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失敗確定!その凸凹の襖紙、上から貼っても下地を拾います。ベニヤに固着した紙を「剥がさず」に仕上げる本気の工法

※この記事には広告が含まれます。


こんにちは。YouTubeで襖の張替えに関する情報を発信している岩手県盛岡市の前田畳店の前田です。

【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊 ・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主 ・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表 ・現在登録者10000人の襖系Youtuber ・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有 ・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く52歳


さて、この記事を読んでいるあなたは、今まさに「厄介な襖」と向き合っている最中ではないでしょうか。


  • ベニヤの戸襖(とぶすま)に、古い襖紙がコンクリートのようにべったり張り付いている。

  • 剥がそうにも、表面の紙だけ剥がれて、薄い紙がガチガチに下地に残ってしまった。

  • 水で剥がす方法もあるけど、時間がかかりすぎるし、部屋がビショビショになるのは面倒だ。

  • 「ええい、面倒だ!」と上から新しい紙を貼ってみたら、見事に下の凸凹(でこぼこ)を拾って、見るも無惨な仕上がりになった…


表面が凸凹している襖紙が戸襖の表面にべったりと付いている最強最悪パターン


そんな経験はありませんか?

そうなんです。特に近年の戸襖に使われている糊は強力で、強めに一度張り付くとなかなか剥がせません。

無理に上からベタ貼り(上貼り)を試みても、必ずと言っていいほど下地の影響を受けます。

「茶チリ紙を貼れば大丈夫」と聞いても、実際にやってみると、茶チリ紙の周囲につけた糊の「フチ(糊しろ)」が、今度はその凸凹と干渉して、かえって浮き出て見えてしまう…。

水で紙をふやかし、スクレーパーで削り取るのが王道ですが、あれは本当に重労働です。1枚ならまだしも、何枚もやるとなると気が遠くなりますよね。

この記事では、そんな

「水で剥がすのは面倒だ。でも、キレイに仕上げたい」という、ある意味「わがまま」な悩みを解決するための、現実的な工法を紹介します。

この工法は、「剥がす」のではなく「平らにする」という発想の転換がキモです。

この記事は、途中までが無料、後半は有料パートとなっています。

無料パートでは、誰でも手軽に試せる「最低限の凸凹処理」として、カッターを使った下地処理と、その上からの茶チリ紙の貼り方までを解説します。

正直、これだけでも「何もしないで貼る」よりは格段に仕上がりがマシになります。

しかし、
「より完璧な平面を求める」
「枚数が多くても効率的に作業したい」

という方のために、有料パートでは、私が現場で枚数をこなす際に実際に使っている、ある道具を使った「本気」の工法を詳細に解説します。

まずは無料パートで、その「剥がさない工法」の第一歩を体験してみてください。



■ なぜ、そのまま貼ると「失敗が確定」するのか?


本題に入る前に、なぜ凸凹のある襖紙の上からそのまま襖紙を貼ると失敗するのか、その理由を明確にしておきましょう。

「そんなの当たり前だ」と思うかもしれませんが、この「当たり前」の奥に、解決のヒントが隠されています。

凸凹がある襖紙の上からなぜ直接貼ってはいけないのか。少しだけ順をおって開設します。



襖紙を貼る際、中央部分には水刷毛(みずばけ)で水を打ち、周囲(フチ)にだけ糊を塗る「袋貼り(浮かし貼り)」が伝統的な工法です。

しかし、戸襖の場合はベニヤの伸縮を防ぐためや、施工の速さを求めて、全体に糊をつける戸襖のベニヤの上にに強い糊で「ベタ貼り」がされていることがあります。



・下地の凸凹を拾う理由

その時はそれで良いのですが、問題は次に貼る時です。

新しい襖紙は、糊が乾いて紙が縮む(張る)際に、下地にピタッと密着します。この時、下地が平らでなければ、その形がそのまま表面に浮き出てしまうのです。


・茶チリ紙の限界

私の動画では襖の下地は茶チリ紙と口を酸っぱく言っております。


「下地が荒れているなら、茶チリ紙を貼ればいい」

これは正解のようですが、今回のケースでは半分不正解です。

茶チリ紙自体が、下地の凸凹を完全に吸収(パテ埋め)してくれるわけではありません。

さらに厄介なのが、茶チリ紙を貼る際の「糊しろ」です。

茶チリ紙も、周囲に糊をつけて貼るのが基本です。

下地が凸凹のまま茶チリ紙を貼ると、その「糊しろ」の部分が、下地の凸凹と二重になってしまい、茶チリ紙のフチがクッキリと浮き出てしまう現象が起きます。


襖の周りだけ凸凹


これを防ぐには、茶チリ紙も「ベタ貼り」するしかありませんが、そうすると今度は茶チリ紙が下地の凸凹をそのまま拾ってしまい、本末転倒です。

つまり、「剥がさない」以上、何らかの方法で「凸」を「平ら」にしなければ、美しい仕上がりは望めないのです。

▼茶チリの貼り方は私の動画をご覧ください


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■ 無料パートで解説:「剥がさない」工法の第一歩

水で剥がすという重労働を選ばない代わりに、私たちは「削る」という手段を選びます。

無料パートでは、最も手軽な道具である「カッター」を使った処理方法を紹介します。

これは、あくまで「完璧」を目指すものではなく、「現状よりはるかにマシにする」ための応急処置的な側面もありますが、この工法の基本となる考え方です。


■ STEP1:カッターで「凸」の頂点を削り取る

この作業の目的は、出っ張っている「凸」の部分を削り取り、全体の段差を「低く」することです。


準備するもの

  1. カッターナイフ(小型推奨):刃は必ず新しいものに交換してください。切れ味が命です。


・作業の手順

作業は単純です。

襖の表面を触って、明らかに盛り上がっている部分(古い糊の塊や、紙が重なって段になっている部分)を削ぎ落します。

カッターの刃を「寝かせて」当てます。


決して刃を立てて「切る」のではありません。寝かせて「削ぎ落とす」イメージです。

鉋(かんな)をかけるように、スーッ、スーッと、凸の頂点だけを削っていきます。力を入れすぎると、下地のベニヤまで傷つけてしまうので注意してください。

特に厄介なのが、古い糊が石のように硬化している部分です。ここは焦らず、少しずつ、何度も刃を通して高さを調整します。


・どこまでやればいいか?

すべての凸凹を完璧になくすのは、カッターだけでは不可能です。

目標は、「触ったときに、明らかな『段差』を感じなくなる」状態です。

とにかく段差をなくすことに集中します。

ここでワンポイントですが、この作業はカッターの刃の切れ味が命です。1枚の襖の紙を削ぎ落すのに3枚使う気持ちでいきましょう。動画で何回も言っております、カッターの刃は消耗品です!


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■ STEP2:茶チリ紙で下地をカバーする


カッターで大きな凸凹を処理したら、次に茶チリ紙を貼っていきます。

この工程の目的は、カッター処理で残った細かなザラザラ感を目立たなくするのが第一の目的。その次は仕上げ時の襖紙への「シミ(アク)出し」を防ぐことです。

・茶チリ紙の貼り方

ここでは、先ほど問題点として挙げた「糊しろが浮き出る」のを防ぐため、少し工夫します。

  1. 糊は「やや薄目」に溶く:糊が濃いと上張りした時にボコッと糊のラインが目立つ事があります。

  2. 茶チリ紙のフチ(周囲)だけに糊を塗る:これは通常の貼り方です。

  3. カッターで処理した「凸凹が激しかった部分」を狙う:茶チリ紙の「糊しろ」が、先ほどカッターで削った部分(=比較的平らになった部分)に来るように、位置を調整します。

  4. 糊しろが凸凹の頂点に乗らないように注意しながら貼り、しっかりと撫でつけます。

この方法で、糊しろが浮き出るリスクを最小限に抑えつつ、下地をある程度カバーできます。


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■ ここまでの作業の限界と「有料パート」のお知らせ


さて、お疲れ様でした。

カッターで凸を削り、茶チリ紙でカバーする。

ここまででも、そのまま貼るよりは遥かにマシな仕上がりになります。

しかし、この方法には明確な限界があります。

  • カッターで「完璧な平面」を出すのは、手作業では非現実的です。

  • 結局、茶チリ紙の糊しろが浮き出るリスクを完全にはゼロにできません。

  • 何より、襖1枚2枚ならともかく、何枚もカッターで削るのは、水で剥がすのと同じくらい疲れます。


先の見えないこの作業を続けるのは正直きつい


もしあなたが、

「DIYでも、まるで張替え業者が入ったような『ツルツル』の仕上がりを目指したい」

「今後、何枚も戸襖を張り替える予定がある」
「時間と労力を、機材で解決したい」

そうお考えなら、この先の「有料パート」が必ずお役に立てるはずです。

有料パートでは、カッター作業の比ではないほど効率的かつ高精度に下地を平滑にする、

私が実践で愛用している「本気の工法」を、機材の選定から使い方、注意点まで、YouTubeではあえて話していないレベルで詳細に解説します。

仕上がりを重視する方は、ぜひこの先へお進みご参考ください。



■「本気の工法」で、仕上がりを別次元へ

ここからは、カッター作業では到達できない「完璧な平面」を目指すための工法です。時間と労力を最小限にし、仕上がりを最大化します。

★有料パートの目次

■ 仕上がりを激変させる「必須機材」とは


・この工法のために、私が「選んで」使っている道具
・なぜ「あのメーカー」のものがベストなのか? 壊れやすい機材で失敗しないために
・〇〇番がベスト。平面を出すための「紙ヤスリ」の選び方

■ 核心技術:〇〇を使ったサンディング工法

・作業効率が3倍変わる、機材の「当て方」
・幅4cmが鍵。枠際を完璧に処理する「0.4mmの壁」
・白木を傷つけないための、簡単な「養生」テクニック

■ 仕上がりを左右する「最後のひと手間」

・「たった2mm」が仕上がりを台無しにする? 枠際に残る紙の最終処理
・なぜカッターを入れるのか?その理由とタイミング

■ 最重要:ホコリ対策と「接着力」を高める仕上げ作業

・絶対に守るべき「安全対策」と作業環境
・粉塵をどう処理するか? 2つの道具を使った清掃術
・掃除機だけでは不十分。接着力を劇的に高める「水拭き」の重要性


  • 【注意】この作業を「マンションの部屋」でやってはいけない理由


(ここから先は有料パート)

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