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福井・越前焼|850年の"掛け分け"が生む、晩酌がやめられなくなる一杯

杯を傾けると、藍と灰白の釉薬が縁でふわりと溶け合います。福井県の山あいで850年近く焼き継がれてきた越前焼は、派手な絵付けをせず、土の色と炎がつくる景色だけで語りかけてくる器です。今日は、晩酌の主役をひとつ変えてみませんか。

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今回紹介するのは越前焼 星川窯 酒器 ぐい呑 掛け分け盃(¥5,500)です。

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この工芸が生まれた背景

越前焼は、瀬戸・常滑・丹波・信楽・備前と並ぶ「日本六古窯」のひとつに数えられます。平安時代末期、越前町の山あいで硬く焼き締まる良質な陶土が見つかり、水がめや壺を焼く窯場が次々と築かれたのが始まりとされています。日本海側という立地から、越前焼は北前船に載せられて北海道から山陰まで運ばれ、庶民の暮らしを支える実用の器として広まりました。派手な絵付けを持たない越前焼が長く生き延びてきたのは、割れにくく水を漏らさない実直な焼きの強さゆえです。1986年には国の伝統的工芸品に指定され、現在も越前町には数十軒の窯元が炉に火を入れ続けています。星川窯もそのひとつで、釉薬を部分ごとに掛け分ける技法で、ひとつとして同じ表情のない酒器をつくり続けています。

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職人の技術・こだわり

越前焼の大きな特徴は、釉薬をほとんど使わない「焼き締め」にあります。高温で長時間焼くうちに薪の灰が器の表面に降りかかり、自然に溶けてガラス状の膜をつくる「自然釉」や「窯変」が、ひとつひとつ異なる景色を生み出します。星川窯のぐい呑みは、その自然な景色に加えて、口もとから見込みにかけて釉薬を四方に掛け分ける仕上げが特徴です。ろくろで挽いた土を乾かし、釉薬を部分ごとに掛け分けてから焼成するこの工程は、掛ける位置と厚みのわずかな差がそのまま器の表情に出るため、量産では再現しにくい手仕事です。手のひらに収まる100mm四方ほどの小ぶりなサイズながら、重さは65gとしっかりした厚みを感じさせ、日本酒の温度をゆるやかに保ってくれます。

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この商品を選んだ理由

星川窯のぐい呑みを選んだ理由は、越前焼らしい素朴さと、掛け分けによる華やかさを両立している点にあります。同じ越前焼でも、窯元によって表情はまったく異なります。焼き締めの力強さを前面に出した鮎陶房の焼締めぐい呑み(¥5,980)、金彩をあしらったやわらぎ工房の金ちらし角形ぐい呑み(¥6,980)、うすづくりの越前うすくち盃 ひらら(¥4,400)など、同じ産地でも窯元ごとに個性が際立ちます。紙箱と和紙包装が付き、贈り物としてそのまま渡せる完結度の高さも決め手になりました。

こんな場面で使いたい

もっとも似合うのは、やはり日本酒や焼酎をゆっくり味わう晩酌の時間です。冷酒を注げば釉薬の青みが涼やかに映え、燗酒を注げば掛け分けの景色が温かみを帯びて見えます。ひとりで静かに一日を締めくくる夜はもちろん、来客時に「これはどこの器ですか」と話のきっかけになる器でもあります。父の日や敬老の日、還暦や退職のお祝いにも、派手すぎず品のある贈り物として選びやすいサイズ感です。お中元やお歳暮の季節に、日本酒好きの方へ酒器そのものを贈るという選択肢も、意外と喜ばれます。桐箱ではなく紙箱と和紙包装というシンプルな仕立てなので、気負わず日常使いのプレゼントとして渡せるのも越前焼らしい実直さです。

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お手入れ・長く使うコツ

越前焼は焼き締め陶器のため、使い始めに「目止め」をしておくと長持ちします。米のとぎ汁や薄い片栗粉の水にひと晩浸けてから軽く煮ることで、土の細かな気孔がふさがれ、茶渋や匂い移りを防ぎやすくなります。日常のお手入れは、使用後すぐに中性洗剤で優しく洗い、よく乾燥させるだけで十分です。急激な温度変化は貫入(表面の細かなひび)を広げる原因になるため、熱い酒を注いだ直後に冷水で洗うのは避けましょう。使うほどに酒や水がしみて色合いが変化していくのも、焼き締め陶器ならではの育てる楽しみです。

合わせて検討したい、同産地の逸品

星川窯の掛け分け盃のほかにも、越前焼にはさまざまな表情の酒器があります。鮎陶房の焼締めぐい呑み(¥5,980)は自然釉の力強さを、やわらぎ工房の金ちらし角形(¥6,980)は華やかさを楽しめます。まずは一客から始めて、少しずつ窯元違いで揃えていくのも、越前焼との付き合い方として人気があります。

贈りもの・記念日に選ぶときのポイント

酒器を贈るときは、相手が普段どんなお酒を飲むかを思い浮かべると選びやすくなります。冷酒党なら涼しげな青系の掛け分け、燗酒党なら厚手で保温性のある焼き締めが向いています。還暦や退職祝いには、桐箱入りでよりあらたまった雰囲気の窯元を選ぶと格が上がります。一方で今回のような紙箱+和紙包装のタイプは、誕生日や日頃の感謝を伝えるちょっとした贈り物にちょうどよい気軽さがあります。名入れや包装の追加が必要な場合は、購入前に出品者への確認をおすすめします。

まとめ

越前焼は、派手さではなく土と炎の力で語る器です。星川窯の掛け分け盃を晩酌に迎えて、850年続く六古窯の景色を手のひらで感じてみてください。

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気になった方は越前焼 星川窯 掛け分け盃の商品ページから詳細をご覧ください。

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