私、家事全部が好きじゃない
娘2人と私。
主婦3人が寄ると、やっぱり話題は日々の家事のことになる。
「家事の中で、一番嫌いなものって何?」
そんなたわいもない話に、私たち3人の答えは、まさかの満場一致だった。
「洗い物」
私も含め、みんな口を揃えて洗い物を挙げた。
娘たちの家には、食洗機はない。
そして我が家には、一応、食洗機がある。
けれど実際のところは、洗った後の食器を乾かすだけの「乾燥機」と化していて、全然役に立っていない。
元々、後置きの食洗機なので、入る量も少ない。
予洗いするくらいなら、自分で洗ってしまおうか。
でも、やっぱり面倒くさい……。
そんな葛藤もあって、私にとってダントツで嫌いな家事は「洗い物」のはずだった。
……そう、この長い夏休みを過ごしている今までは。
子どもたちがずっと家にいる。
朝ごはんを作って、片付けて。
昼ごはんを作って、片付けて。
そして晩ごはん。
洗い物を終えたと思ったら、また次の食事がやってくる。
朝から晩まで、家事のループが途切れない。
そんな日々を過ごしていて、ふと気づいてしまった。
「……私、洗い物が嫌いなんじゃない」
「家事全部が好きじゃないんだ」
一番嫌いな家事を聞かれたときは、
「他の家事は、まあ許せる」
と思っていたのかもしれない。
けれど、家族がずっと家にいて、家事のループが途切れなくなったとき、私の本音がひょっこり顔を出した。
私は、家事が好きじゃない。
そうだったのか。
別に、完璧な家事なんてできなくていい。
好きなわけじゃないんだから、手を抜いたっていい。
そう腹をくくったら、なんだか少し心が軽くなった。
今日も食洗機には、食器を洗うという本来の仕事ではなく、乾かすという仕事をしてもらおう。
実質、乾燥機だけれど。
それでも、働いてくれるだけありがたい。
家事全部が好きじゃない私。
今日も、ぼちぼちやっていこうと思う。
我が家の台所、「流行らない食堂」は、私のこんな気持ちで今日も開店している。
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