🇪🇸ガウディ建築も、カタルーニャの建築家が活躍の「スペインの最も美しい村」、Comillas
メジャーな観光地はほぼ訪れないスペイン周遊ロードトリップ。
前回はカンタブリア州のSomoの海岸でまったりとしました。Somoからは車で1時間弱ほどのComillasという村に向かいます。

緑の山が気持ち良いドライブでした。

Comillasの歴史
19世紀後半、スペインの王室家族がこの村に夏の間滞在するようになり、それに伴って上流階級の人々も避暑地として訪れるようになったComillas。そのため、多くの別荘が建設され、特にJoan Martorell、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー(モンタネール)、そしてガウディによるカタルーニャ州で開花したモデルニスモ建築の建物が多く見られることで知られています。
ところが20世紀後半になるとアンダルシア州やマヨルカ島などの温かい場所が富裕層の間で人気となり以前ほどの賑わいはなくなったそう。
そして現在、Comillasは「スペインの最も美しい村」の一つとしてスペインの団体に認定されており、スペイン人が多く訪れる観光地となっています。
19世紀から20世紀の美しい建築
村に到着すると大きな家がちらほら。

昔ほどではないものの現在でも家族代々避暑に訪れる富裕層もいるそうです。

イスラム建築の影響がみられる邸宅。

週末だったのでスペイン人観光客が結構訪れていました。滞在してのんびり過ごすというよりは日帰り旅行先のよう。
Palacio de Sobrellanoという宮殿にあるチャペルの塔が見えます。キューバで莫大な富をなしたアントニオ・ロペスのために、1888年にJoan Martorellが設計し、なんでもスペインで初めて電球が使われた建物だそう。如何に裕福な家だったか分かります。

Joan Martorellはガウディをエウセビ・グエルに紹介し、度々ガウディを雇ったというガウディの恩師。この宮殿の建設にもガウディが加わり、この村にガウディの建築があるのも彼の紹介によるものだそう。彼なしにガウディの成功はなかったかもしれません。
リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー(モンタネール)による旧神学校。何ともいえない門の色合いです。

この奥にかなり大規模な神学校の建物がありそちらも見事。そのスタイルからバルセロナにあるサンパウ病院やカタルーニャ音楽堂よりも前のものであることが分かります。

ムンタネーのカタルーニャ州にある建築についてはいくつか書いています。
村の中心の古き良き町並み
旧市街もあるのでそちらに向かいます。

バスク地方特有の建築にも似た趣のある建物。

お土産屋さんなどもいくつかあります。

村の中心にある教会はシンプル。

村の中心の広場と左手は村役場。雨が降り出し石畳がつるつる滑ります。

ロマネスク様式の美しい建物。

15分もあればぐるっと廻れる旧市街。

出窓が美しい建物と装飾がゴテゴテした街頭。

カタルーニャのモデルニスモ建築と歴史的な建築が隣り合わせのなかなかチャーミングな村でした。次回はこの村にあるガウディの建築を訪れます。
