません。

重要なのは、完璧を求めすぎず、仮説思考で前に進むことです。

具体的には:
• 70〜80%の確度で構造を固め、残りは仮説で意思決定
• 小さく始めてリーンスタートアップ
• PDCAサイクルで仮説を検証・改善

このプロセスが、スピードと質を両立させる鍵となります。

仮説思考で未来を描く

仮説思考とは、不確実な未来を、一定の前提を置いて具体化すること。
そのために有効なのが「5W1H」です。
• WHY(なぜ)
• WHAT(何を)
• WHERE(どこで)
• WHEN(いつ)
• WHO(誰が)
• HOW(どうやって)

さらに細かく整理したい場合は、6W3Hなどのフレームワークも有効です。

課題のあり方

課題とは、問題を解決あるいは解消するために取るべき行為です。

ネガティブな問題の場合は、
具体的な状態を認識できている平常に戻すだけのため、
課題を具体化するのは難しくありません。

対して、ポジティブな問題は、
望ましい状態を認識できていないため、
問題と同様に仮説思考で課題を具体化する必要があります。

PDCAサイクルで前進する

課題を実行に移す際には、PDCAサイクルが有効です。
• Plan(計画)
• Do(実行)
• Check(検証)
• Act(改善)

よくある失敗は、「完璧な計画」を求めすぎて、実行に移れないことです。

しかし、検証(Check)は、実行(Do)があって初めて成り立ちます。

つまり、重要なのは——まずやり切ることです。

その結果として得られる検証から、改善(Act)の質が高まり、次のアクションがより精度の高いものになります。

この繰り返しは、単なる循環ではなく、上昇していくスパイラルです。

本当に向き合うべき問題は何か

ネガティブな問題は、放っておいても可視化されます。

しかし、成長するためのポジティブな問題は、自ら意識しなければ見えてきません。

だからこそ、常に「望ましい状態」に目を向けること。

そして、
• 現状とのギャップを問題として捉え
• 解決のための課題を具体化し
• 行動に移す

この積み重ねが、成長につながっていきます。

目の前の問題だけでなく、「本当に向き合うべき問題は何か」を問い続けていきたいものです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集