見出し画像

ふつうの軽音部【名言集Ⅴ】「環境変えただけでうまくいくんか!?」

なんと『ふつうの軽音部』(原作・クワハリ 漫画・出内テツオ)が「マンガ大賞2025」で第3位になったそうです。


しかもギター教則本『ふつうの軽音部と始める!やさしいエレキ・ギター練習ブック』まで発売されているじゃあないですか。


※プレゼント企画は締め切りを過ぎているのでご注意ください。


「今ごろになって、何言ってんの?」と思う方もいらっしゃることでしょう。

そうです!わたしが「にわかふつうの軽音部ファンです」(変なおじさん風に)。

とは言えコミックはちゃんと読んでいますから。時差はあるものの内容は把握しているのでご安心ください。

ちなみに密かに応援していたブレイク前夜のアイドルが注目を集めて売れ始めたときのような。嬉しくもあり寂しくもある複雑な心境ですね

ゆーしんの独り言




キャラクターたちの状況

『ふつうの軽音部』6巻では1年生からなる二つのバンド「はーとぶれいく」と「protocol.」(プロトコル)を中心に描かれます。

はーとぶれいく
主人公・鳩野ちひろ(通称はとっち)(ギターボーカル)、幸山厘(ベース)、内田桃(ドラム)、藤井彩目(ギター)。

protocol. 
鷹見項希(ギターボーカル)、田口流哉(ベース)、遠野元(ドラム)、水尾春一(ギター)。

季節は秋。軽音部恒例のハロウィンライブに向けてライバル心を燃やしている感じです。


イントロ

ふつうの軽音部『名言集】シリーズは、ストーリーについてほとんど触れません。わたくし(ゆーしんけん)がコミック版を読んで「これいいね」ピンときたセリフを抽出したものです。

必要に応じてキャラクターの関係性を説明するため、趣旨はわかっていただけると思います。

付録として「使用例」を載せておりますが、これも私の独断とほぼ妄想による創作ですのでご了承ください。

それではふつうの軽音部【名言集Ⅴ】行ってみよう~!


勝手に結論づけて、自分を守ってた

内田桃は「はーとぶれいく」の前に優希や舞伽と3ピースバンド「sound sleep」を組んでいた。しかし桃は恋愛よりもバンドに夢中。恋愛絡みでバンドを辞めるという舞伽と言い争ってギクシャクしてしまう。

ある日、優希が二人を仲直りさせようと仕組んで対面させた。

桃も舞伽も当時のことを「大人げなかった」「私が悪かった」と詫びておさまったかにみえた。だが舞伽はもう以前のように三人で集まる必要はないと言い出すではないか。

(※このあたりの詳細は鷹見項希と藤井彩目の過去などが絡んで複雑なので省きます)

「子どもみたいなことを言ってるのはわかってる・・・おかしいのはわたしのほうやってわかってるけど!!」と訴える舞伽。

桃はかつて「舞伽は悪くなくて・・・私のほうが、子どもみたいに駄々こねてるだけ・・・」と自らに言い聞かせたことを思い出す。

そして当時の自分と今の舞伽が重なった。

「私は『おかしいのは自分のほうだから』って勝手に結論づけて、これ以上傷つかないように、自分を守ってたんだ」と気づく。

【使用例】
音楽も小説も「ボカロのよさがわからない」「最近の○○賞は読む気がしない」と遠ざけるようになった俺。「歳のせいだから」と勝手に結論づけて、センスのなさを露呈しないよう自分を守っていることに気づいた。

☆派生パターン
自分がいい顔をしようと出しゃばって

二人を仲直りさせようと画策した優希。舞伽は桃のバンド活動に支障が出ないよう気遣って距離をとっていたことに思い至って自戒する。

「いつも自分がいい顔しようと出しゃばって、人を傷つけて・・・私が一番最低なやつだ」

※ちなみに、落ち込む優希は、桃から掛けられた言葉で救われるのでした。これ以上は「ネタバレし過ぎ」で警告を受けそうなのでやめときます。


練習せえ いつかはうまくなるから

ハロウィンライブまで1か月。はーとぶれいくのバンド練習にも熱が入る。

個性的で強烈なボーカルが持ち味の鳩野は、ギターが上達せずに焦っていた。一方、藤井彩目はギターがうまい。

藤井はギターを弾き語りながら苦悩する鳩野を見て思う。

「あんまり要領のいいほうじゃないから。できるようになったと思っていたことも、気がついたらまたできなくなってる・・・あたしも最初そんな感じやったから・・・」

バンド練習を終えて皆で帰りながら鳩野を励ましていた。すると藤井が面と向かってひと言。

「鳩野。練習せえ いつかはうまくなるから」

【使用例】
娘が幼稚園から帰ってくるなり泣き出してん。もしかして、いじめられたんかって心配したら「ママ~っ、なぜユミはスキップでけへんの~」やて。

どうやらお遊戯で、うちのユミと川田さんちのヒロミちゃんだけうまくスキップできなかったらしいねん。

そんでな。うちがやってみせようとしたら、あんた。久々過ぎてやり方を忘れとるやないの。

ネットで動画を探して練習したらようやくスキップできるようになったさかい、我のことは棚に上げて偉そうにいうてやったわ。

「ユミ。練習せえ。いつかはうまくなるから」


先生もいうてはる「難しくてもたくさんやることが大事」。


全然、自分の頭で考えてなかった

軽音部は基本的に2年生が役員を務める。部長は亀屋兄妹の双子の兄・亀屋数志(かめや かずし)。副部長は2人体制となり、亀屋兄妹の双子の妹・亀屋算(かめや さん)そして、裏工作で部員の人間関係を翻弄する“やり手”(秋から生徒会長)・鶴亜沙加(つる あさか)だ。

部長の数志は積極的に発言する亜沙加に気圧されてパート別の練習を導入。ところが真面目に練習するものはほんの一部というありさま。不満の声も出て部員間に亀裂が生じ始めた。

副部長の算から相談された“頼りになる1年生”幸山厘曰く「パート練習はいったん中止して仕切り直したほうが、今後に悪影響を残さないと思います」

指摘された数志は項垂れて自戒し、そして目覚める。

「うん・・・そうやな。俺、全然 自分の頭で考えてなかった・・・部長なのに仕切れんかった俺の責任やし。みんなに誠心誠意謝るわ!」

【使用例】
国会議員数名に「マイナ保険証」を持っているか尋ねたところ「・・・」誰一人として回答がなかったそう。

どういうことですか?それで国民が納得すると思ってるんですか?と追求したらどう返すのだろう。

「いやぁ、全然 自分の頭で考えてなかっ・・・」って言わせねえよ!


今いる場所で頑張れんやつが、環境変えただけでうまくいくんか

protocol.(プロトコル)のドラム担当・遠野元はかなりの腕前である。そしてバンドにかける情熱も並々ならぬものがある。

ある日、パート練習で真剣さが足りない2年生の先輩達に意見して反感を買う。

はーとぶれいくのドラム担当・内田桃からその件について聞かれた遠野。「ダラダラやってるやつらと同じ場所で活動する理由がわからない」と胸のうちを明かす。

それに対して桃が言い放った言葉。

「他の場所に行きたいなら勝手に行けばいいと思うけど。今いる場所で頑張れんやつが、環境変えただけでうまくいくんか。そんなに世の中単純なんか?」

桃はダラダラした奴らでも部活で一緒になった仲間。不満を言うのはいいけど、簡単に切り捨てるのは違うのではないかと続ける。

遠野は「いや・・・それは考え方が古い。根性論・・・」と返そうとするが。

「古くて何が悪いねん。私はそういうの大切やと思ってるし そんな自分をおかしいと思わんから」と桃に撥ね返された。


【使用例】
オレは会社勤めが性に合わない。毎日同じような仕事を繰り返し、何をやってるかわからない上司から査定されるのも納得がいかないからだ。

同僚のAに「転職を考えてる」と相談したところこう言われた。

「今いる場所で頑張れんやつが、環境変えただけでうまくいくんか」

確かにオレの仕事を見れば一生懸命頑張っているとは言えないだろう。だが、オレは転職を選んだ。

あれから10年。部長になったAと久々に飲む機会があった。

「Aよ。オレはあれから転職を繰り返して悟ったよ。環境を変えただけでうまくいくほど甘くない。なんにしても頑張ったぶんだけ返ってくるんだとな」

「そっか。でも元気そうでよかったよ」とA。

「ああ。環境を変えて苦労もしたけど。精神的には楽になったかな」


おまけ

andymoriというバンドについて。

『ふつうの軽音部』では日本のロックバンドによる楽曲やアーティスト名がしばしば登場します。“ロックマニア”の間ではそれが一つの魅力となっているわけです。

そんななか、1巻では主人公のはとっちが『everything is my guitar』を。そして6巻では『16』を歌う場面があります。どちらもandymoriの楽曲なんですよ。

わたしは当初、「andymori」(アンディモリ)というバンド名を聞いたことはあるものの曲は知らない。その程度の認識でした。

それが最近になって、リーダーでボーカル・ギターの小山田壮平(おやまだ そうへい)が解散後に出したソロアルバムを聴いたのです。

まずは全体的な世界観に「自分の体験や願望を歌っているんだろうな」と共感。そして歌詞とサウンドから「ギターがめっちゃ好きなんだな」と納得。

それを踏まえてandymoriの『everything is my guitar』を再び聴くとニンマリしちゃいます。

わたしごときの感想などは置いといて。

ロック通のYouTuberによると、爆発的なヒットはないけれど「ある意味、日本の一時代を築いたロックバンド」とのこと。なぜなら「今の若いアーティストたちが影響を受けたバンド」だからというのです。

例えば、あいみょんが2019年のインタビュー記事で自身の楽曲『夢追いベンガル』について話してます。

この曲、菅田くんが「めちゃめちゃカッコいいやん」って褒めてくれました。菅田くんもandymoriがすごく好きで一緒に小山田壮平さんの弾き語りを観に行ったりもしていて。これは完全に小山田壮平さんへのリスペクトを込めています。

音楽ナタリー『あいみょん「瞬間的シックスセンス」インタビュー』より


若いアーティストが好きであろう『ふつうの軽音部』の作者もやっぱり、andymoriの影響を受けているんですね。


アンコール

「アンコールなんてしてないぞ」と思われるでしょうが、ノリで書いただけですから(汗)。

とりとめのない文章をここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

最後は、文中に出てきた楽曲の動画を紹介させてください。

andymoriの1st EP『アンディとロックとベンガルトラとウィスキー』にも収録されているのね。


『ふつうの軽音部』6巻で、家に帰る道すがらはとっちがご機嫌で歌う曲。「16」のリズム。どんなだっけ。


「小山田壮平はここまで露骨に歌わない気がするんだよね。ふわっと漂わせるように歌うんじゃないかな」(個人的な感想)



☆ふつうの軽音部【名言集】シリーズはこちらのマガジンでご覧になれます。



【参考にした動画・記事】


【関連記事】



※この記事は「カタリベ」活動に参加しています。


#創作大賞2025
#オールカテゴリ部門

いいなと思ったら応援しよう!