【決算速報】住友電工(5802)——“二刀流”が数字で証明された日
※本記事は2026年3月期通期決算発表を踏まえて更新しています。
電線3社の中で、最も大きく反応したのは住友電工だった。
決算発表日の株価は+9.37%。古河電工の+5.41%を大きく上回った。
なぜか。
構造で見る⑦で、住友電工を「自動車×AIの二刀流」と書いた。
自動車関連(ワイヤーハーネス)が売上の約6割を占め、基盤を固める。一方で、情報通信事業ではAI向け光デバイスがQ3累計で前年比+38%と急成長し、利益率の高い領域が加速している。
通期では売上4兆9,000億円、営業利益3,750億円(前年比+16.9%)、純利益3,200億円(同+65.1%)。増配も実施し、年間配当は97円→118円。
古河電工が「分散」で守ったのに対し、住友電工は「規模+成長」で攻めた。市場がより大きく反応したのは、守りだけでなく「次の成長エンジン」が見えたからだ。
AI向け光デバイスの伸びは、フジクラの光ファイバーとは異なるポジションにある。住友電工は「つなぐ」だけでなく、「光で処理する」領域に踏み込んでいる。
売上規模は電線3社で圧倒的。それでいて、営業利益+31%という成長率を出せるのは、自動車の安定基盤の上にAIの成長が乗っている構造があるから。
「二刀流」は、構造の強さだ。
明日はフジクラ。3社の「答え合わせ」が完成する。
▶ 3社比較の詳細はこちら
構造で見る⑦ 電線——「電線」が日本株最強セクターになった理由
本記事は企業分析および投資教育を目的とした情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
記載のデータは2026年3月期通期決算(2026年5月12日発表)および公開情報に基づきます。

