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【感想】BUTTER

子供が幼稚園時代、可愛いくてオシャレなママ友がいたが
卒園するとすっかり会わなくなった。

しばらく経って20余年。たまたま近所で彼女を見かけ、愕然とする。
丸々と太ってたのだった。

実は私もコロナ禍で太った。
なかなか痩せないし、「健康ならオッケー」と自分を許し甘やかしていた。
尻や胸がデカくなったまま放置。
気にもしていなかったが、

客観的視点は正確に姿を捉える。
彼女を見て自分も同じだと気づいた。

ヤバイ。

某テレビ番組の仰天チェンジ風に言えば
ダイエットの神が降りてきた瞬間だった。

でもね、すぐにリバウンドする。
この正月でまた太った。ガーン。

katoさんの記事すっごく共感してしまった。


作中の亮介は「デブ」を自己管理ができない証しと表現していた。
主人公理佳はその価値基準を否定したけど
私はちょっと共感した。(自分は自堕落だったから)
でもね、この本は「それっておかしくない!?」って訴える本だった。
ルッキズムとか、ミソジニーとか、どんどん世の中の価値観や尊厳はアップデートしている。

実際自分も
「どうしたの? 太ったね」と揶揄されると(本人は気にしていないので)
違和感や拒否感を感じる。
その揶揄はマウントと感じるからか?
言われたこっちはいい気分になれない。
だってニヤけながら言われるんだもの。

そうか。ダイエットの神が降りたとき、私もあの彼女に対し
無意識脳内マウントしたのかもしれない。大反省だ。


「BUTTER」というこの題名、初めは大好物で、贅沢品で、生活レベルの証しのものと読み進めていたが
後半からは単に「自分の幸せ」ってだけの象徴なのだと理解。

それでもなぜ里佳は梶井にハマったのか。
こう言っちゃなんだが、この本読んでもオラにはサッパリ分からねぇ。

実父の死に対して、自分が殺したと思っているのも違和感。
無理やり作った設定としか思えない。
英国では大反響だったらしいけど
好みの小説ではなかった。
私は日本の価値観で暮らしているんだ。それだけは分かった。


この作品は2009年の首都圏連続不審事件がモチーフとのこと。
理解に苦しむ人物がモデルなら、よく分からないのも当然か。
作者は良く考察して書き上げたと賞賛したい。

でもね、読了後一番に思ったのは
「私はエシレバターよりカルピスバターが断然好き!」って事。
なんのこっちゃ。

以来「エシレバター」ってワードが頭から離れず
先週沖縄へ行ったとき、手土産でエシレバターのお菓子を購入していった。

ええ、ええ、当然喜ばれましたわ。ほほほほほ・・・・

でもね、エシレバターはフランスで食べるから美味しいんだと思う。
パンもそうだった。
もう30年も前の事だが、現地で食べたパンが美味しすぎて日本に持ち帰ったけど、自宅で食べたフランスのパンはサッパリだった。
水だけでなく空気も味覚に関係するのかね。

カルピスバターもフランスで食べたら同じことになるかもしれん。
味覚も価値観も同じだと思った。


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