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「リスクを取れない」:自分アジェンダ®で変わる、新しいリスクテイクの実践法

「リスクを取りなさい」

誰もが一度は聞いたことのあるアドバイスです。しかし、その言葉を聞くたびに、心のどこかで感じる息苦しさ。「でも失敗したら...」「評価が下がったら...」「周りから何と言われるか...」。そんな思いが頭をよぎり、結局、何も行動できずに終わってしまう。

現代社会で元気のない人が増えているのは、まさにこの「評価を気にしすぎる」構造と無関係ではありません。バスや電車の広告には、不眠やうつ、悩みがある人のためのクリニックの宣伝が目立つようになりました。「なにかがおかしい...」誰もが感じていることでしょう。

実は、私たちが「リスクを取れない」本当の理由は、能力不足でも勇気不足でもありません。リスクの取り方を知らないだけなのです。

今日は、「自分アジェンダ®」という考え方と、SL理論®・状況対応リーダーシップ®を組み合わせた、まったく新しいリスクテイクの実践方法をお伝えします。この方法を使えば、「リスクを取る」ことが怖いものではなく、むしろ自分を元気にしてくれる行動に変わります。

なぜ私たちは「リスク」に萎縮してしまうのか

評価と結果に縛られる現代人

憂鬱な気持ちになる時、元気がなくなる時を振り返ると、それは「どう評価されるか」を気にしている時、「結果」を気にしている時であることに気づきます。評価や結果を気にするあまり萎縮してしまい、行動よりも頭で悩んでいる時間の方が長くなってしまうのです。

現代社会では「数字」がやたら重視されています。他人より多くお金を稼ぎ、会社を他社より大きくし、売上を他社より増やし、他人より大きな家を建てる...。この「他との比較」「他との競争」という発想が、私たちを息苦しくさせています。

「限定的な自分」という罠

この息苦しさの正体は、「限定的な自分」という意識にあります。

「限定的な自分」とは、自分と他人を切り離して考え、利益や価値は外から奪い取るものだと考える意識です。この意識のもとでは、リスクを取ることは「失うかもしれないもの」との戦いになります。失敗すれば評価が下がり、地位を失い、収入が減る...。リスクは常に「損失の可能性」としてしか認識できないのです。

しかし、実は多くの人が経験しているはずです。「どう評価されたっていい」とハラをくくり、とりあえず動き始めてしまうと、憂鬱な気持ちが減り、少しずつ元気が出てくることを。

「内包的な自分」が開く、新しいリスクの世界

他を自分の中に入れる意識

ここで登場するのが「内包的な自分」という考え方です。

「内包的な自分」とは、他人や環境を自分の外にあるものとしてではなく、自分の意識の中に含まれているものとして捉える意識です。この意識のもとでは、利益や価値は外から奪うものではなく、内から湧き出るものになります。

「人間はひとりでは生きられない」という認識があり、他に役立つことは結局自分の幸せにつながると信じることができます。因果応報の感覚、やったことが返ってくる循環の理解があるのです。

リスクの再定義:失うものから得るものへ

「内包的な自分」の視点に立つと、リスクの意味が根本的に変わります。

従来のリスク観(限定的な自分):

  • リスク = 失う可能性

  • 行動 = 持っているものを賭ける

  • 失敗 = 価値の喪失

  • 成功 = 他者からの奪取

新しいリスク観(内包的な自分):

  • リスク = 学びと成長の機会

  • 行動 = 価値創造のプロセス

  • 失敗 = 次への情報獲得

  • 成功 = 全体への貢献と循環

この意識の転換により、リスクを取ることが「失うかもしれない恐怖」から「成長できる可能性」へと変わります。そして何より、行動すること自体が自分を元気にしてくれることに気づくのです。

自分アジェンダ®:21世紀のリスクテイク実践法

アジェンダとプロセス

21世紀は「見えない時代」です。明確な正解がなく、目標も達成方法も定かではありません。この時代に必要なのは、確実な目標ではなく、<漠然とした方向性としての「アジェンダ」>と、<試行錯誤の「プロセス」>です。

「自分アジェンダ®」とは、あなたが信じる善き未来への方向性のこと。そして、その方向性に向かって、小さな動きを創り出し、失敗しながらも前進していくプロセス全体を指します。

人生は役立つ関係や場を探求するプロセス

ここで重要なのは、「人生は役立つ関係や場を探求するプロセス」という視点です。

リスクを取るとは、単に大きな挑戦をすることではありません。どれだけ多く深く他人や環境の役に立てるか探求し、その結果として自分の内から湧き出る価値を高めていく。そのひとつひとつの「動き」の積み重ねが人生になるのです。

この視点に立つと、「リスクを取る」という行為が、恐怖から解放されます。なぜなら、どんな結果になっても、それは「役立つ関係や場」を探求するプロセスの一部だからです。

状況対応リーダーシップ®・SL理論®との連携:実践可能なリスクテイク

タスクとパフォーマンスレディネスの視点

ここで、自分アジェンダ®の実践をより具体的にするために、状況対応リーダーシップ®(SL理論®)の考え方を取り入れます。

SL理論®の核心は、<タスク(何をするか)とパフォーマンスレディネス(それをする準備ができているか)>の組み合わせで、適切な行動を選択するというものです。

リスクを取る際にも、この視点は極めて有効です。多くの人が「大きなリスクを取らなければ」と考えて動けなくなりますが、実際には自分のレディネス(能力と意欲)に応じた適切なサイズのリスクを取ればいいのです。

レディネスの4つのレベルとリスクの取り方

R1:能力も意欲も低い状態

  • この状態でのリスク:まず小さな一歩を踏み出す

  • 例:興味のある分野の本を1冊読む、関連イベントに参加してみる

  • ポイント:失敗してもダメージが小さく、学びが大きいものを選ぶ

R2:意欲はあるが能力が不足している状態

  • この状態でのリスク:挑戦しながら学ぶ

  • 例:小規模なプロジェクトに手を挙げる、メンターを見つける

  • ポイント:サポートを得られる環境で挑戦する

R3:能力はあるが意欲や自信が低い状態

  • この状態でのリスク:自信を取り戻す成功体験を積む

  • 例:得意分野で新しい方法を試す、他者に教える立場に立つ

  • ポイント:できることの延長線上で少しだけ新しいことに挑戦

R4:能力も意欲も高い状態

  • この状態でのリスク:より大きな挑戦や創造的な試みをする

  • 例:新規事業の立ち上げ、業界の常識を覆す提案

  • ポイント:失敗も学びとして活かせる心理的余裕がある

このように、自分の現在のレディネスに応じて、適切なリスクのサイズと種類を選ぶことで、「リスクを取る」ことが現実的で実行可能になります。

欲求の4つの層とリスクテイクの持続性

さらに、自分アジェンダ®では、意欲面のもととなる「欲求」の深さを4つの層で考えます。

行動層:やっている(表面的な行動)

  • 「リスクを取らないと評価されない」という義務感

  • 持続性:低い

判断層:やるべきだと考えている(合理的判断)

  • 「リスクを取れば昇進のチャンスがある」という計算

  • 持続性:中程度

感情層:やりたくてやっている(好奇心や興味)

  • 「この挑戦がワクワクする」という感情

  • 持続性:高い

存在層:やらずにはおれずにやっている(内なる使命)

  • 「これは自分がやらなければ」という内から湧き上がる欲求

  • 持続性:最も高い

より深い層からの欲求に基づくリスクテイクほど、困難に直面しても継続できるのです。自分アジェンダ®の実践では、できるだけ深い層からの欲求を発見し、それに基づいてリスクを取ることが重要です。

意識の広さ:競争から調和へ

リスクを取る際の意識の持ち方も重要です。自分アジェンダ®では、意識の広さを3つの状態で捉えます。

競争意識:みんなで取り合う世界観

  • リスクは「勝つか負けるか」

  • 成功は他者の失敗の上に成り立つ

  • 短期的結果に焦点

自由意識:心が解放され価値観を重視する状態

  • リスクは「自分らしさの探求」

  • 成功は自分の価値観との一致

  • 他者の評価からの解放

調和意識:全体がひとつとなる世界観

  • リスクは「全体への貢献の機会」

  • 成功は全体の繁栄と個人の幸せの両立

  • 長期的な循環を重視

「内包的な自分」の意識、つまり調和意識でリスクを取ることで、失敗さえも全体への貢献の一部として捉えられるようになります。これにより、リスクテイクへの心理的ハードルが大幅に下がるのです。

自分アジェンダ®の4つのステップ:具体的なリスクテイク実践法

ここからは、実際にリスクを取る際の具体的なステップをご紹介します。この4つのステップは、SL理論®・状況対応リーダーシップ®の実践的な枠組みと自分アジェンダ®の哲学を統合したものです。

ステップ1:方向性イメージを思い描く

何をするか: 「もっとも安心や幸せを感じている未来の自分」をイメージします。重要なのは、現実の制約を一度忘れること。「でも現実は...」という制約にとらわれていては、真に望む未来の姿を描くことができません。

リスクテイクとの関係: 明確な方向性イメージがあることで、「このリスクは自分の方向性に沿っているか」を判断できます。方向性が定まっていないと、リスクはただの賭けになってしまいますが、方向性が明確であれば、リスクは方向性への投資になるのです。

実践のポイント:

  • 自分の欲求の層を確認する(行動層?判断層?感情層?存在層?)

  • 意識の広さを考える(競争?自由?調和?)

  • 「私が○○している状態」という肯定的な形で表現する

具体例:

  • ❌「失敗して不安じゃない状態」

  • ⭕「私が新しい挑戦を楽しみながら、周りの人々にも良い影響を与えている状態」

ステップ2:支援を探す

何をするか: 方向性イメージに向かうために、周囲360度から支援を探します。先入観を捨て、人だけでなく、モノ、コト、情報、仕組みも支援になることを認識します。

リスクテイクとの関係: <リスクを取る際の最大の味方は「支援」>です。一人で抱え込まず、どんな支援があるかを広く探すことで、リスクは大幅に軽減されます。

支援には2種類あります:

  • 能力を高める支援:スキル、知識、経験(研修、書籍、メンター、同僚の指導)

  • 意欲・自信を高める支援:精神的サポート(家族、友人、成功体験、励まし)

実践のポイント:

  • 「この人は助けてくれないだろう」という思い込みを捨てる

  • 意外な人が意外な形で支援してくれることがある

  • 他部署、顧客、競合他社、過去の失敗経験も支援になり得る

具体例: あなたが「新しい事業提案をする」というリスクを取ろうとしている場合:

  • 能力面:業界の先輩(アドバイス)、類似事例の書籍(知識)、社内の企画書テンプレート(ツール)

  • 意欲面:家族の応援(精神的支え)、過去の小さな成功体験(自信)、同じ志を持つ仲間(連帯感)

ステップ3:資源を選ぶ

何をするか: 資源とは、相手に感じさせている自分の価値です。相手が支援したくなるような、自分の要素(パワー)を見つけて活用します。

7つの資源:

ポジションパワー(組織から与えられる):

  • 規制力:罰や損を与える力

  • コネ力:人脈から得を与える力

  • 褒賞力:褒美や良い気持ちを与える力

  • 公権力:地位・資格・肩書き

パーソナルパワー(自分自身が持つ):

  • 人格力:ついていきたいと思わせる魅力

  • 情報力:相手に役立つ情報

  • 専門力:相手に役立つ専門性

リスクテイクとの関係: <資源は、リスクを取る際の「通貨>です。自分がどんな資源を持っているかを認識し、それを適切に使うことで、支援を得やすくなり、リスクの成功確率が上がります。

実践のポイント:

  • 多くの人は「自分には何も提供できるものがない」と考えるが、誰もが何らかの資源を持っている

  • 相手が喜ぶもの、欲しがるものを選ぶ

  • せっかく資源を持っていても、相手に認識されなければ影響力は発揮できない

具体例: 新人でも持てる資源:

  • 人格力:誠実に仕事に取り組む姿勢、積極的に学ぶ態度

  • 情報力:若い世代の視点、最新のトレンド知識

  • 専門力:新しい技術への柔軟な適応力

中堅社員が持つ資源:

  • コネ力:社内外のネットワーク

  • 専門力:蓄積された業務知識とスキル

  • 人格力:信頼の積み重ね

ステップ4:リーダーシップを試行錯誤する

何をするか: 支援に働きかけ、資源を使ってリーダーシップを発揮します。効果があれば前進、うまくいかなければ他の支援や資源を試すサイクルを繰り返します。

リスクテイクとの関係: ここが最も重要です。「リスクを取る」とは、一度の大きな賭けではなく、小さな試行錯誤の積み重ねなのです。

科学的な実験のようなアプローチ:

  1. 支援に働きかけ、資源を使う

  2. 結果を観察する

  3. 効果があれば前進

  4. 効果がなければ、他の支援を探す/他の資源を使う/方向性イメージを調整

  5. 繰り返す

実践のポイント:

  • 最も実現しやすい組み合わせから開始する

  • 完璧を求めず、まず行動してみる

  • 小さな成功体験を積み重ねる

  • 一回の失敗で止めない

  • 違う方法を試し続けることが「あきらめない」こと

観察すべきポイント:

  • 支援が得られたか

  • 方向性イメージに近づいたか

  • 相手の反応はどうだったか

  • 自分の気持ちはどう変化したか

具体例: 「新規プロジェクトを提案する」というリスクを取る場合:

1回目の試行:

  • 支援:直属の上司

  • 資源:専門力(市場調査データ)

  • 結果:「まだ時期尚早」と却下

  • 観察:データは評価されたが、タイミングとプレゼン方法に課題

2回目の試行:

  • 支援:他部署の成功事例を持つ先輩

  • 資源:情報力(先輩のアドバイス)+ 人格力(誠実な学びの姿勢)

  • 結果:プレゼン方法の改善と、適切なタイミングについてのアドバイス獲得

3回目の試行:

  • 支援:上司 + 他部署の先輩(推薦者として)

  • 資源:専門力(改善したプレゼン)+ コネ力(先輩の推薦)

  • 結果:小規模での試験実施が承認される

このように、一度の失敗で諦めず、試行錯誤を続けることで、リスクは徐々に現実の成果へと変わっていくのです。

実践事例:リスクを取ることで人生が変わった3つのケース

ケース1:キャリアチェンジのリスク(R2→R4への成長)

背景: Aさん(35歳)は、安定した大企業で10年働いていましたが、本当にやりたいことは社会課題の解決でした。しかし、「収入が減る」「失敗したら戻れない」という恐怖からリスクを取れずにいました。

自分アジェンダ®の実践:

ステップ1:方向性イメージ

  • 「私が環境問題に取り組む社会起業家として、多くの人々と協力しながら活動している状態」

  • 欲求の層:存在層(やらずにはおれない)

  • 意識:調和意識(全体への貢献)

ステップ2:支援を探す

  • 能力面:週末に参加したNPOでの実践経験、環境ビジネスに関する書籍

  • 意欲面:同じ志を持つ仲間、家族の理解と応援

ステップ3:資源を選ぶ

  • 大企業での経験(専門力)

  • プロジェクトマネジメントスキル(専門力)

  • 人を巻き込む力(人格力)

ステップ4:試行錯誤

  • まず副業として週末起業(レディネスR2の段階での小さなリスク)

  • 3年かけて徐々に事業を拡大(レディネスR3への成長)

  • 十分な実績と自信を得てから独立(レディネスR4での大きなリスク)

結果: 現在は環境ビジネスで年収も以前を超え、何より「毎日が充実している」と感じています。重要なのは、一気に大きなリスクを取ったのではなく、自分のレディネスに応じて段階的にリスクのサイズを上げていったことです。

ケース2:職場での発言リスク(意識の転換による変化)

背景: Bさん(28歳)は、会議で意見を言うことができませんでした。「間違っていたら恥ずかしい」「評価が下がるかも」という恐怖が強く、いつも黙っていました。

自分アジェンダ®の実践:

意識の転換:

  • 競争意識(「意見が却下される=負け」)から、

  • 調和意識(「意見を出すこと=チーム全体への貢献」)へ

ステップ1:方向性イメージ

  • 「私が積極的に意見を述べ、チームの議論を豊かにしている状態」

ステップ2:支援を探す

  • 意欲面:「議論は多様な意見があってこそ」と教えてくれた先輩の言葉

  • 能力面:論理的思考のフレームワークに関する書籍

ステップ3:資源を選ぶ

  • 若い世代の視点(情報力)

  • 誠実に考える姿勢(人格力)

ステップ4:試行錯誤

  • まず小さな会議で質問から始める(レディネスR1での小さなリスク)

  • 徐々に自分の意見も加える(R2への成長)

  • 建設的な提案をする(R3への成長)

結果: 現在では会議のファシリテーターも任されるようになりました。「意見を言う」というリスクを取ることで、評価されるかどうかではなく、チームに貢献できること自体が喜びになったのです。

ケース3:起業のリスク(プラットフォーム思考での実践)

背景: Cさん(42歳)は、長年温めていたビジネスアイデアがありましたが、「資金がない」「人脈がない」「失敗したら家族に迷惑をかける」と、一歩を踏み出せずにいました。

自分アジェンダ®の実践:

プラットフォーム思考の導入:

  • 「売り手」として顧客に商品を売るのではなく、

  • 「メンバー」として価値を提供し合うプラットフォームを創る

ステップ1:方向性イメージ

  • 「私が中心となって、互いに価値を提供し合うコミュニティが育っている状態」

  • 欲求の層:感情層+存在層

  • 意識:調和意識

ステップ2:支援を探す

  • オンラインツール(低コストでの情報発信)

  • 同じ課題を持つ人々(潜在的なメンバー)

  • クラウドファンディング(資金調達の新しい形)

ステップ3:資源を選ぶ

  • 15年間の業界経験(専門力)

  • 課題解決への情熱(人格力)

  • ニッチな専門知識(情報力)

ステップ4:試行錯誤

  • まず無料のオンラインコミュニティを立ち上げ(資金リスクゼロ)

  • 価値ある情報を継続的に発信(専門力と人格力の活用)

  • メンバー間の交流を促進(プラットフォーム化)

  • 十分な信頼関係ができてから有料サービスを開始

結果: 現在はメンバー300名のコミュニティに成長し、安定した収益を生んでいます。重要なのは、「売る」という発想ではなく、「価値を提供し合う場を創る」という発想でリスクを取ったことです。これにより、失敗のダメージを最小化しながら、段階的に事業を成長させることができました。

「リスクを取る」ことで得られる3つの本質的な変化

変化1:評価への依存から自己充足への転換

リスクを取る前は、「他人からどう評価されるか」が行動の基準でした。しかし自分アジェンダ®の実践を通じてリスクを取ると、行動すること自体が喜びになります。

これは単なる精神論ではありません。内包的な自分の意識で、自分の方向性に沿ったリスクを取ると、結果に関わらず「役立つ関係や場を探求するプロセス」の一部として体験されるため、行動すること自体に価値を感じられるようになるのです。

変化2:競争から協力への意識変化

リスクを取る前は、「誰かが得をすれば誰かが損をする」という競争意識がありました。しかし自分アジェンダ®を実践すると、リスクを取ることが全体への貢献として認識されます。

あなたが新しい挑戦をすることで、周りの人々も勇気をもらい、新しい可能性が開かれます。失敗したとしても、その学びを共有することで、他の人の助けになります。この循環の理解が、リスクテイクへの心理的ハードルを大幅に下げるのです。

変化3:短期的結果から長期的プロセスへの視点転換

リスクを取る前は、「すぐに結果を出さなければ」というプレッシャーがありました。しかし自分アジェンダ®の実践では、人生は役立つ関係や場を探求するプロセスという長期的視点を持ちます。

一つひとつのリスクテイクは、その長いプロセスの中の一歩に過ぎません。だからこそ、短期的な失敗にとらわれず、試行錯誤を続けることができます。そして、長期的に見ると、この継続こそが最大の成功要因になるのです。

今日からできる:小さなリスクテイクの始め方

レベル1:心理的リスクを取る(今日から)

内容:

  • 会議で質問する

  • SNSで自分の意見を投稿する

  • 知らない人に挨拶する

なぜこれがリスクか: 評価される、拒絶される可能性がある

なぜこれから始めるべきか: 金銭的・時間的コストがほぼゼロで、リスクテイクの感覚を掴める

レベル2:時間的リスクを取る(今週から)

内容:

  • 新しいスキルの学習を始める

  • 副業や趣味のプロジェクトに時間を投資する

  • ネットワーキングイベントに参加する

なぜこれがリスクか: 時間を使っても成果が出ない可能性がある

なぜこれが重要か: 時間という貴重な資源を投資することで、本気度が高まる

レベル3:社会的リスクを取る(今月から)

内容:

  • 新しいプロジェクトを提案する

  • メンターに指導を依頼する

  • コミュニティを立ち上げる

なぜこれがリスクか: 周囲の目、評価、人間関係に影響する可能性がある

なぜこれが効果的か: 社会的コミットメントが後戻りを防ぎ、継続を促進する

レベル4:経済的リスクを取る(準備ができたら)

内容:

  • 教育に投資する(高額な研修、資格取得)

  • 副業を本格化させる

  • 起業する、転職する

なぜこれがリスクか: 金銭的な損失の可能性がある

なぜ段階を踏むべきか: レベル1〜3の経験があれば、経済的リスクも冷静に判断できる

リスクテイクを継続するための3つの習慣

習慣1:定期的な「方向性イメージ」の見直し

頻度: 月に1回 方法: 静かな場所で30分、自分の方向性イメージを再確認する 効果: 日々の小さなリスクが、長期的な方向性とつながっていることを実感できる

習慣2:「支援と資源」のジャーナリング

頻度: 週に1回 方法: 今週得られた支援、使った資源、新たに発見した支援・資源を書き出す 効果: 自分は孤独ではなく、多くの支援に囲まれていることを認識できる

習慣3:「試行錯誤」の振り返り

頻度: 毎日(5分でOK) 方法: 今日取ったリスク(どんなに小さくても)、結果、学びを記録する 効果: 失敗を失敗として終わらせず、次への学びとして活かせる

「リスクを取れない」から「リスクを楽しむ」へ

「リスクを取りなさい」という言葉は、もう怖くありません。

自分アジェンダ®と状況対応リーダーシップ®(SL理論®)を組み合わせることで、リスクテイクは:

1. 方向性が明確になる 漠然とした不安ではなく、自分の方向性に沿った意味のある挑戦になります。

2. 適切なサイズになる 自分のレディネスに応じた、実行可能なリスクを選べます。

3. 支援を得やすくなる 360度から支援を探し、自分の資源を活用することで、一人で抱え込まなくなります。

4. 試行錯誤できる 一度の失敗で終わらず、継続的に改善していけます。

5. 行動自体が喜びになる 結果だけでなく、プロセス自体に価値を見出せます。

そして何より、「リスクを取る」ことで、憂鬱な気持ちが減り、元気が出てくるのです。

今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか?

人生は役立つ関係や場を探求するプロセス」です。そのプロセスの中で、あなたが取る一つひとつのリスクは、あなた自身を、そして周りの人々を、そして社会全体を、より良い方向に動かす力を持っています。

「だれもがリーダー」という社会は、だれもが自分アジェンダ®を持ち、それぞれのサイズのリスクを取り続ける社会なのです。


もっと深く学びたい方へ

自分アジェンダ®と状況対応リーダーシップ®について、さらに詳しく学びたい方は:

で、体系的に学ぶことができます。

また、自分アジェンダ®は、AMI Management International, LLCが管理する登録商標であり、状況対応リーダーシップ®・SL理論®はCLS社の登録商標です。


参考文献:


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リーダーシップ研究アカデミー|【公式】SL理論®・状況対応リーダーシップ® リーダーシップを難しく考えずに、いつもの行動がリーダーシップ、「だれもがリーダー」学習を提唱しています。わたしたちが長年かけて培ってきた知恵と知識を拡めたいと思っています。