「260円」と、畳の表替えのこと
今朝は6時20分。いつもの踏切で、遮断機が下りるのを待っておりました。

ガタンゴトンと目の前を通り過ぎていく電車。 運転士さんも、座っている乗客の皆さんも、こんなに早くから……。
本当にお疲れ様でございます、と。 世の中、こうして誰かが動いてくれているから成り立っている。当たり前だけど、ありがたいことですね。
35年前の学生だった頃

先日の日曜日の朝、ふと思い立って盛岡駅を少し歩きまして。



切符売り場でふと目に入ったのが、矢幅(やはば)までの運賃でありました。

35年ほど前、私が学生だった頃は確か230円くらいだったかな、と。
この前の値上げがあったにせよ、今は260円。

普段は車ばかりでありますが、これには驚きました。
35年経っても、その差はわずか30円。
鉄道の方々の、見えないところでの苦労や努力が、透けて見えるようであります。
ラーメンと、畳の値段、今と昔
最近は、ラーメンが一杯1000円だなんだと、世間では賑やかでありますな。 高いの安いのと、色々と言われています。
……ふと、畳も同じようなもの。
畳の材料――「い草」のござや糸なんかは、30年前に比べれば随分と高くなっております。
ですが、古くなった表面を張り替える「表替え」の値段は、30年前からほとんど変えずに踏ん張っている店が多い。 うちも、そうであります。
「商売が下手だ」と言われれば、それまでかもしれません。
ただ、アパートを退去される時など、どうしても出費を抑えたいというお客様のお気持ちも、よく分かるのであります。
少しでもお役に立てれば……と、つい昔と同じような値札のまま、道具を握ってしまう。
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職人の、ちょっとした意地
機械も入りましたが、最後に仕上げるのは人間の手であります。
一畳、一畳、ピシッと角を立てる。 その手間を、お値段という数字だけで割り切るのは、どうにも難しいもので。
安ければ良いというわけではありませんが、畳の香りを、お金のことで諦めてほしくない。 新しい畳で、清々しい朝を迎えていただきたい。
ただそれだけが、30年畳を刺してきた、私のちょっとした意地のようなもの。
盛岡の朝は、まだ冷えるな、うん。
皆様の暮らしが、少しでも健やかなものになりますよう。
それでは素敵な一日を。
前田まさとし

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