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amit
マイルド・ヘブン | ショートショート
人生の中で、これほど至福に満ちている時は、他に無いだろう。
今のアタシは、体の外から内側まで、薄くて白んだ煙に包まれている。
腑に落ちない出来事に縛られ続けたこの身を解放するために、思いっきり憂さ晴らしするには丁度いい。
鬱憤を晴らすために自ら煙を被る行為には、微かに矛盾さを感じているが、そんなこと今はどうでもいい。
ただ我々喫煙者にとって、こうした行為をとれるような居場所は、悲しいことに段々と縮まってきている。
こちらが真面目にマナーを守っているにしても、一部界隈に蔓延るタブーを破るクソ野郎のせいで、連帯責任なるものに巻き込まれる始末だ。
そのうえ、浅知恵のクセして大口を叩く似非著名人のおかげで、ますます肩身が狭くなる一方だ。
人生を一本の煙草に捧げた時から、健康寿命なんて気にしていない。
なのに、別方向からの圧によって寿命自体が縮まりそうだ。
天国に浸っている気分でいたいのに、これじゃ天国そのものに近づいているじゃないか。
(410文字)
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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