見出し画像

【仕事】無能な働き者

 世の中には、真面目でやる気はあるのに仕事ができない人がいます。ゼークトの組織論の中で「無能な働き者」と呼ばれる人達です。
 先日、仕事ができない人について、この無能な働き者にも触れた上で記事を書きました。

 さて、この無能な働き者は4分類の中で最も組織に害を与えるため、排除すべきだとしています。
 そんな無能な働き者ですが、日本社会においてはそこまで悪いものじゃないと思います。今回はこれに関して私見を述べていこうと思います。

 なお、本記事の前提条件として、勤務先はホワイトカラーのJTCのサラリーマン又は公務員を想定しています。ベンチャー企業や中小企業など少数精鋭の会社だと、考え方も異なると思います。


①本当に無能な働き者は排除すべき?

 さて、組織において一番危険とされる無能な働き者ですが、部下にいる分には少なくとも排除したいとまで思わないです。上司がこのタイプだと無駄に仕事を増やすため最悪ですが…

 あくまで傾向の話ですが、「働き者」というくらいなので、当人は頑張り屋さんが多いと思います。頑張る方向性がズレていたり、抜けていたり、空気が読めなかったりと理由は様々ですが、当人は仕事ができないため、上司や同僚が色々とフォローする必要はあるのでしょうが、それでも頑張っている姿はチーム全体にはプラスになります。

 私の経験上、そういう人達ってある意味ムードメーカーであることが多いです。本人は頑張ってますから。
 周囲に適度にイジられつつ、チーム全体の和やかな雰囲気を醸成しています。後ほど述べますが、優秀な人が周囲にプレッシャーを与えるという側面がある一方、仕事ができない人がいると、心理的安全性が高まりチーム全体の緊張がほぐれたりします。(我ながらだいぶ失礼なことを言うな。)

 確かに仕事ができないのには限度があるし、尻拭いをすることになれば当然イライラします。無能ではないに越したことはありません。ただ、責任感を持って本人なりに真面目に取り組んだ結果なら、組織で働く以上お互い様なので多少は仕方ないかなと思います。また、このタイプは頑張り屋さんなので、将来的には成長する見込みがあります。

 ゼークトが「組織から排除せよ」と言ったのは、前提条件が軍隊であり、「ミス=死」に繋がるからです。その組織が公務員やJTCなど一定の体力のある組織であれば、無能な働き者は生きる場所があるはずです。


②無能な怠け者は…

 さて、次に無能な怠け者はどうでしょうか。
 ゼークトの組織論では自分勝手に判断せず、余計な行動を起こさないため、下級兵士にせよ、と言われています。
 ただし、これも傾向の話にはなりますが、サラリーマンに関しては、自ら行動をしない「無能な怠け者」の方がたちが悪いケースが多いと思います。
 ゼークトの「無能な怠け者」は、言われないとやらない人だと思うのですが、現実社会だとそういう人って、ただ単に仕事をしない人が多いです。軍隊と異なり上司が一から百まで指示を出すのは無理があり、やはりある程度の主体性は求められるわけです。
 そして多いのが、仕事を振ってできないと「適性のないその仕事を振った組織(上司)が悪い。」と責任転嫁する人。
 こういう人は、適性といいつつ、仕事に対して「好き嫌い」で判断します。そして、そもそもその「適性のある仕事」とやらが基本的にないです。そもそも適性のある仕事をバリバリこなせるのであれば、もはや無能ではない気がします。

 ちなみに、JTCと公務員あるあるの仕事をしない高給取りのベテラン社員がこれだと思いますが、普通に害でしかないです。

③有能な働き者は諸刃の剣


 有能は働き者は、基本的に組織に大きく貢献してくれるので必要な人材であることは間違いないです。
 ただし、彼らは時にその勤勉さゆえ、周囲に無言のプレッシャーを与える可能性があります。適度なプレッシャーならば望ましいのですが、人は皆が皆優秀ではないので、あまりにバリバリ働く人がいると、周囲が自信をなくしてしまう可能性があります。
 また、このタイプの特徴として、いわゆるブリリアント・ジャークが他のタイプよりも多いです。(あくまで他のタイプよりです。)
 本当は仕事ができて優秀なのだけども、自己主張が強かったり、性格がキツかったり、周囲にも同じ水準を求めたりで、組織をギスギスさせます。
 私の元上司もこのタイプで、本人は非常に優秀でストイックなのですが、その仕事ぶりを部下にも求めるため、複数人が休職してしまいました。
 優秀でストイックなのは素晴らしいことなのですが、個人ではプラスであっても、周囲を潰してしまっては組織としての評価はマイナスになるでしょう。
 もちろん、一部例外を除き、組織に必要なタイプであることは間違いないです。

④有能な怠け者はやはり優秀

 最後に有能な怠け者です。
 ざっくり言うと「要領のよい人達」であり、上司がこのタイプだと最高です。同僚や部下の場合は、「もっとやる気を出してくれたら」と思う場面はあるかもしれませんが、普通に優秀な人なので、許容範囲でしょう。

 ほとんど欠点は見当たらないのてすが、強いて言えば、少ない労力で効率的に物事を進めることができるゆえ、効率化に偏りすぎて、たまに細部がおろそかになるイメージがあります。


最後に

 ここまで書いておいて元も子もないのですが、組織という集団に属する以上、当該組織に必要か否かは、有能無能の能力面だけではなく、協調性などプラスアルファも踏まえて判断する必要があるでしょう。

 あとは、適材適所の配置でしょうか。営業に向く人、品質管理に向く人、リーダーが向く人、サポートが向く人、向き不向きは人それぞれですから。配置場所で無能が有能に変わることもあります。弊社の人事担当さん頼みました。
 
 色々と書きましたが、現代の日本社会においては、無能な働き者も組織から排除する必要はなく、むしろ組織に居場所はあるんじゃないかという話でした。

いいなと思ったら応援しよう!