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【愛知・常滑】澤田朋大の一人静 — 陶芸作家が手で作る、炻器の急須

朝のお茶を、もう少し丁寧に淹れたい。そう思ったことはないだろうか。ドリップコーヒーが一般化する中で、急須をきちんと選んだことのある人は意外に少ない。けれど、ひとたび「作家の急須」に触れると、その静かな重さと、注いだときのお茶の香りに、手が止まる。

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今回紹介するのはきつさこ 常滑焼 澤田さんのモダン急須(¥6,880)です。

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日本最古の焼き物の里、常滑が育てた急須文化

愛知県常滑市は、鎌倉時代から続く「日本六古窯」のひとつに数えられる焼き物の産地だ。ほかの五窯が山間や盆地に位置するのに対し、常滑だけは海に面した丘陵地に広がる。この立地が、焼き物の歴史を変えた。

船で全国各地へ運ばれた常滑の壺や甕は、中世の流通網を支えた。やがて江戸時代、煎茶文化が列島に根付くと、常滑の職人たちは急須の製作に本腰を入れはじめる。鉄分を多く含む独特の土は、高温で焼くと赤褐色の「朱泥」へと変化し、お茶の渋みをまろやかにする作用があると古くから言われてきた。1976年に国の伝統的工芸品に指定された常滑焼は、今も年間数百万点を生産する日本最大規模の産地だ。しかしその片隅で、機械量産とは一線を画す陶芸作家たちが、手仕事で一点ずつ急須を作り続けている。澤田朋大氏はその一人である。

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なぜ機械では作れないのか — 炻器(せっき)と陶製茶こしの話

この急須の素材は「炻器(せっき)」と呼ばれる。陶器と磁器の中間に位置し、1200℃前後の高温で焼き締めた焼き物だ。表面に無数の微細な孔(け)があり、そこに茶葉の成分がわずかにしみ込んで、使えば使うほど急須自体が育っていく。プラスチックや磁器には真似できない、経年変化の楽しみがある。

澤田氏が作るこの急須は、茶こしも同じ常滑焼の陶器で作られている。金属メッシュを使わず、土の質感のまま仕上げることで、金属臭がお茶に移らない。外径14cm・高さ6.5cmの横広がりのフォルムは、茶葉が急須内で均一に広がるよう計算された形状だ。一枚の蓋を乗せるシンプルな構造の中に、何度も試行錯誤した痕跡がある。

量産品の急須は金型に土を流し込んで形を作るが、作家の急須は一点ずつ轆轤(ろくろ)を使うか手びねりで成形する。そのため、注ぎ口の角度や内側の曲面に微妙な個体差が生まれる。液だれのしにくさは最後の一滴まで注ぎきり、湯呑みの縁に触れさせるという「使い手の所作」との協働で完成する。道具と人が一緒に成熟していく感覚は、大量生産品にはない体験だ。

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この急須を選んだ理由

常滑の陶芸作家が手がけた急須は、ギャラリーや工房直売で購入すると1〜2万円台が相場になることが多い。きつさこが手がけるこの澤田さんモデルは¥6,880で、作家急須の入門としてバランスがとれた価格帯だと感じた。容量は170mlと小さめで、一人でじっくり飲む「一人静」の時間に向いている。★4.5・50件のレビューが積み上がっており、日本茶スペシャリストが監修する同ブランドの品質管理も信頼の根拠になった。在庫は現時点で残り10点と限りがある。

こんな場面で使いたい

休日の朝、コーヒーを淹れる代わりに煎茶を選ぶ。170mlという容量は、一煎ぶんをゆっくり飲み干すのに丁度よい。窓から光が差し込む静かな部屋で、黒灰色の急須を両手で包む感触は、一日を始める儀式のような落ち着きをもたらす。

仕事の合間、ひとりでお茶を飲む時間が欲しいとき、マグカップとはまた違う時間が生まれる。茶葉を量り、お湯の温度に気を配り、ゆっくり注ぐ。その一連の動作が、思考のリセットになる。

来客時に急須をテーブルに置くと、話のきっかけになることがある。「これ、どこの焼き物?」という問いが生まれ、常滑という土地の話、六古窯の話、作家の話へと広がる。道具が会話の橋渡しをする場面だ。

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お手入れ・長く使うコツ

炻器の急須は最初にひと手間をかけると、その後の使用が安定する。購入後、薄い煎茶か番茶を入れて一度使い切ると、茶葉成分が表面の微細な孔に定着し、素地が締まる。以後は水かぬるま湯で軽くすすぐだけで十分だ。洗剤は使わないほうがよい。陶器の孔に洗剤成分が吸着され、次のお茶の風味に影響することがある。茶こしは流水で茶葉を流した後、柔らかいブラシで優しく洗う。乾燥は自然乾燥が基本で、蓋をした状態ではなく蓋を外して通気を確保する。使い込むにつれて急須の内側に茶渋が蓄積するが、これは「育ち」のサインで、むしろ深い味わいをもたらすとされる。ひびが入ったときは漆で金継ぎする選択肢もあり、直した跡も器の表情になる。

合わせて検討したい、常滑ゆかりの急須

より複数人でお茶を楽しむ場面や、ギフト用途を考えている場合は、受け皿とセットになったLOLO 急須 ギフトセット 灰(¥9,980 ★4.7・16件)▶ Amazonで見るも候補に挙がる。急須・茶托・受け皿の3点セットで、化粧箱入りのため手渡しで贈れる。やや柔らかい印象のある浅葱色のモデルを好む場合はLOLO 土瓶急須 浅葱(¥6,980 ★4.4・19件)▶ Amazonで見るという選択肢もある。日本製の陶器で、どちらも常滑焼の文脈で作られた急須だ。

贈りもの・記念日に選ぶときのポイント

急須を贈る場面として、退職祝いや新居への引越し祝いがある。仕事を離れた後に「日常をゆっくり楽しむ」生活が始まる節目に、日本茶の道具は時間の使い方そのものを贈るようなメッセージになる。結婚祝いにも向いており、二人で煎茶を楽しむ時間をイメージして選べる。170mlの容量は一人分に設定されているため、カップルには二客の湯呑みと一緒に渡すとさらに気持ちが伝わりやすい。父の日や誕生日では、お茶好きの親への贈り物として選ばれることが多い。作家の手仕事という事実自体が、普通の急須との差別化になる。

まとめ

千年以上お茶を焼き続けてきた常滑の土が、今も作家の手の中で新しい形になっている。澤田朋大氏がひとつずつ作るこの急須は、毎朝のお茶を少しだけ特別な時間に変える力を持っている。焼き物の街を訪ねたことがなくても、一杯のお茶から産地との縁が始まることがある。

世界に一つの職人の技を、ぜひ手元に。
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