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議員になって2年。関わりが増えて、楽しくなってきた。

議員として歩んだ2年間。1年目は目の前のことをこなすだけで精一杯だったが、2年目になって少しずつ、自分らしい動き方ができるようになってきた。数字と言葉で正直に振り返ってみたい。

こんにちは、五十嵐淳です。
今、三戸町はりんごの花が満開です。朝の散歩やランニングで外に出ると、あの甘くやわらかな香りが漂ってきます。毎年この季節になると、「三戸はりんごだな」と改めて思います。

2016年に初めて三戸町に足を踏み入れたとき、驚いたことのひとつがりんごの美味しさでした。それまで食べていたりんごとは別物だと思うくらい、衝撃的でした。そこからりんごを育てる人たちのことが気になり、その背景にある地域の空気に惹かれていきました。町との接点がりんごだったからこそ、農業や地域の課題は今も自分ごととして感じています。

今年3月に、ちょうど任期の折り返しを迎えました。今回は「2年間でどんな活動をしてきたのか」「何が変わって、何がまだ途中なのか」を、できるだけ数字と言葉で示しながら振り返ってみたいと思います。


2年間の活動を、数字で見ると

数字を示す前に、議員の仕事には大きく2つの側面があることを説明しておきたいと思います。

議会活動と議員活動について

どちらも大切な仕事ですが、私が特に見える化に力を入れているのは「議員活動」の部分です。議会活動は制度として進む一方、議員活動は個人の意志と動き方次第で中身がまったく変わります。だからこそ、ここに自分らしさを出していきたいと思っています。

以下は、この2年間の議員活動を中心とした数字の整理です。

主な議員活動の数字整理

一般質問は1年目に4回、2年目も4回。2年間通じて、登壇できる機会にはほぼ毎回立ちました。テーマはDX・デジタル情報発信・教育と人材育成・鳥獣被害対策・農業の猛暑対策・観光協会に対する補助金の検証など、毎回現場の声や他地域との比較をもとに準備してきました。

活動報告書は各号2,680部を新聞折込で配布し、さらに100部ほどを手渡しで届けました。SNSを使っていない世代にも届けたくて始めたことですが、面識のなかった方に道端で「読んだよ、よかった」と声をかけてもらったり、メールや電話をもらったりと、少しずつ新しい認知につながっていると感じています。

2年間で一番のトピック:議員定数の削減

2年間を通じて最も大きな出来事は、2026年3月議会で「議員定数を14から12に削減する」条例改正案が賛成多数で採択されたことです。

この議論は、私も委員として所属する議会運営委員会が議長からの諮問を受け、調査・検討を行ったことが起点になっています。答申書にはこう書かれています。「議員定数の見直しは、単なる人数や経費の問題ではなく、議会基本条例の理念に基づき、議会機能の充実と議会活動の質の向上を図るための議会改革の一環として検討すべきものである」と。

最初、私は削減を「コスト削減」の文脈で捉えていた部分がありました。三戸町の人口は毎年200人前後のペースで減少しており、国の推計では2050年には約4,100人になる見込みです。学校や公共施設が規模縮小・統廃合を迫られているなかで、議会だけが以前と同じ規模のままというのはバランスを欠くのではないか、という感覚がそこにはありました。

でも議論を重ねるうちに、自分の中の文脈が変わっていきました。削減は「小さくする」ことではなく、議会の機能をより充実させるための改革だ。
そういう捉え方になっていきました。人数が減っても、一人ひとりの議員が政策提言を強化し、議会活動の質を上げていく。そのための再編だという認識です。

採決に向けては、議員間討議でのグループワークのファシリテーターを担い、賛成・現状維持それぞれの立場の意見を丁寧に引き出す場づくりをしました。討議のスケジュール案や進め方の提案も行いました。議員としての2年間で、最も手応えを感じた仕事のひとつでした。

2年目になって変わったこと

1年目は、とにかく目の前のことをこなすだけで精一杯でした。委員会、一般質問、予算委員会など。次から次へと来る予定を、なんとかこなしている感覚が正直なところでした。

2年目になって、少しだけ変わりました。

議会運営委員会の委員になり、建設農林常任委員会では町民交流会の進行役を任されたり、視察先の選定を提案したり、視察レポートの発表役を担ったりするようになりました。議会の内側でも、少しずつ役割ができてきた感覚があります。

町の外でも、青森県若手議員ネットワークに所属し、宮下知事も参加する県内若手議員20人前後の勉強会に3回参加しました。他市町村の議員と話すことで、三戸町の課題や強みが相対化されて見えてきます。そこで得た気づきを、質問や提案の形にしていくことが、2年目ならではの動き方だと思っています。

そして何より、町の中での関わりが増えてきました。自分を議員として認知してくれる人が増え、困りごとや地域課題を直接相談してもらえるようになりました。子育て中のお母さんたちが座談会に来てくれたり、一般質問の傍聴に足を運んでくれたりする場面も増えました。議員になった理由のひとつが「議会や政治に興味を持ってもらうこと」だったから、こうした変化はとても嬉しいです。

選挙のときにやりたいと言っていたこと、今どこにいるか

立候補したとき、私がやりたいと言っていたのは大きく3つでした。

「議員活動の見える化」について
活動報告書を3号まで発行し、座談会を4回開き、SNSでの発信も続けてきました。これは着実に形になってきていると思っています。

「若者・子どもへの投資」について
一昨年11月に就任した沼澤町長のもとで、習い事応援補助金や給付型奨学金の創設など、自分がやりたいと思っていたことが実際に動き始めています。この流れを支持していますし、さらに拡充できそうなことがあれば積極的に提案していきたいと思っています。

「町民が議会に関心を持てる仕組みづくり」について
2028年の町議選で投票率を10%上げるという目標に向けて、まだ道半ばです。ただ、少しずつ手応えを感じていることがあります。子育て世代との座談会をきっかけに、続く座談会ではそのお母さんたちがテーマオーナーになってくれました。そこで出てきた声を一般質問に昇華させると、今度はそのお母さんたちが議場に見に来てくれました。仕事で来られない方はライブ映像で見てくれました。「議会を見に行く」という行動を、ごく普通のこととして広げていけたら。そう思っています。

数字で「達成」と言い切れるものは少ないです。でも、動き続けていることは確かです。

折り返しからの2年。「議員になりたい人=ライバル」を増やしたい

残りの2年間で、より力を入れたいことがあります。「議員になりたいと思う人を増やすこと」です。言い換えれば、自分のライバルを増やすことでもあります。
2028年の町議選で投票率を10%上げるという目標を掲げてきました。それを実現するには、これまで投票所に足を運ばなかった人、いつの間にか選挙から遠ざかってしまった人が、もう一度投票行動をとることが必要です。実は私自身が選挙に出たとき、そういう人たちが投票してくれた手応えがありました。
では、そういう人たちが投票所に向かうのはどんなときか。「この人に入れたい」と思える候補者がいるときだと思っています。つまり、新しい人が議員を目指すこと、そのこと自体が投票率を上げる力になります。
だからこそ、議員のリアルをもっと見える化したいと思っています。たとえば、選挙にはお金がかかるというイメージがあるかもしれません。でも少なくとも町村議員レベルでは、そうではありません。必要なのは供託金15万円だけで、これも基本的に戻ってきます。ちなみに私自身の選挙費用は、約3万円でした。ハードルは、思っているよりずっと低いです。

まだ確信があるわけではありません。でも、議員活動の見える化を続けることで、議員という選択肢に興味を持ってくれる人が少しずつ増えていく。
その積み上げが、最終的に投票行動につながると思っています。

2年後、答え合わせをするのが楽しみです。引き続き、「見える議員」として動いていきます。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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