神戸市は今すぐ『お米券郵送』に切り替えよ ── 垂水フードサポート神戸で目撃した、市民の半日を奪う久元市政の愚策
炎天下に並ばせて何が福祉か。
神戸市フードサポートの現場から、市長選の審判を問う
2026年5月24日、神戸市垂水体育館。
朝10時の開場を待つ行列は、すでに会場の外まで伸びていた。 聞けば、朝6時から並んでいた人もいるという。
「何かおかしくないか」──そう感じながら、私はその列に加わった。


第1章:炎天下の行列と、見て見ぬふりをする運営
5月下旬の神戸、気温はすでに30度に迫る。 直射日光がギラギラと照らしてきて、帽子や日傘がないと厳しい。
列に並ぶのは高齢者、車いすの方、ベビーカーを抱えた親子。 そして私のような、生活の苦しさを誰にも言えず、それでも藁にもすがる思いで来た人たちだ。
会場の垂水体育館イベント入口へと続く道は、階段を上らなければ入れない構造だ。 ベビーカーを抱えた母親が一段一段と上る姿を見た。 車いすの高齢者が介助者に押されながら迂回路を探す姿も見た。
そして――炎天下で倒れた人がいた。
熱中症だろう。スタッフが駆け寄ってはいたが、 それは「想定内の出来事として処理されていた」ように見えた。 バリアフリーの精神など、最初から存在しないかのようだった。
さらに深刻だったのが駐車場だ。 出入庫が完全にスタックし、1時間以上にわたる大混乱が発生した。 駐車場の容量と来場者数を事前にまったく計算していなかったとしか思えない。
これは「不測の事態」ではない。 運営の決定的な見通しの甘さであり、行政の怠慢だ。
第2章:マイナンバーカードは「お守り」だったのか
入場時にはマイナンバーカードの提示が求められた。
「本人確認をしっかりやるんだな」と思った。
しかし実態は、区の職員が目視で確認するだけ。 ICチップの読み取りも、オンライン照合も一切なし。
これで何を防げるというのか。 カードを持参した別人でも、見た目が似ていれば通ってしまう。 マイナンバーカードを使っている「体裁」だけを整えた、セキュリティのお飾りだ。 不正利用リスクを放置したまま、「デジタル対応しています」と言っているに等しい。また、朝早く並んだ人は2回並んで受け取ってしまうことも出来てしまったはずだ。
そして、参加時に記入を求められたアンケートがさらにひどかった。
「年収・資産」という極めてプライベートな情報を入力させるくせに、 「今日の運営についてのご意見・ご要望」という欄は一切存在しなかった。
市はデータを吸い上げる。しかし、市民が声を返す場所はない。
これを行政の「傲慢さ」と呼ばずして、何と呼ぶのか。 市民をデータとして収集する一方、市民の声は完全にシャットアウトする。 その姿勢が、アンケートの設計にそのまま表れていた。
第3章:選べない辛さ、運べない重さ、失われる尊厳
AI査定で「約5,000円相当(25点)」と算出された配給物資の中身はこうだった。コープこうべの商品が多いことから、一括購入していることが推察される。これは、生活困窮者を救うのは建前で、本当は経営が苦しいコープを救う為ではなかろうかと勘ぐってしまう。

お米2kg、ちらし寿司の素、オタフクお好み焼きこだわりセット(2人前)。
……私はちらし寿司を、ほとんど作らない。 お好み焼きも、普段食べない。
しかしそこに選択肢はない。 「ありがたく受け取れ」という無言の圧力がそこにある。
「5,000円相当」という数字だけが一人歩きし、 中身の不一致については誰も責任を取らない。
そしてこの荷物を、炎天下の中、持ち帰らなければならない。 お米2kgが入った袋は、想像以上に重い。
(しかも、茨城県産、、、斎藤知事と連携して、地産地消で兵庫県産に出来なかったのだろうか。。。)
高齢者にとって、子連れの親にとって、これは支援ではなく苦行だ。
率直に言おう。 この現物配給の光景は、戦時中の物資配給を彷彿とさせるものがあった。 整然と並び、黙って受け取り、頭を下げて帰る。
生活支援の場であるはずが、 なぜ受給者の自尊心を削り取るような設計になっているのか。
第4章:なぜ神戸市だけが「現物配給」にこだわるのか
秋にも同様のイベントが開催される予定だという。
残暑の中、また炎天下で並ばせるつもりか。 今度は死者が出てもおかしくない。
他市町では、すでに合理的な解決策が実施されている。 「お米券・ギフト券の郵送」だ。
郵送なら行列がない。熱中症リスクもない。 バリアフリーの問題も、駐車場の混乱もない。 受給者は自宅で受け取り、自分が本当に必要なものに使える。
市民の時間と尊厳を奪わない、シンプルで合理的な方法だ。
なぜ神戸市はこれをしないのか。
答えは一つだと私は思っている。 久元神戸市長と、その市政の硬直した官僚体質だ。
現物配給にこだわるのは、「支援している感」を行政側が可視化したいからではないか。 市民のためではなく、行政の論理のための福祉に成り下がっている。
神戸市民に、正直に問いたい。
あなたは直近の市長選で、誰に投票したか。 この現状に怒りを感じるなら、次の選択に責任を持ってほしい。
はばたんPayを見てもらったら分かる通り、斎藤兵庫県知事を支持する候補者が訴えていた行政改革の方向性は、 こうした「形だけの支援」を変えうる可能性を持っていた。首長も兵庫県のように若い政治家に世代交代するべきだ。
有権者の一票が、フードサポートの行列をなくせる。
それを私は、2026年5月24日の体育館の駐車場で、汗をかきながら実感した。
おわりに
生活困窮者への支援は、必要だ。 その志に反対する気は、まったくない。
しかし、「手段」が間違っていれば、支援は苦痛になる。
炎天下の行列。選べない食材。重い荷物。シャットアウトされた市民の声。
これは福祉ではない。 これは、市民を消耗させる行政の自己満足だ。
神戸市は今すぐ、フードサポートを「お米券・ギフト券の郵送」に切り替えよ。 そしてアンケートに、市民の声を返す欄を設けよ。
それだけで、この支援は何倍もまともになる。
また、神戸新聞はなぜ現地を取材し、市民の声を聞き、批判しようとしないのか?地元紙なのに市民に寄り添う姿勢が欠けている。偏向報道で斎藤知事ばかり叩いている場合ではない。
久元市政に、最後にひとこと言わせてほしい。
市民の時間と尊厳は、タダではない。
※この記事は、2026年5月24日に神戸市垂水体育館で開催されたフードサポートに実際に参加した体験に基づいています。
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