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造作譲渡金は何で決まる?業界の通説と実態のギャップ【名古屋300件データ分析】

「造作譲渡金は賃料の3〜5ヶ月分が相場」

ネットで検索すると、ほぼ全てのサイトでこの数式が紹介されています。しかし、実際に名古屋で300件超の造作譲渡を扱ってきた株式会社VELETAから見ると、この通説は実態と大きくズレています。

結論から言うと、造作譲渡金は「売主の希望価格・エリア・業態」の3つで決まるのが実態です。賃料はあくまで参考指標の一つに過ぎません。

この記事では、業界の通説と実態のギャップを、VELETAの成約データをもとに正直に解説します。


通説:「造作譲渡金は賃料の3〜5ヶ月分」

まず、業界で広く言われている通説を確認します。

造作譲渡金 = 月額賃料 × 3〜5ヶ月分

例えば月額賃料30万円の店舗なら、造作譲渡金は90〜150万円が相場、という計算式です。

この数式は確かに「ざっくりとした目安」として機能します。AI査定ツールのベースロジックにも採用されており、概算を一瞬で出す上では有用です。

しかし、実際の成約データを見ると、この数式から大きく外れるケースが頻繁にあります。


実態:造作譲渡金を決める3つの要因

VELETAの成約データ300件超を分析すると、造作譲渡金は以下の3つで決まっていました。

1. 売主の希望価格(最も大きな要因)

意外に思われるかもしれませんが、造作譲渡金は売主が提示した希望価格をベースに交渉されるのが実態です。

「過去にかけた内装費から逆算したい」
「老後資金として確保したい金額がある」
「次のテナントが見つかるなら多少安くてもいい」

など、売主の事情・希望が金額に大きく影響します。同じ条件の物件でも、売主が500万円希望すれば500万円で動き、200万円希望すれば200万円で動きます。

このため、賃料ベースの計算式が機能しないケースが多々あります。

2. エリアの商業性

売主の希望価格が成立するかどうかは、エリアの商業性に大きく依存します。

VELETAの成約データを区別に分析すると、明確な傾向があります。

| エリア | 成約金額の中央値 |
|---|---|
| 中区(栄・大須) | 250万円 |
| 千種区(覚王山・本山) | 195〜280万円 |
| 東区(泉・葵) | 220万円 |
| 中村区(名駅周辺) | 320万円 |
| 名東区(一社・本郷) | 180万円 |
| 北区・西区 | 55〜140万円 |

同じ業態・同じ坪数でも、エリアによって2〜4倍の差が出ます。

中区・名東区のような商業エリアは需要が高く、売主の希望価格が通りやすい立地です。一方、郊外エリアは需要が限定的で、希望価格が下げられるケースが多くなります。

3. 業態の汎用性

次のテナントがそのまま使える業態かどうかも、金額に大きく影響します。

汎用性が高い業態(高値になりやすい):

  • カフェ・喫茶

  • 居酒屋・ダイニングバー

  • イタリアン・洋食

  • ヘアサロン

汎用性が低い業態(買い手が限定される):

  • ラーメン専門店(ゆで麺機など特殊設備)

  • 焼肉店(強力なダクトが必要)

  • 脱毛サロン(業態転換しにくい)

汎用性が高い業態は次のテナント候補が多く、売主の希望価格が成立しやすい構造です。


なぜ「賃料倍率」が機能しないのか?

理論上は賃料の高い物件=商業エリアで、商業エリア=造作の需要が高い、という相関があります。

ただし実態としては:

  • 賃料が同じでも、立地によって需要が大きく違う:駅近の商業ビルと、住宅街の路面店では同じ賃料でも全く違う

  • 賃料が安くても造作の状態が良ければ高値になる:郊外でも設備が新しければ高値で成約することがある

  • 賃料が高くても古い物件は売れにくい:賃料が高くても築年数が古いと買い手が見つからない

このように、賃料は「強い相関があるけど決定要因ではない」というのが実態です。


実例:賃料倍率では説明できないケース

VELETAの成約データから、賃料倍率では説明できないケースを2つ紹介します。

ケースA:賃料が高いのに造作譲渡金が低かった

  • 月額賃料:50万円

  • 賃料倍率なら造作譲渡金:150〜250万円

  • 実際の成約金額:80万円

理由:営業年数12年で内装が老朽化していた。次のテナントが内装を全面改装する前提だったため、造作の価値が下がった。

ケースB:賃料が安いのに造作譲渡金が高かった

  • 月額賃料:15万円

  • 賃料倍率なら造作譲渡金:45〜75万円

  • 実際の成約金額:250万円

理由:本山駅徒歩2分の希少立地で、設備状態が良好。複数の買い手候補が現れ、価格交渉でも売主有利に進んだ。


ではAI査定ツールはあてにならないのか?

ここまで読むと「AI査定ツールは意味がないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、AI査定ツールには明確な役割があります。

AI査定ツールの役割

  1. 相場感をつかむ:自分の物件がどのレンジで考えるべきかの基準を提供

  2. 売主の希望価格を整理する:感情ではなく数字で価格を考えるきっかけ

  3. 次のステップへの橋渡し:概算を見て「もう少し詳しく相談したい」と思える状態を作る

つまり、AI査定ツールは「最終金額の決定ツール」ではなく、「議論のスタート地点」として機能します。

実際の最終金額は、エリア・業態・市場の状況・売主の希望・買い手との交渉を総合的に判断するため、VELETAのような専門業者の個別査定が必要です。


まずは無料AI査定で相場感をつかむ

VELETAの無料AI査定ツールは、住所・賃料・設備を入力するだけで造作譲渡金の概算レンジを即時算出します。

これはあくまで「議論のスタート地点」ですが、自分の物件の相場感を最短で把握するには有効です。

👉 1秒でわかる 造作譲渡金AI査定(飲食店版)|VELETA

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概算を見て「もう少し詳しく相談したい」と思われた方は、ぜひVELETAの無料個別相談をご利用ください。


まとめ

  • 業界の通説「造作譲渡金=賃料×3〜5ヶ月分」は目安に過ぎない

  • 実態は「売主の希望価格・エリアの商業性・業態の汎用性」の3要因で決まる

  • 同じ条件でもエリアにより2〜4倍の差が出ることがある

  • 賃料倍率では説明できないケースも頻繁にある

  • AI査定ツールは「議論のスタート地点」として有効

  • 最終的な金額は専門業者の個別査定が必要

👉 関連記事:名古屋の造作譲渡金の相場はいくら?300件の成約データで解説
👉 関連記事:名古屋で造作譲渡を依頼するなら?業者選びの3つのポイント


株式会社VELETA|名古屋市東区東桜1-9-29 オアシス栄ビル4F|TEL 052-950-3075
宅地建物取引業・飲食店・美容サロンの造作譲渡・居抜き物件仲介専門

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