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林浩治「在日朝鮮人作家列伝」09   李良枝(イ・ヤンジ)(その0)

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良枝ヤンジ──言語以前の言語を求めて疾走した在日二世女性作家(その0)


中央日報社 1985年2月


 良枝ヤンジは日本国籍の在日朝鮮人二世作家だ。
小説『ナビ・タリョン』で彗星のごとく文壇に登場し、由熙ユヒで芥川賞を受賞した。また伽倻琴カヤグム奏者であり、韓国舞踊の演者でもあった。韓国に居住し日韓を行き来した若い芸術家であった。

 日本国籍であること、女性であることはそれまでの在日朝鮮人文学者とは異なった存在を示した。日本と韓国のあいだ、日本語と韓国語のあいだで模索される生の表現は新鮮な感動を与えてくれた。
 そして37歳での若すぎる突然の死は余りにも衝撃的だった。

→李良枝(その1)につづく

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◆参考文献


*本文の著作権は、著者(林浩治さん)に、版権はけいこう舎にあります。

◆著者プロフィール

林浩治(はやし・こうじ)
文芸評論家。1956年埼玉県生まれ。元新日本文学会会員。
最新の著書『在日朝鮮人文学 反定立の文学を越えて』(新幹社、2019年11月刊)が、図書新聞などメディアでとりあげられ好評を博す。
ほかに『在日朝鮮人日本語文学論』(1991年、新幹社)、『戦後非日文学論』(1997年、同)、『まにまに』(2001年、新日本文学会出版部)
そのほか、論文多数。
2011年より続けている「愚銀のブログ」http://kghayashi.cocolog-nifty.com/blog/は宝の蔵!

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