ハプニングじゃない。神様がくれた旅のスパイスだった。
旅をしていると、予定外のことが起きる。
最初はハプニングだと思う。焦るし、困るし、なんで自分ばかりと思うこともある。
でも帰ってから振り返ると、気づく。
あのトラブルがなければ、あの場所には行かなかった。

【バウチャー事件がなければ、騎士団の像に出会わなかった】
マルタでホップオンホップオフバスのバウチャーを持っていた。でも交換場所がわからなくて、スリーマのフェリー近くをうろうろした。
地元の人に教えてもらって、バスに乗って、誰もいない場所に着いた。

「ウォーターフロント」という看板が見えた。
もしかしてここかと思って歩いた。そこに聖ヨハネ騎士団の像が立っていた。
バウチャー事件がなければ、この場所には来なかった。計画にはなかった場所で、一番印象に残る景色に出会った。
【ダブルブッキングがなければ、別府も湯布院も行かなかった】

北九州旅行の3日目。太宰府だけのはずだった。
ホテルの部屋でのんびりしていたら電話がかかってきた。「いまどこですか?」集合時間が違っていた。大慌てでタクシーに乗って、なんとかバスに乗り込んだ。
ホッとした瞬間、別のバス会社からまた電話が来た。ダブルブッキングだった。
乗っているバスは別府と湯布院にも行く。もう動き出している。
このバスで行きます、と答えた。
別府でコバルトブルーの温泉池を見た。湯布院で金鱗湖の水面に映る鳥居を見た。茅葺き屋根の蕎麦屋でランチをとった。
どれも、計画になかったものだ。
【ハプニングをスパイスに変える考え方】

旅のトラブルには2種類ある。
本当に困るトラブルと、後から笑えるトラブル。
パスポートをなくすのは本当に困るトラブルだ。でもバウチャーで迷子になることや、ダブルブッキングは、後から笑えるトラブルだ。
後から笑えるトラブルは、実はスパイスだと思っている。
塩だけの料理は物足りない。スパイスが入ることで、記憶に残る味になる。旅も同じで、完璧な計画通りの旅より、少し予定外がある旅の方が、帰ってから話せることが多い。
【投資も同じだと思っている】

想定外の出来事をどう受け取るか。
暴落したとき、パニックになるか、チャンスと捉えるか。想定外のニュースが出たとき、損切りするか、追加投資するか。
同じ出来事でも、受け取り方で結果が変わる。
旅のハプニングをスパイスと呼べるようになったとき、投資の想定外もスパイスと呼べるようになった気がした。
【神様がくれたスパイスを、受け取れる旅人でいたい】

計画は大事だ。でも計画外を怖がらない方がいい。
むしろ「何か起きるかもしれない」という余白を持って旅に出ると、スパイスを受け取る準備ができる。
ウォーターフロントの騎士像も、湯布院の金鱗湖も、計画外だったから出会えた。
神様がくれたスパイスを、受け取れる旅人でいたいと思っている。
あなたの旅のスパイスも教えてね。
