日本一周ツーリング 55
1986年9月12日(金)
晴
北海道七飯町 『北海道ラストスパート!』
5:30、起床。7:25、様似駅の駅員さん、昨夜後からきてテントを張っていた東大阪から来た人に挨拶の後、出発。

R336、235をひた走る。富川までノンストップ。ドライブインで休憩、匂いに釣られ「揚げじゃが」を食う。いつ食っても美味い。

売っていると食わなきゃ気が済まない代物。
「北海道らしい景色」を目に焼き付けたくて、鵡川の牧場に行く。何となく道南は内地の風景に似てくるから。

冬の準備をしているのだろうか?
赤とんぼが無数に飛ぶ。もう秋も深まって来た。気候的には秋なのだが、俺の夏は継続中。日本一周ツーリングが完了するまで夏の積りでいる。
『道央から道南へ!』
室蘭に入った辺りからちらほら「函館」の文字が標識に出だす。北海道も終わりに近い。地球岬に寄る。GSX400FW氏がジュースをご馳走してくれ、生き返る。
噴火湾をぐるりと回り、長万部を通過。この辺りで道央エリアを出、函館を親分とする「道南エリア」に突入。北海道も最終楽章に入る。
国縫(くんぬい)からR230に入り、美利河駅に寄り道。以前駅泊したところで、「ぴりか」と読み、アイヌ語で「かわいい」という意味らしい。音が可愛らしく、何か惹かれるものがあり、立ち寄る。変わらず在り、安心する。
R5に戻り、森町の辺りでいきなり眼前に駒ケ岳がそびえる。雄大だ。桜島を思い出す。R278で駒ケ岳を右手に見ながら海岸線をグルッと回る。
駒ケ岳、見る度に「魔法使いサリーのパパの頭」を連想させる。


頭が駒ケ岳。違うか…。 出典:Amine-Planet
今日は東大沼野営場(通称マラスキ村)に寝床を構える。最後の夜は豪勢にうな丼(勿論インスタント)と焼きそばを食う。

『好っきゃどう~、北海道!』
食後、サザンオールスターズの「バラッド」を聴く。桑田さんの少しかすれたような歌声が胸に染み入る。そのせいもあってか、俺の心がバラッド化したのか分からないが、「北海道に居られるのも明日の午前中位だ…。」と必要以上に意識してしまい、無性に寂しくなる。
「北海道が好きだ。」と道産子に言うと、「夏が好きなんでしょ?」とか「冬の厳しさを知らないからなぁ、内地の人は。」と言われること、しばしば。
軽々しく言うべきではないのかも知れないが、好きなものは好きなのだ。理由なんかない。何か知らないけど、好きなのだ。
でも、それが一番で、本物なのだ。
そして、寂しいものは寂しいのだ!そんな心境なのだ。
北海道の終点、函館はもう目の前。もう帰路に就いた、といってもいい。
悔いの無いよう行こう!
■本日の記録
〇本日の走行距離 437.3Km.
〇燃費 忠類→苫小牧 26.5Km./L.
苫小牧→砂原 31.3Km./L. (快挙!)
〇宿泊地 北海道七飯町・東大沼野営場(キャンプ)
