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考えるのはほどほどに

序章


 久々の本の感想のお時間だ。最近ちょっと読書をサボっていた私。というのも今回綴る本は読み始めが昨年の11月くらいだっただろうか。もう覚えてない。で読み終えたのが2月の某ヒーロー音楽祭に向かってる最中の新幹線だ。かなり遅い。本当に何をしているんだ。そんな大半が記憶あやふやな内容でお送りする今回取り上げる本がこちらだ。

 この本に出会った由来の記憶は割と鮮明に覚えている。昨年の話だ。私はあることで悩んでいた。それは某Youtuberのある思想的なのが自分に植え付けられてしまい、私の某ヒーロー番組鑑賞に支障が出始めた。某Youtuberはヒーロー番組の感想動画を上げている方で簡単に言うと批判の発想なのだがそれにより素直に楽しめなくなった。自分がいいなぁと思ったこともその人のひねくれ思想がよぎりあまりいい思いをしなかったことが度々あった。
 ただその人の思想は物語創作的視点から由来していることを勘づいた私は物語とはどういう風に見れば楽しめるのか、はたまた彼の視点はこの世にあっていいものなのか、そんなことを想い物語の本を直接Googleさんで検索を引っかけた。そしたらヒットしたのだ。それから購入し、読みだらけてしまったわけだ。

本章

初発の感想


 正直内容も2/3くらい抜け落ちてはいるのだが、なにかヒントをくれたそれこそ”鍵をくれた”そういう感覚があった。ある意味私は鍵穴だらけだったのかもしれない。
 単行本なのでトピックの多さは覚悟していたが、かなり多かった。これは何度も読み返す必要がありそうな本だ。私もなにか思い出したら読み返そうと思う。(確実に読み返した方がいいだろ)

特殊と具体


 まずは本書にかかれていて印象的だった文言をまずは引用しよう。

物語が大切にするのは「特殊性と具体性」だと言います

本書より

 特殊性と具体性。実は本書の序章に書かれている。初手からなにか打たれた気分だった。
 私は基本的には人とは同じことはしない主義だ。すべてを逆張るのは不可能だが、逆張りできるところは逆張りするのが私だ。逆張りというのは一般の視点ーー順張り勢からすれば"特殊"
である。ここで思ったのだ。特殊であるならば具体であらなければならないかもと。確かに私は結構説明不足なところがある。口下手、わかりづらい略し方(自分は好き)だからなにか受け入れてもらえないところがあるかもしれない。だからちゃんとこれからなにか説明するときやしゃべるときは具体的になろう、そんなことも思った。
 ただ注意点は具体的になるところを間違えると逆に面白くなくなるということだ。実は本書にはミステリアスなキャラクターについて書かれており、そこには端的に言うとわからないから面白い的なそういうことも書いてあった。私は自分で言うのもなんだがこのタイプの人間だと思っている。説明しないところは説明しない。塩梅なのだ
 まぁこんなことを書いてる時点でミステリアスキャラは本末転倒ですがね…笑笑

まさかの現代思想


 本書は物語を楽しむカギが多量に紹介されているが、なかでも興味深いトピックがあった。それは二項対立を破れ!という内容。しかも二項対立・対比について説明した後にだ。そこであるワードが出てきて自分はゾワっとしてしまった。
脱構築的な考え方
「現代思想やん!!!! そこにつながるんかぁ」感動してしまった。

 以前上記の本を読んで感想を書いたことがある。もうかれこれ一年半以上前の話だ。時が経つのが早い。
 上記の現代思想入門という本はフランス現代思想の視点から、今生きるのに必要な考え方を著者:千葉雅也氏が提唱する本だ。詳細は私の記事を読んでほしいが、これは逆張りをして前提を崩しに崩しより高次な視点を持つというのが簡単な現代思想の考え方だ。
 私は色々思い出した。そして私は視野狭窄になっていたことを思い知らされた。その具体的な内容は後に語る。
 なにはなくとも現代思想が活きるのも意外だったし、なにかひもといてくれた感覚でもあった。

カギを使うのは終わった後


 本書にこんなことが書いてある。

初読時のみずみずしい感情を蔑ろにしてはいけません

本書より

物語に限らずライブにしろ映画にしろ、初めてみたあとのよかったなぁ、感動したぁっていう感覚は忘れてはならんということ。これは私も強くおもっていたことだ。しかしこれを蔑ろにしてしまっていた時期が私にはある。それが序章触れた某Youtuberの動画を見ていた時期だ。
 私自身もひねくれ者なので変なところでシンパシーを感じ動画を見てしまっていたが、正直彼の動画のサムネを見てせっかく楽しく見ていた某ヒーロー番組の余韻が台無しになってしまい、いやな記憶が結びつられてしまった。当時はこういうちょっと上からの視点を言える方がいいと思ってしまっていたのもあり動画を見てしまい己をある意味洗脳されてもいた状態だったが、これに関しては間違いだったと思う。
 ただ純粋にいい!感動した!これ本当に大事なのだ。もちろんこういうことがこうでという具体的な感想や、私は物語にするのにあまり好きじゃないが批判意見も大事だが、そういうのは後。一旦は余韻に浸ろう。それから二項対立がとか、カタルシスがとかを考えるのだ。ちなみに反吐が出ないレベルでだ。某Youtuberは正直反吐が出るレベルだった。

 ちなみに某Youtuberも感想を述べていることには変わりない。ここで脱構築的な考え方を使えば、ただ感想を述べているだけに違いないという結論にいたる。結局は我々と同じなのだ。
 私の結論は、最初の余韻は忘れてはならない。あとから物語の理論そういうのを駆使して深掘ってみる。ただし、ほどほどにだ。
 完全にとまではいかないが、少々心が解放された気がする。

終章

 物語でなにか困ったときはまたこの本に立ち返るといいと思った。解釈にこまったときはこの本の鍵に頼ってみるのはありだ。そして上記の初発のみずみずしい感情を忘れたときにまた思い出すために。

 ここには書ききれてない山ほどの鍵はぜひ本書を手に取ってみてください

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