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Geminiと一緒にチャーハン作ってみた

#AIとつくってみた 」コンテストが開催されるというアナウンスを見た時、私はチャーハンを食べていた。そして思った。「ほう、ならパラパラチャーハンも一緒に作れるわけ?」と。作れました。


腕に頼らずできるだけ楽してパラパラチャーハンを作りたい

チャーハン好きな方に大人気の「パラパラチャーハン」。お米のひとつぶひとつぶを油と玉子でコーティングして高温で焼き付ける事により、パラっとした食感になるたまらないチャーハンだ。

が、このパラパラチャーハン、ご家庭で作ろうとすると難しい。家庭用コンロでは火力が厳しいだとか、鍋を振るテクニックが必要だとか。

だが私には、鍋を振ってもお米を永遠にこぼし続ける程度の腕しかない。そもそもの話、ウチのフライパンはテフロンなので、強火で調理すること自体が厳しいのです。でも、自分で作ってみたいじゃない。パラパラチャーハン。

そこでLazyな私は思った。「なんかこう、革新的なパラパラチャーハン用の調理器具みたいなのが出てきて、それで苦労せずにパラパラできないものか」と。

Geminiに相談してみた

そんなタイミングで「 #AIとつくってみた 」の記事を見かけたので、ちょっとGeminiに相談してみる事に。

私のフワっとした要望を元に、まずは「パラパラ」のメカニズムを教えてくれるGeminiさん。助かる。

Geminiが教えてくれたパラパラのメカニズム

そしてメカニズムを元に、

  • 準備フェーズで使える下ごしらえ特化型ツール

  • 加熱フェーズに使える鍋・フライパンのカスタマイズ

  • 攪拌(かくはん)フェーズに使えるヘラ・ターナーの工夫

の提案をしてくれた。どれも面白かったのだが、中でも目に付いたのは攪拌フェーズのこちらのアイデア。

Geminiが提案してきた鍋振りというテクニックの結果にツールで寄せるアイデア

そこで、このアイデアを元にイメージを作成してもらう事に。

Geminiが作成した「スパチュラ熊手」の調理器具のイメージ

イメージがあると、それを元に考えやすくなってくるのが人間というもの。

Geminiが作成した耐熱シリコン版スパチュラ熊手

それっぽい調理器具のイメージが固まってきた!と、ここで無料Geminiの思考モードの上限に。Geminiとの相談はいったんここで中断し、実際にプロトタイプ的なものを作ってみる方向に舵を切る事に。

既存の調理器具をベースにGeminiとの相談結果に寄せてみた

「熊手(レーキ)のような器具で粒立ててほぐす」というアイデアを頭に入れ、似たような調理器具が無いかを探しに100均へGO!

プロトタイプ1:フライ返し亜種
物色して目についたのはナイロン製のフライ返し。これ、先端を切断すれば熊手っぽくなるのでは?
と、いうわけで実物がこちら。形状的にはアイデアを実現できそうだ。

先端を切断したナイロン製のフライ返し

さっそく実践してみると、……全然ダメでした。主な理由は強度。ナイロン製で厚みのないフライ返しなので、お米を混ぜようとしても「びょーん」と湾曲してしまい、思うように混ぜられない。これはダメだ。

しかし、このトライによって「混ぜる部分はある程度の強度が必要」という知見が得られました。まあ、そうだよね。菜ばしくらいの強度が欲しいよね。

プロトタイプ2:割りばしと木べらで形状のイメージを作ったやつ

目指すところは「かき混ぜる部分に菜ばしくらいの強度があって、なおかつスパチュラ機能を併せ持つ調理器具」という事が見えてきた。そこで、手持ちの木べらと割り箸を切ったものを棒に括り付け、完成イメージを膨らませてみる事に。

これがプロトタイプ2号、ぼくのかんがえた最強のチャーハン用調理器具、聖剣プロトカリバーだ。

スパチュラと熊手を併せ持つ調理器具のイメージのはず……

この輪ゴムアートだけでは心もとないので、Canvaでもうちょっと形状が分かるような図を作ることに。

スパチュラ熊手のイメージ図。左が側面、右が上面です

熊手部分は柄を斜めにしてかき混ぜることができるよう、長さに変化を付けてみました。

そうこうしているうちにアイドリングタイムが経過したので、作成した画像を元にGeminiにイメージをブラッシュアップして貰う事に。

これがGeminiと協力して作り上げたチャーハン専用調理器具「スパチュラ熊手」だ

まだいろいろ変だけど「ありそう」な形になってきた。あとはこれを作るだけ…なのだがウチには3Dプリンタは無い。あっても調理器具として利用できるものを出力するのはちょっと難しそうなので、ここまででOKとすることに。ありがとう、Gemini。おもしろ調理器具の夢を見させて貰ったよ。

代替調理器具を組み合わせて実践してみた

Geminiを離れ、プロトカリバーとスパチュラ熊手の画像を眺めているうちに気づいた。「これ、なんか見た事あるな」と。

そうだ。この熊手部分、パスタをお湯から上げる時のアレで代替できるんじゃないか。アレなら調理器具だから、「熊手のような形状のものでかき混ぜる」というオペレーションのテストができるのでは、と。

調べてみると、同じ器具カテゴリに、うどんを掬うための竹製の器具「うどんすくい」なるものがあった。これだ。うどんすくい、お前だったのか…。

うどんをすくう事だけが自分に求められているスキルと思っていた頃のうどんすくい

早速試してみることに。単体でもスパチュラ熊手として使えそうだが、万全を期してスパチュラと組み合わせ、プロトタイプ3号の完成。これはもはや聖剣ではない。臨機応変に2種類の用途を使い分けるハルバードだ。チャーハンと向き合う戦士の武器、聖槍斧そうふプロトバードだ。

うどんすくいとスパチュラを合体させたところ。輪ゴムを信じろ

早速パラパラチャーハンを作ってみよう。材料は卵とネギだけ。そこに塩とうま味調味料で味付けし、しょう油とお酒で香りをつけるだけのシンプルチャーハンだ。

材料たち。手早く入れられるようにあらかじめ用意しておく派です

それではコンロに点火。火力は中火固定。テフロンパンの定位置の火力でレッツ・チャーハン。

イワタニのカセットコンロの中火で行きます

油を温め、卵を投入。少し固まってきたらご飯を投入。そこから垂直にへらを立て、ほぐしつつ全体に広げるまでがスパチュラ部分の役目。

卵とご飯をほぐし合わせつつ広げるまではスパチュラ部分のお仕事

ここから先は熊手部分の役目だ。鍋を振らず、ひたすら米を動かす。地味……地味だ。チャーハンとはもっとこう、打ち上げ花火のような派手な調理をする料理では無かったか。これではまるで線香花火だ。

しかも全ての突起を活かそうと思うと、柄を水平近くに保たなくてはいけない。が、我が家のフライパンは厚底タイプのため、2/3の突起しか生かせない。あと、体勢的につらい。地味でつらい。やはりちゃんと考えた方がいい。角度とか。

それでも混ぜる用途には使える。ひたすら混ぜ、焼く。それを繰り返し頃合いを見て調味料とネギを投入。そして全体に混ぜ合わせる(全体を混ぜるのはスパチュラ部分の方が便利)。

仕上げに鍋肌からしょう油とお酒を投入。ジュッ…と控えめな音を鳴らして〆るのも線香花火味がある。アルコールを飛ばして全体に混ぜれば完成。

でき上り。見た目にはいつもより心なしかパラパラになっているような。少なくとも、じめっとはしていない。プロトバード、やるじゃん。

線香花火式の地味チャーハン。でもちゃんと焼けてます

明確な違いがあるのは、コンロ周りだ。鍋を振らないのでいつものように具が飛び散って大惨事になっていない。もしかしてこのスタイルの一番のウリは、この綺麗さかもしれない。

そして実食。うん、おいしい!ちゃんとチャーハンができている。チャーハン愛好家の皆さまに満足していただけるかはわからないが、少なくともウチのチャーハンとしては上位のパラパラ具合だ。ありがとうGemini、お前のおかげで見つけたよ。おれのパラパラチャーハンを。ごちそうさまでした。

やってみての所感

お腹も膨れたところでまとめを。Geminiと相談しながら進める作業を体験してみたのだが、今回のケースのように、よく知らない状態の物に対するフワっとした要望を形にする作業には、非常に便利なスタイルだと感じた。

まずはGeminiに目的の界隈の情報・ノウハウを広く情報ソースからまとめてリストアップしてもらい、そこから気になったものを人間側で深く調べて投げ返し、評価してもらって新たな視点をリストアップしてもらう、という役割分担と流れで進められる。

そして、とにかく話が早い。ホワンと「こういうのどう?」と聞くと、すぐに界隈のあれこれが返ってくる。既存の界隈のセオリーやノウハウを土台に、そこから地続きとなる何かの案を出すような作業のスピード感が変わるなあ、という印象でした。

これからもいろいろとGeminiに相談しながら作業してみよう、と思える楽しい体験でした。一番良かったのはチャーハンの作り方のノウハウと理由が知れた事。ウチでのチャーハン作りのスタンダードが変わりました。

ぜひ皆様もGeminiがまとめてくれたノウハウ、つまりは先人たちが編み出してきたノウハウの数々を元に、チャーハンを作ってみて下さい。

そして、チャーハン専用スパチュラ熊手という、トンチキな調理器具を作成したい皆様、是非是非お試しください。100均で見かけたら思わず笑いながら買ってしまうような商品開発のご連絡、お待ちしております。

おまけ:実際のやりとりの履歴

最後に、実際のGeminiとのやりとりのリンクを。途中、張り切ったGeminiさんが謎シミュレーターを提案してきたりしていますがご愛敬。

https://gemini.google.com/share/1aaf703cee64

#AIとつくってみた #チャーハン #調理器具


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