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地域の未来を照らす「海のおにぎり」「山のおにぎり」➀(前編)

【1479むすび】岩手県田野畑村イベント(海のおにぎり)
《連続2269日目!》



おにぎりには、人と人をむすぶ力がある。
そしてそれは、人と地域をむすび、地域と地域をむすびこともできる。

「地域創生」と聞くと、観光やイベント、あるいは移住促進のような取り組みを思い浮かべる人が多いかもしれない。

でも私は、もっと身近でもっと普遍的な“食”にこそ、未来を変えていく力が宿っていると考えている。その象徴が、おにぎりである。


2000年以上の歴史がある、最も古い和食のひとつといわれるおにぎり。手にした瞬間に心がほっとする人も多いのでは。

そのおにぎりが地域の魅力と結びついたとき、それは単なる食べ物を超え、「関係人口」を生み出すための入口となるのだ。


今回のイベントポスター。大きく自分の姿が!


※今回の「海のおにぎり」「山のおにぎり」は、岩手県田野畑村役場、特定非営利活動法人仕事人倶楽部他多くのみなさんの協力をいただいて生まれたものです。




横浜で行われた「たのはたde地域おこしフェス」

今回、2000種類のおにぎりを食べた「日本一のおにぎりマニア」として企画させていただいたのは、岩手県田野畑村の特産品を使った「海のおにぎり」と「山のおにぎり」。


横浜・関内で開催された「たのはたde地域おこしフェス」にて、無料試食会という形で初お披露目となった。

田野畑村は岩手県の北部、三陸海岸に位置する人口3,000人弱の村である。
村の東側には断崖絶壁が続く北山崎が広がり、日本一とも称される海岸美を誇る。一方、西側には山地が広がり、豊かな森林と清らかな水に支えられた山地酪農が営まれている。

村の特産は、肉厚で香り高い三陸わかめ、昔ながらの製法を守る「番屋の塩」、数々の賞を受賞してきたダブルクリームチーズ「白仙」などである。海と山、それぞれの恵みが高い品質で育まれていることが、この村の大きな魅力である。


会場では、田野畑マルシェとして村の特産品の販売も行われていた





地域のイイトコロを組み合わせておにぎりに

地域のおにぎりをプロデュースするうえで重要なのは、その地域のイイトコロを探し、その組み合わせをレシピとして味に変換していくことだ。

そこで、事前に田野畑村を訪問し、そこで行われている産業や食べられている食のイイトコロを探しにいった。

そこから生まれたのが、田野畑村の特産品を使った「海のおにぎり」と「山のおにぎり」だった。




北三陸の豊かな恵みを使った「海のおにぎり」


「海のおにぎり」とは、田野畑村で昔からおもてなし料理として食べられていたわかめご飯をベースに、その味わいをおにぎりとして楽しめるようにしたもの。

使った素材は4つ。
シンプルな組み合わせの中で、北三陸の豊かな恵みを最大限感じられるように考えてみた。

➊お米 岩手県のブランド米「銀河のしずく」

銀河のしずくは、岩手県を代表するブランド米。
その特徴は、優しい甘さと、しっかりとした粒感。
さらには、冷めた状態でも「パサつかず美味しい」ということで、おにぎりとの相性がよいお米になる。
このお米を一升炊きの炊飯器で炊き上げた。

岩手県のブランド米「銀河のしずく」


➋塩 田野畑村特産「番屋の塩」

番屋の塩とは、昔ながらの製法(直煮製法)を今に再現した北三陸の海水を使って作ったまろやかな塩。燃料に薪を使い、きれいな海水を煮詰めているのでミネラルが豊富で、塩辛さではなく、深い旨みと丸みを湛えていて、ブランド米「銀河のしずく」の優しい甘さを引き出すのにぴったりである。

北三陸の海のミネラルがたっぷりの「番屋の塩」


➌わかめ 田野畑村特産「塩蔵わかめ」


「田野畑わかめ」
世界でもっとも冷たい海のひとつ、三陸の荒波に揉まれて育ったわかめは、肉厚で香り高く、口に含んだ瞬間に海そのものを思わせる力を持つ。そのワカメを湯通しした後に塩漬けして保存性を高めたのが「塩蔵わかめ」
この塩蔵わかめを水で戻して、刻み、ごはんへ混ぜ込んだ。
塩漬けにしたことで、旨みがぎゅうと詰まっていて、肉厚ワカメのシャキシャキとした食感も楽しめる。

田野畑村の塩蔵わかめ。水で戻すとシャキシャキとした食感が楽しめる。



➍トッピング 若めのワカメ

田野畑わかめの若い新芽を、フリーズドライ製法で商品化した「若めのワカメ」
口に含むと、豊かな海の香りと旨味が広がり、パリッとした歯ごたえと、柔らかくとろけていく舌触りが楽しめる。
これをわかめおにぎりの上にトッピングとして乗せることにした。

フリーズドライ製法の「若めのワカメ」わかめの魅力をそのまま感じられる。



この田野畑村の海で採れた2つのわかめを炊きたてのご飯とむすんだのが「海のおにぎり」である。

普段食べられているような、わかめおにぎりとは全然違う。
シンプルでありながら、食べる者を北三陸の海へと誘うような、奥行きのある味わいとなった。


地域に根付いている「ワカメ食文化」を研究。




おにぎりがむすんだもの


イベント当日、この「海のおにぎり」は想像以上の反響を呼んだ。

口にした人々が、ただ「美味しい」と笑顔になるだけでなく、「田野畑ってどんな場所なのだろう」と興味を持ち、さらに「一度訪れてみたい」と声をあげてくれたのである。


実際に、その後行われた田野畑村での地域おこし協力隊体験お試しツアーには、首都圏からなんと9名の若者が参加されたとのこと。

一個のおにぎりが、人の心を動かし、地域へと足を運ばせたのかもしれない。

イベントで出された「海のおにぎり」一口かじると、北三陸の海が口全体に広がっていく。




おにぎりは地域創生の資源である


今回のイベントで生まれた「海のおにぎり」「山のおにぎり」は、単なる食の試みではない。地域のイイトコロを発掘し、それを組み合わせることで、新しい価値を生み出している。
そしてそこから始まるのは「地域の未来を照らす光」である。

おにぎりは誰にとっても身近であり、普遍的な食文化である。その普遍性こそが、地域創生の資源として機能する。

関係人口をつくり、地域への関心を高めるために、おにぎりという存在はもっともっと重要なものになるだろう。


たくさんの方に美味しいと言ってもらえた。



もうひとつ考えさせていただいたのが「山のおにぎり」
田野畑村のもうひとつの宝、「白仙チーズ」と「薫海の燻製塩」を用いたプレミアムなおにぎりについては、次回の記事で語りたいと思う。



※後編はこちらから。


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ハスつか ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!