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一番偉い人へ|脳神経外科探訪記

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※この記事は、作中の登場人物の状態及びそれに基づく診断の記録です。似た症状、状態がある場合でも、治療、回復にあたってはこれをそのまま自身と同じと判断することのないよう、医師等に相談の上、適切な対処をお願いします。

そんなこんなで、これまで風邪一つ引いたことに気づかない屈強(?)を誇っていた私の近頃の趣味は、すっかり医者巡りになってしまった。

内科に行けばとにかく睡眠、心療内科に行けば異動したほうがいい、ついでに知り合いに話してみればそろそろ加齢じゃね?ようこそこちらへ…とめいめい好きなことしか言わない。
休養はそりゃ大事だろうが、あんまりあてにならないのでこれまで敬遠していた医者にもう一つ行ってみることにする。

脳神経外科。

…なんか字面が怖い。
検査とかいって、何か異状が見つかっちゃったらどーすんだ。
大昔にテレビで見た、藤岡弘か木梨憲武か誰かが両手足縛られて、執刀医たちに取り囲まれてやめろー!ぶっとばすぞぉー!?とか叫んでる画が浮かんでいる。でかい図体して結構小心者な自分。
(※筆者の医者及び治療法に対するただの無理解です。ばかなやつ、と一笑に付して流してください)

とにかく、このところの頭痛は少し気になる。
手の空いた金曜の午後にちょっとだけ職場を早く抜け出し、散歩がてら歩いて少し離れたところの病院を訪ねる。

ワークライフバランスを捨てると先日表明した初の女性首相の予算委員会の答弁を、待合室のテレビの中継でぼんやり眺めていると、程なく看護師さんの問診に呼ばれた。

「ちなみに、お仕事は何をされていますか?」
問診票を指して職種名をつげると、
「…あっ、お疲れ様です。」
何かを察したような反応。

冒頭子どものようにおっかながっているが、実は連休明けになかなか頭の火照りが引かず、別の脳神経のクリニックへは行っている。
特に異状は見つからなかったが、問診で同じリアクションをされた気がする。提示した健康保険証を見て、「ブラックですねえ」と笑った受付の人に、「ですよねえ…」と思わず笑顔で返しちゃった。

うちの業界、娑婆で一体どんな評判になってんだ。こういう場所を訪れる同胞は多いのかもしれない。

CTスキャンが始まる。体を固定されて、装置をくぐらされる。子どもの頃に怖いしか浮かんでこなかったものが、ちょっと怪しい期待と興奮を帯びている。

バカなこと考えているうち撮影は淡々と終わり、結果の説明を先生から受けた。
…驚くほどキレイな私の脳みそ。全く使ってないのかも
本当はMRIもやるとよいらしいが、器質的な異状はみられず、心因性の頭痛のようだ。
しかし、私は何に負担を感じているのか。

薬は神経疲労の時に不足しがちなビタミンB1を補うアリナミンF糖衣錠、頓服薬としてカロナールの処方が出た。

気分転換の趣味を何か持つように、と言われた。
ここでの異常な創作意欲を思い出し、文章書くのはどうですか?と聞いてみたところ、
「たとえば俳句とか、短歌とかもう少し簡単にできるものを…」

すまねえ、先生よ。
この俺の憤りは五七五の侘び寂びなんかにゃ到底押し込めるものではない。
今宵もいっちょ声を張らせてもらうぜ。

などと訳の分からないことを一人呟きつつ、薬をもらって家路についた。

やはり食事や睡眠など生活習慣の見直しが基本となるらしい。
食べることは食べるが、必要な栄養素が足りていないのかもしれない。ビタミンB 1 を多く含む食材などを調べてみることにした。
食べられるって幸せですね。

次回↓

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