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オシャレな服を着る時、他人の目を気にしてしまう。

オシャレな服を着て、友だちに会うのが苦手だ。

なぜなのかは、分からない。もしかしたら、幼少期にそういった服を着ていき、誰かにバカにされたのかもしれない。

その感覚は、未だに続いていて、シャツをインしたり、ダボっとした今時の服を着ると、『友だちからカッコつけてると思われないだろうか?』という心配が何処からともなく沸いてくるのである。

ボクは見た目をイジられるのが、とても怖いのだ。実際のところ、そういった服を着ていってもイジられる事は、ほとんどない。お互いに大人になったのだから、そんな些細な事を気にかける人間は極めて稀である。だから、気にかける必要はまったくもって無いのだが、ボクは心の奥底で気にしてしまう。

子どもの頃はそういったイジりが蔓延していたので、ボクは周囲の目を異常なほどに恐れていた。その名残りがボクを今尚苦しめているのである。

特に、髪を染めるなんて事は、太陽と月が入れ替わってもできない。それは、ボクにとって最も強い恐怖である。髪を染めれば、確実に周囲にバレるし、それについて言及される。

普通の感覚を持っている人は、『いや、別に髪を染めた事を気づかれてもイイじゃないか!』と思うだろう。しかし、ボクのような強度の神経症を患っている人間には、それが最も恐ろしい行為に感ぜられるのである。


ボクは高校の時、ブサイクだった。中学の頃は、それなりモテる事もあったのだが、高校に入ってからボクはブサイクとして生活する事を余儀なくされた。

なぜなら、視力が悪くなり、眼鏡を掛けざるを得なくなったからだ。ボクは眼鏡が似合わなかった。眼鏡によって縮小された眼は、ボクの顔にアンバランスだった。

さらにボクの高校では、頭髪に対する規制が強かったので、短髪を強制された。それにより、ボクは奇代のブサイクとして君臨する事となった。

ボクは、青春のせの字も無い学園生活に嫌気が差していた。だから、本当はコンタクトに変えて、生活を一変させたかった。

しかし、ボクにはそれが出来なかった。最初に言った通り、ボクが自分自身のアバターに変更を加えた事を、周囲からバカにされるのが死ぬ事よりも怖かったからである。だから、ボクはブサイクという不名誉極まりない称号を胸に、暗黒の高校時代をおくったのである。

他人の目が異常に気になり、実生活に影響が出るのは、『社交不安障害』という病に依るモノである。ボクは30歳になるまで、これに地獄のことごとく追い詰められた。

自分が何をしたいかよりも、他人にどう思われるかが、気になって仕方がないのである。この症状によって、ボクはありのままの自分で存在する事ができなかった。

現在は、自分自身を尊重する事が出来ているが、冒頭にも言った通り、オシャレな服を着る時は未だに、ボクは他人の目をつい気にしてしまう。

これは『社交不安障害の呪い』なのである。


社交不安障害の苦悩。(メイン垢)

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