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「本屋をやりたい」をコスト1万円で叶える方法

「本屋やりたい!」なら、コスト1万円でやってみようやないか。

こんにちは。「本屋を始めたい夫婦」の夫です。

先週末、ジュンク堂書店 大阪本店へ行ってきました。

ジュンク堂って漢字で書くとこうなるんだ。

きっかけは妻の記事にいただいたコメント。

妻が本屋をやりたいのかどうか迷っている、という心境を吐露したところ(勝手にnoteを立ち上げて「記事書いて!」って言って書いてくれる妻はなかなかいない。感謝)、コメントで、「丸善ジュンク堂書店でシェア本棚という、棚をレンタルして本を販売するスペースがある」と教えていただいた。

シェア本棚、棚主、というキーワード自体は聞いたことがあったけどあまり調べたことがなかったので、早速調べて昨日行ってみました。

日曜大工みたいなお手製感がいい

見て気づいた点としては、

  • ZINEや自費出版中心だけど、一般流通している本棚もある

  • ちょうどうちの本棚ワンブロック分くらいのスペース

  • 本以外も置いてるブロックが多い(売り物じゃない置物とかも含めて)

  • めちゃくちゃこだわりあるやつもあれば、ただ好きな本を並べてみただけ、という感じのものもあってテンション感は様々

  • 他で執筆活動や販売活動している人が中心だけど、(たぶん)「普通の本好き」が作ったブロックもある

  • ただ棚に本を置くだけじゃなく、ポップとかでストーリー、個性をアピールできる

という感じ。

妻がZINEを何冊か買っていたので、記事にしてくれると思う。僕は見てきた本棚じゃなくて「自分がこの場所に出品して、棚主になるなら?」という視点で考えてみる。

棚主になるなら、どんな本棚を作るか?

このスペース、ぎちぎちに詰めたら30冊以上置けるだろうけど、ポップとか個性を出そうと思ったら20冊くらいがベターだと思う。

考えを膨らませると、結構いろんなアイデアが出てくる。

10年本・100年本

以前の記事でも少し書いたけど、自分が本屋をやるならぜひ欲しいコーナーがある。ならそれをシェア本棚でやってしまうのはあり。

10年本は「今後10年は読み継がれるであろう名著」をジャンル問わず集めた本棚。1日に200冊が出品される時代だけど、5年、10年読み継がれる本は少なくない。

100年本は「100年前から読み継がれてきたし、今後100年も読み継がれるだろうから、人生で一度は触れておきたい本」を集めた本棚。

それぞれ今僕の本棚から選書するなら、こんな感じ。(思いつきでパッと選んだから実際にやるならもっとちゃんと考えるし、持っていない本もリサーチする)

【10年本コーナー】

  1. 世界を変えた8つの企業

  2. 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか: すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

  3. サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

  4. JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則

  5. 働き方全史: 「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生

  6. ボッコちゃん (新潮文庫)

  7. 怒り(中公文庫)

  8. すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)

  9. 影響力の武器:人を動かす七つの原理

  10. The Number Bias 数字を見たときにぜひ考えてほしいこと

  11. 数字オンチの諸君

  12. 21世紀の貨幣論

  13. ホモ・デウス: テクノロジーとサピエンスの未来
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あと10冊くらいはすぐにリストアップできそう。ジャンルもバラバラだけど、ここにあげた本は僕自身、5年、10年後に読んでも気づきがあるだろうなと思える本ばかり。というか多くは10年くらい前に読んで、いまだに読み返したいと思える本。
ラインナップを見て思ったのは、ベストセラーリストすぎて正直面白くない。多くの人が「確かにそうだ」と思えるものではあるけど、読書好きなら触れたことがあるものばかりで、ジュンク堂のシェア本棚コーナーをわざわざ見にくる人にとって新しい発見はないかもしれない。

ただ、それもやってみないとわからない。僕の読書人生の中では「当たり前すぎる」ってなる本ばかりだし、出版から10年以上経っていまだに改訂を重ねて本棚に置かれている本だからそう感じるだけかもしれない。

【100年本コーナー】

  1. 地上最強の商人

  2. 人物を創る (安岡正篤人間学講話) 

  3. 人を動かす

  4. 7つの習慣

  5. 究極の鍛錬

  6. イエスの広告術

  7. レオナルド・ダ・ヴィンチ(ウォルター・アイザックソン)

  8. こゝろ (夏目漱石)

  9. 舞姫(川端康成)

  10. 罪と罰

  11. 若きウェルテルの悩み

  12. 老人と海

  13. 魔法の糸: こころが豊かになる世界の寓話・説話・逸話100選

  14. フランクリン自伝

  15. アルケミスト 夢を旅した少年
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多少趣味が入ってユニークなものもあるけど、大体は「そりゃまあ、名著ですわ」となるラインナップ。
とはいえこれら全部持ってる・読んでる人はそんなに多くないだろうから「100年本」とフレーミングすれば面白いかもしれないし、それぞれポップで魅力を伝えることができれば、ユニークな本棚ができそう。

ここに挙げた本はどれも、読まなくていいから家に置いとく価値があると思う。正直、ドストエフスキーなんて読む必要ない。「罪と罰」は頑張ったけど「カラマーゾフの兄弟」は無理だった。
「老人と海」は短くてさっと読めるし、久しぶりに表紙見たらまた読みたくなってきた。
安岡正篤人間学講話シリーズはどれも間違いなく、僕の血肉になってる。血肉になってる本をあげろと言われたらすぐに出てくる。が、僕の周りで読んでいる人に出会ったことがない。啓蒙活動したい。

社会人芸大生が選んだビジネスに効くアート本

もうちょっと違った切り口としては、僕自身のパーソナリティーに合わせた選書も面白いかもしれない。(この系統だったらZINEを出すこともできると思う)

僕は会社員で、新卒からずっと広告・マーケティングの仕事をしている。なので広告・マーケティング関連の本は大量に読んできたけど、そんな人は世の中にいくらでもいる。

一方、僕はアートが好きで、社会人をしながら通信制の芸術大学に通う現役芸大生でもある。今の調子だと来年度に卒業。つまり僕が「現役芸大生」と名乗れるのはあと2年くらいしかないわけだから、この肩書きを活かした選書も面白いかもしれない。

【社会人芸大生が選んだビジネスに効くアート本】

  1. 「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

  2. ビジネスの限界はアートで超えろ!

  3. アート脳

  4. アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

  5. カラー版 名画を見る眼Ⅰ・Ⅱ

  6. 東京藝大で教わる西洋美術の謎とき

  7. 東京藝大で教わるはじめての美学

  8. フェルメールとそのライバルたち 絵画市場と画家の戦略 

  9. 問題解決のための名画読解

  10. なぜ 人はアートに惹かれるのか

  11. ビジネスで成功する人は芸術を学んでいる

  12. アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」

  13. 巨大化する現代アートビジネス

  14. カント『判断力批判』入門: 美しさとジェンダー

  15. 知識ゼロからはじめる 現代アート投資の教科書
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アートについて学ぶことがビジネスに役立つのか?という問いに対しては、僕の個人経験としては「間違いなく役立つ」。これについて一冊自分で書きたいくらい。

もちろん今すぐ役立つかどうかは職種や役職によっても違うだろうけど、ある程度の裁量判断を任せられる仕事ならかなり役立つと思う。

根拠は2つ。

1つはアートを買ってるのはいわゆる成功者、お金持ちだから。成功者、お金持ちほど、意外とお金に厳しい。というかお金に厳しいからこそお金持ちになれた。そんな彼らが「ただの絵」にとんでもないお金を支払っている。その価値を理解することは、彼らの思考の一部を理解することに他ならない。

2つ目はアートがめちゃくちゃ複雑で、「付加価値」の代表例みたいなものだから。

食材みたいに「美味しい」とか、車みたいに「早く移動できる」とか、スマホみたいに「誰とでもすぐ連絡できる」とか、わかりやすい役割があるわけじゃない。アートの価値を理解するには様々な背景情報を知る必要がある。

アート好きでありながらこんなことを言うのはよくないかもしれないが、アートに本質的な価値なんてない。98円で売られている小松菜の方が腹を満たしてくれるという点で本質的な価値がある。

でも今世の中にある価値の大部分は、本質的な価値のないもの。スマホがなくても死なないが、スマホがないと困る。ゲームをやらなくて何か困るわけでもないけど、ゲームに課金する。

要するに今の世の中にある商売のほとんどは、食べ物のような生存に関わる生物的な用不要とは別軸の価値を持っている。食べ物だって、多くの人は生きるだけの最低限生活以上のものを食べるために追加のコストを支払っている。

その最たるものがアートなので、アートの価値について学ぶことは、セールスやマーケティング、商品企画、いろんな場面で役にたつ。

と、こんなことを書くと脱線するしいくらでもかけてしまうのでここら辺で止める。

他にも、妻と一緒に選んでもいいし、マーケティングの専門書ばかりを集めても面白いかもしれない。自分でZINEを書いてもいいかもしれない。コーヒー、ウイスキー、アートや音楽…面白いアイデアが浮かんだら書いてみようか。

既存の本を並べてもその本の魅力を伝えるポストカードなんかを用意すれば差別化できるかもしれないし、本棚という限られたスペースで魅力を伝える文章を考えるのは、将来本屋をやるとなった際、役立つはず。

問題は、

シェア本棚で売る本、どこから仕入れるの?

という部分。

月極のシェア本棚のために取次と契約なんてできないだろうし、大手出版社の本を直取引で仕入れるのも難しい。リトルプレス系の取次もあるみたいだけど、ここで挙げたような本が揃うわけではないと思う。

全部自分の持ってる本なので、自分の本を中古で売る?

それは嫌だ。「10年本」「100年本」とか死ぬまで持っていたいと僕自身が思っている本だから売るなんてとんでもない。

となると現実的な方法は、、、

Amazonなどで中古で仕入れて売る。

これだと思う。利幅は小さいだろうけど、これならすぐに動き出すことができる。中古本20冊程度の仕入れと、シェア本棚の利用料。数万円もあればできる。
中古で状態がいいやつが手に入らない場合、新刊を買わないといけないかもしれない。この場合、利益はゼロになると思う。中古も送料を含めたら利益はほぼゼロになりそう。

でも自分が選んで並べた本が売れる経験は月1万程度の赤字があってもやっておくべき経験だと思う。

追記:
この記事を書きながら小規模な本屋の取次について調べてみたら「HONYAL」がフィットするかもしれない。まだ調べきれていないけど、取次大手のトーハンの本を仕入れることができて、ライト版だと返本できないけど、仕入れの金額などはシェア本棚にぴったりかもしれない。
もしここで口座開設するなら「最短約2ヶ月」かかるし、企画書なども用意しないといけない。

シェア本棚、棚主はジュンク堂以外にもあるし、本の仕入れ方法も複数ある。調べることが多いけど、意外とハードルは低い。できることから少しずつやってみよう。

準備の過程はこのnoteで報告させていただきます。

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