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「友達がなかなかできない」と悩む子供に、伝えたいこと|不登校児

 完全不登校期間を経て、五月雨ながらも春から登校を再開した我が家の中学生の子供。
 どうやら友達を作りたいみたいですが、なかなか上手くいかない様子。
 
 休み時間に話しかけたり、話しかけられたりはするみたいですが、それ以上の進展がない、と言うのです。

 たぶん昔から、うちの子に対する周りのお友達からの評判は、「優しい子」。

 うちの子は、自分から主張するタイプではなく、流されやすいので、どちらかというとこれまでは、主張が強いタイプのお友達に寄って来られて、ストレスを溜めがちでした。

 私が思うに、ひとえに「優しい子」と言っても、実は二通りあるのではないかと考えます。

 まず、一つ目の「優しい子①」は、
・相手の気持ちを察することができる。
・必ずしも、相手の思い通りに行動してあげることではなく、相手のためになるにはどうすべきかという視点で、自分が取るべき行動や言動を考えることができる、そういう子です。

 一方、二つ目の「優しい子②」とは、
・嫌なことを嫌と言えず、周りに流される。
・自分で、自分が嫌なことが何なのかもはっきりよくわかっていない。
・人の思い通りに行動してしまうため、人に都合よく扱われている気がする。
・自分が主張したら、周りは離れていくと思っている。
・人を傷つける言葉や行動を避けるのは、単に嫌われたくないから。

 外から見ると、同じように見えるこの二つの「優しい子」って、その子の内側を見てみると、また違った印象になります。

 この二つの「優しい子」に共通するのは、
「他人の気持ちに敏感」、という所でしょうか。いわゆる「繊細さん」ですね。
 ただ、二つ目の「優しい子②」は、本当の意味での「優しさ」はまだ持ち合わせてない気がします。「優しい」というよりも、「心の弱さ」の方が感じられます。なので、必ずしも「繊細さん」=「優しい」とは言えないかもしれません。

 例えば、お友達から、「宿題やってないから丸写しさせて」と言われたとしたら、
 二つ目の「優しい子②」は、嫌われたくないという理由で、応じるかもしれません。
 でも、一つ目の「優しい子①」なら、丸写しは、友達から自ら学ぶ機会を奪うことになると考え、丸写しはさせずに、「わからない所は教えるから一緒にやろうよ」等と、言うのではないでしょうか。

 また、友達と休み時間にやりたいことが相違した時、二つ目の「優しい子②」は、嫌われたくないという理由で、友達の希望に合わせるかもしれません。
 でも、一つ目の「優しい子①」なら、例えば、「今日はじゃんけんで勝ったほうの希望どおりにして、そのかわり明日は負けたほうの希望どおりにしようよ。」というような提案ができるとか。

 「友達がほしい」というのは、表面上「ぼっち」を回避するために、単につるむだけの友達がほしいということなのか?
 私は、もし自分がそういう目的で友達を探してしまったら、そういう目的の友達しか寄って来ないのではないか、と思うのです。

 うちの子はというと、どうやら、他人から「ぼっち」に見られたくない、という気持ちがありそうです。

 かくいう私も、学生時代は少なからず、その様な思考がありました。今でこそ「煩わしい人間関係続けるぐらいなら、一人の方が楽!」、なんて思いますけど。

 それにしても学生時代の「ぼっち」って、なんであんなに怖かったんでしょう。
「二人一組になって」とか、「◯人グループになって」の時は、めちゃめちゃドキドキしました、「ぼっち」にならないかって。
 思春期は特に。思春期は他人からどう見られるか、自意識過剰気味になるからでしょうか。

 それでも、私の場合、幼稚園から大学まで振り返ると、友達の人数こそ少なかったですが、各々の年代で、必ず信頼できる友達が側に居てくれた気がします。
 今となっては、その友達とは、各々進路も異なって、違う人生を歩み始めてからは、いつの間にか疎遠にはなってしまったのは残念ですが。
 
 当時は、なかなかその存在の有り難さに気付けなかったりします。友達の人数の多い少ないで判断して、勝手に少しコンプレックスに感じていたり。
 うちの子も、たぶん同じ感じなんですよね。決して友達がいないわけではないんですが、その存在に気付けていなかったり、寄ってくるお友達に疑心暗鬼になりすぎている気がします。

 まずは、
・自分が人間関係において損得勘定(ただつるむだけの都合の良い存在を求める等)を抜きにすること。
・一緒にいて楽しいか、無理がないかなど、自分の感情をよく把握すること。
そして、
・自分自身が、一つ目の「優しい子①」の優しさを持って、人と接することを心がける。

 そうすれば、自然と同じような優しさを持ったお友達と出会えると信じてほしい、そう思っています。
 
 また、思春期特有の自意識過剰症状に、
「自分の容姿に自信が持てない」、というのがありますが、うちの子も、今ちょうど、自分の顔やスタイルをすごく気にしている様子です。
 例えば、自分の目の一重に見える奥二重が、目付きが悪く見えて印象が悪くなるので、ぱっちり二重になりたいと、しきりに鏡とにらめっこしています。

 私は、そんな子供に言いました。
「あなたは、お友達のことを、一重か二重かとかで判断するの?しないでしょ?自分の顔のあれが気に入らないとか、これが気に入らないとかウダウダ言うような人と友達になりたいと思う?お友達になりたいと思うかは、その子の表情や姿勢だったり、雰囲気だったりじゃない?私からしたら、あなたのその目はナチュラルな良さがあると思うし、顔全体のバランスも良いと思う。自分の顔を否定ばかりしていると、下を向いた暗い表情や姿勢も悪くなって、暗い雰囲気になるし。それよりか、自分のナチュラルを受け入れた方が、明るい表情になって良いんじゃない?」と。
 まあ子供は、「そんなこと言われても、パッチリ二重になりたいもんはなりたいんじゃー!」と言っていましたが😅

 思春期は、どうしても容姿が気になるのは仕方ないかなと思いますが、それでも私は子供に、「あなたには、あなたの良さがある」ということを、あきらめず伝えていきたいと思っています。

 思春期は、どうしても自分よがりにあれこれ悩みがちですが、子供には、自分を俯瞰して見る目や、視点を変えて思考するなどの力を養っていってほしいな、というのが私の願いです。