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#258 子どもの本の紹介㊺『世界でくらすクルドの人たち』

先日、「子どもの本のみせナルニア国」へ行ってきました。

この本屋さんで購入した本の中から、
一冊、ご紹介します。

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『世界でくらすクルドの人たち 春をよろこぶ みんなで踊る(たくさんのふしぎ2026年3月号)』
(金井真紀/文・絵、福音館書店、2026年2月)


華やかな民族衣装を着た人々の表紙に惹かれて、
手に取りました。

クルドの人たち。
ニュースなどで、「クルド人問題」を耳にします。
でも、「クルド人問題」ではなく、「クルド人」について、私は何も知らないなと思い、
この本を買って読むことにしました。

読む前から、なんだか、著者のワクワクが伝わってくる感じがしたのです。

タイトルに「春をよろこぶみんなで踊る」とあります。
この本には、「ネウロズのお祭り」のことが書かれているのです。

ネウロズ」とは、クルド語で「新しい日」の意味。
クルドの文化では、春分の日元旦なのだそうです。
なので、「ネウロズのお祭り」は春のお祭り

公園で、色とりどりのクルドのドレスを着て、
クルドの歌に合わせて踊る人々。

仲間にいれてもらって、
いっしょに踊った著者の金井さん

「クルドの文化をもっと知りたい」気持ちになって、日本を飛び出し、イランイラクイギリスに住むクルドの人たちに会いに行きます。

カナダオーストラリアに住むクルドの人たちとも、
ビデオ通話で話を聞きます。

クルド語を話し、クルド音楽をかなで、クルド料理を食べるクルド人は、ずーっと昔から中東にくらしてきた。その場所は現在トルコ、イラン、イラク、シリアなどいくつもの国にまたがっている。クルド人は自分の国をもつことができずに、それぞれの国でマイノリティーとして生きているのだ。

『世界でくらすクルドの人たち』8頁

「国をもたない最大の民族」と言われるクルド人は中東をはじめ世界中に3000万人以上が住んでいる。

『世界でくらすクルドの人たち』8頁

春をお祝いするお祭りなのに、
オーストラリアでは3月は

「慣れるまでヘンな感じだった。」と語るのはムラドさんとスヌルさん夫妻。二人はイラクの出身で、イギリスに亡命し、その後オーストラリアへ。そして現在はイギリスに住んでいるとのこと。(24,25頁)

どこにいても、なにがあっても、ネウロズは絶対にお祝いする」とムラドさん。

世界各地の山の上で、河川じきで、ホールで、公園で。
ふるさとから遠く離れてくらしている人も、
つらい経験を心のなかにしまっている人も、
クルドの音楽が聞こえてくると、体は自然に踊りだす。

『世界でくらすクルドの人たち』38頁

みんなで踊って、新しい一年を迎えるって、
とても、楽しそうです。

著者の金井真紀さんは、この本についている付録「ふしぎ新聞」の中でこう綴っていらっしゃいます。

(前略)
でもいろんな場所でいろんなクルド人に会ってみて、わたしがしみじみ思うのは「クルド人は、こういう人だ」とひとくくりにはできないってことです。(中略)この本も「クルド人一般」について描かれたものではなく、あくまでもわたしが出会ったクルド人の友人ひとりひとりの物語です。この本を手に取ってくれたみなさんも、ページをめくりながら、登場人物ひとりひとりと出会ってくれたらうれしいなぁと思っています。

「ふしぎ新聞 通関492号」より

さまざまな人生を歩んでいる、ひとりひとりの顔が見える。この本を読んでよかったです。

そしてやっぱり、ドレスが気になる。
イラストを見るだけで、うわぁ♡ってなりました。
それから、ヒゲの男性ってなぜかダンディに見えます。
あと、食べ物がおいしそう・・・。


今日も読んでくださって、ありがとうございました。

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