Silent Fragments #2
このページは、“#2” にあたる物語です。
これは、ほんの少しだけ世界が傾いた日に、
誰かの気持ちが置き去りになった欠片。
イラストと音楽に導かれるまま、
あなたの感覚で読み進めてみてください。
第2章:The Moment of Truth
― 選ばなかった未来の重さ ―
浮かぶ都市の朝
魔力の光が街を照らしていた
でもその灯りは
祈りの光じゃなかった
信仰でも、希望でもなく
ただ崩れゆく世界を
静かに照らしているだけだった
塔の上で
ノエルは記録を書いていた
未来のための記録
誰かの選択が
誰かの命を救い
誰かの心を壊すと知っていて
それでも
“正しさ”を選んだのは
たぶん、逃げたかったからだ
──優しさからも、君からも
壊れた髪飾りを
いまだに捨てられない
名前を呼ぶこともできなかった
君の笑顔を思い出すたび
「間違っていた」と
言えない自分がいる
君を救わなかった
そのことを
“仕方なかった”と
いつからか思おうとしていた
でも
“仕方なかった”なんて言葉では
今でも
胸の奥が焼けるんだ
最後に残した詩は
君のためのものじゃなかった
未来に届く誰かのために
自分の記憶を
風に変えて残した
けれど
儀式の直前に
ふと聞こえた旋律だけは
きっと──君の声だったと思う
「…ごめん」
その言葉は
記録されなかった
でも、風はそれを拾っていった
消せなかった想いとして
祈りのように

🌱物語はこのまま第3章へと続いていきます
この世界が、あなたの想像で広がっていくことを願っています。
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