インディビジュアライズドシャツは「究極のフツウ」ってハナシ
こんばんは。カイです。
「なんか、ずっと着てるなあ」って服、皆さんにもありますか?気に入って買ったはずなのに着なくなった服もあれば、意識せず何百回と袖を通している服もある。今日はそんな、「気づけばずっと着てた」僕のシャツのハナシです。
インディビと初めて出会った/意識をしたのは、これも大学生のころ。よりクラシックを求め、もっぱらラルフローレンやヴィンテージなどに熱を燃やしていた当時、認識はしているけど手に取ったことはない、そんなシャツブランドでした。まだユーソニアンもギリギリなかったころです。

マクレガーのドリズラー着てます
社会人になり、トッドスナイダーのお店のスタッフとして働き始めた僕は、今でもよくしてくれる素晴らしい先輩方と出会うことになるのですが、その先輩から、「カイくんもこのシャツ着なよ」といって勧められたのがインディビでした。
これが僕にとっての最初のインディビジュアライズドシャツ。オックスでもないし、ボタンダウンでもないし、若草色、しかもなぜかバンドカラー。

当時の写真がなかったので、これはユーソニアンのころ。
でもすっごく気に入って、一応洗濯表示は手洗い推奨なのに、めんどくせえ!関係ねえ!と着ては洗濯機に放り込み、若草色が薄ら緑色になるころ、縁あってユーソニアングッズストアで働くことになりました。

ジャカードの生地を開襟で仕立てました。
キモくていいですね。
オーダーにこそインディビの本質があると理解してからは、ひたすらシャツをオーダーしました。袖丈をちょっと長くしてみたり、ウエストを細くしてみたり。手首周りをピタピタにしたり、肩を広く取ってみたり。当時の気分や感覚に合わせて、生地を変え仕様を変え、オーダーを繰り返しました。

オーダーする人が少ないらしく、インディビのジムはカイカラーって呼んでました。
そしてあるとき気がつくんです。もしかしてインディビって、僕のどんな気分にも対応してくれてる?と。もちろんオーダーシャツ、注文してから届くまで、一定の時間がかかります。どれだけ経験を積もうとも、100%は有り得ません。それでも、着なくなったシャツはひとつもありませんでした(残念ながら入らなくなったシャツはあります)。フツウな存在として側にあるからこその、普遍的な美しさ。そして、日常のフツウな使用に耐える堅牢さ。装うことを美として意識しすぎないからこそ滲み出す、「究極のフツウ」。僕が「トラッド」の真髄だと理解していたところこそ、僕が感じ取ったインディビの真髄でもありました。


コイツはウエスト攻めすぎて着られなくなりました。
悲しい
皆さんにとっての「究極のフツウ」は、インディビではないかもしれません。それでも、たった一着のシャツが、たった一足の靴が、ただのモノ以上の存在だと感じられた経験は、誰にでもあるはずです。もうそれが手元になかったとしても、たまにふと思い出して意識してみると、案外楽しいものですヨ。


次回のトラッドのハナシもよろしくネ。
ハヤノ カイ
フツウについて考えることになった原点のハナシはこちら↓
