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大濠公園の鳥にエサをあげてはいけない理由


大濠公園。福岡市民の憩いの公園です。この時期は大量の渡り鳥が羽を休めています。ホシハジロ、マガモ、オオバン、ヒドリガモ、ユリカモメ、などなど、水面をぷかぷかと浮かんでいる鳥たちの姿は非常に心が和む風景です。

出典:https://www.instagram.com/p/Czrxt5nSbfS/

だが、しかし

中には、鳥たちに向かってエサをあげている人をたまに見かけます。エサにバサバサと集まってくる鳥たちと戯れるのは楽しいものです。気持ちはわかります。痛いほどわかります。むしろ、あげたい。僕も子供と一緒に、エサをあげて鳥たちと戯れたい。でも、ダメなんです。

大濠公園では、野鳥や魚などへの餌やりは禁止


まず、大前提として、大濠公園では、野鳥や魚などの生物への餌やりは禁止されています。自然環境に近い状態を維持するために、清掃や剪定、池水の浄化などの取り組みを行っているからです。また、野鳥への餌やりは次のような問題を引き起こす可能性があります。

《 なぜ、鳥や魚にエサをやってはいけないのか?の理由》
・鳥は自然の中でエサ取りができる
・人がエサを与えると渡り鳥は水草を食べなくなる
・高カロリーなエサは肥満になり繁殖地に帰れなくなる
・人からエサをもらうトビやカラスは公園利用者の食べ物を狙い怪我の恐れもある
・フンの有害物が人の健康を害する場合もある
・魚(鯉)は池の水草や藻などを食べる

太りすぎたカモはほとんど飛べなくなります。実際、公園内には上記の内容が書かれた立て看板が数カ所に設置されています。


エサやりに遭遇してしまった

しかし、エサやりはゼロにはなりません。実際、元旦に大濠公園に行ったら、鳥がバサバサと集まっていました。近づいて見たら、案の定、親子連れがエサをやっていました。こういうとき、なるべくトラブルは避けたいので、普通はスルーするものですが、どうにも見過ごせなかったので、距離を置きつつ「餌やり禁止ですよー」と声をかけてみました。(※この行動が正解かというと議論が分かれるところです。後日、公園の管理事務局に通報が正解でしょう。)

英語が、返ってきた。

マジか。なるほど。外国の方でしたか。見た目、完全に日本人だったから油断しました。米国留学の経験を活かす時です。高2の時、1年間行ったきりですが…ひ、ひるみはしないぜ!餌は…Feed だよね?えーと…

「えーっと…No Feed. OK? Do not feed birds.」

と、片言英語で手でバツをしながら返してみました。すると、向こうの奥さんがおっしゃるには、「他の人が餌やりしているのを、前にも見たことがある。」(と、言ってるはずです多分)。なるほど、他の人間がエサをやってたんだから、良いではないかと。言い分はわかります。ん〜、とりあえず、僕の英語力で今言えることは…

「But, It not good for them.」

それは、彼ら(鳥たち)にとって良くない。一応、この時点で奥さんは理解してくれたらしく、父親と息子はエサやりを止めてくれました。新年早々こんな形で異文化コミュニケーションするとは。

餌やりが減らないのは何故か

エサやりが減らない理由の一つ。それは、それがいけないことだと理解されていないから。モラルやマナーがなっていない人もいるでしょうが、そもそもルールを知らない場合もあるのです。確かに、大濠公園には日本語のマナー表記はあっても、英語を含む外国語の表記は非常に少ないです。ちなみに、例の親子がエサやりをしていた数メートル先には立て看板があります。

インバウンド効果で大濠公園には、海外から大量の観光客が訪れています。同時に増えていく注意喚起の張り紙や、立て札。しかし、その多くは日本語です。


現状から鑑みるに、わざわざ翻訳アプリをかざして読んでいる旅行客もそれほど多くはないでしょう。ピクトグラムなどの、ユニバーサルデザインが全く追いついていません。

日本人、外国人問わず広く周知していくことが大事

話はそれましたが、鳥に限らず、野生動物へのエサやりは推奨されていません。いくら可愛くても、お互いのためになりません。ただ、何故ダメなのか理由を知らない、伝わっていないケースがあるということが今回わかりました。翌日、大濠公園に隣接する舞鶴公園の福岡城跡の堀でも、エサやりを見かけました。管轄が違うからだと思いますが、こちらではエサやり禁止の看板がありません。

Xで、「大濠公園 鳥 エサ」と検索すると悪気なく鳥にエサやりすることを楽しんでいるポストをいくつか見かけます。日本人、外国人問はず、エサやりが鳥たちにとっても、人間にとっても、ためにならない行為だということの周知が、もっと広いレベルで必要です。

それでは、読んでいただきありがとうございました。

続報です。

この記事をnoteに投下した、6日後。Xにこのような引用をいただきました。

なんと、この記事が別の方の行動につながっていました。今年始まってまだ半月も経っていないけど、今年イチの驚きかもしれません。すごい。noteに書いたことが誰かの行動につながっている。書くことに意味はあるんですね。


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