【決算速報】古河電工は「地味」なのか?——AI特化ではない、“インフラ分散型”の強み
※本記事は2026年3月期通期決算発表を踏まえて更新しています。
フジクラが「AI特需」で注目を集めるなか、古河電工は目立たない。
しかし、Q3累計の営業利益は351億円(前年比+11.9%)。通期実績、売上高1兆3,075億円、純利益2.2倍。予想通り、過去最高益を更新した。
派手さはない。しかし、確実に稼いでいる。
なぜか。
古河電工の強みは、「分散」にある。
データセンター向けの光ファイバー。
老朽化した電力インフラの更新需要。
自動車用ワイヤーハーネス。
3つの柱が、それぞれ別の需要に支えられている。AIが減速しても、電力は止まらない。自動車が停滞しても、データセンターは建つ。
フジクラのようにAI一本で利益を倍増させる爆発力はない。営業利益率はフジクラの17.6%に対し、古河電工は約4.7%。この差は大きい。
だが、裏を返せば「利益率の改善余地」が最大の伸びしろだ。低採算事業を整理し、高採算領域にシフトすれば、利益は売上以上に伸びる。
構造で見れば、古河電工は「守りながら伸びる」タイプ。
どれか一つのトレンドに賭けるのではなく、インフラ全体に広く張る。崩れにくい構造を持ちながら、増配(120円→160円)と上場来高値更新で株主に報いている。
「地味」は、弱さではない。
構造の厚みだ。
市場はまだ、古河電工を“AI株”として見ていない。
だからこそ、PERは低い。
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本記事は企業分析および投資教育を目的とした情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
記載のデータは2026年3月期通期決算(2026年5月12日発表)および公開情報に基づきます。

