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うまく打てない日が、ゴルフを好きにさせてくれた

『逆境こそ、笑って前を向く』

うまくいかない日に読むと、少しきれいごとに聞こえるかもしれない。 それでも私は、打てない夜の練習場ほど、この言葉に助けられてきた。

夕暮れの練習場、響く乾いた音とため息

オレンジ色の西日が、練習場のマットを長く染めています。

カゴいっぱいのボールを前に、一人立ち尽くす。
さっきから、納得のいく球がひとつも出ません。

隣の打席からは、軽やかな快音が聞こえてくる。
それなのに自分のボールは、また右へ流れて、またトップして低く転がる。

「あんなに練習したのに」
「昨日までは、もう少し打てていたのに」

そんな言葉が、喉の奥まで出かかる夜があります。
ため息ばかり増えていくあの感じ、きっと私だけではないと思います。


ゴルフを始めてしばらくの頃、こんな言葉が頭をよぎった

ゴルフを始めたばかりの頃、私はゴルフ場に勤めていました。
33年前のことです。

同僚や先輩たちは、ゴルフ部出身だったり経験者だったりして、やっぱり上手いんです。
同じ練習場で並ぶと、弾道も音もまるで違う。
私はそれが悔しくて、正直、みじめに感じることもありました。

負けたくない。
次のコンペでまた悔しい思いをしたくない。

そう思って、毎日のように練習しました。
でも、「これだけやっているのに」と思うほど、うまくいかない日も続きました。

向いていないのかもしれない。
そんな言葉が頭をよぎったことは、一度や二度ではありません。


指導者になった今でも、似たような気持ちになることがあります

私は怪我で、約10年ほどゴルフから離れていた時期がありました。
その間はサラリーマンをしていて、また戻ってきたときには、当時の感覚や飛距離がそのまま残っているわけではありませんでした。

昔なら負けなかったのに。
ここまで崩れるのか。
そんなふうに悔しく思う日も、今でもあります。

だから私は、完璧な指導者としてではなく、あなたと同じように迷いながら歩いている一人のゴルファーとして、この言葉を書いています。

うまくいかない日は、苦しいです。
できない自分を見せつけられるようで、クラブを置いて帰りたくなることもあります。

でも今は、ああいう時間にも意味があると思っています。


「できない」は「伸びしろ」の別名

向いていないかも、と感じるのは、ほんとうは前に進みたい気持ちがあるからです。
悔しいのは、それだけ本気だから。
何も感じなくなっていたら、そんな苦しささえ出てこないはずです。

思い通りにいかない時間を、どう過ごすか。
実はそこに、その人らしいゴルフが出るのかもしれません。

私は今、スコアだけに縛られず、
いろいろな楽しみ方をしている人たちを見るのも好きです。

でもその一方で、悔しい思いをしたときには、
「よし、もっと自分を磨いて、もっと楽しんでやろう」と思います。

その気持ちが、また次の一球につながっていくんですよね。


今日の言葉

『逆境こそ、笑って前を向く』

ミスショットをした直後、無理に平気なふりをしなくてもいいと思います。
ただ、その一球を「終わったこと」にするのではなく、
「何が起きたんだろう」と少しだけ持ち帰ってみる。

簡単には解決できないことのほうが多いです。
でも、「こうするとミスになりやすいんだ」
「こうしたら少し変わるかもしれない」と見えてきた瞬間、
ゴルフはぐっと面白くなります。

たぶん、何もかも順調すぎたら、
あの心が揺れるような喜びは薄いのかもしれません。
だから逆境が来たとき、最近は少しだけ思うんです。

あ、来たな。
ここに、次の楽しさの入口があるのかもしれない、と。


今日から試してほしいことが、二つだけです

ひとつは、うまくいかないことを言葉にしてみること。
「なんとなく変」ではなく、「トップが続く」「右に出る」「振り急いでいる気がする」くらいで十分です。
言葉にできると、人にも聞けるし、自分でも整理しやすくなります。

もうひとつは、今できることを丁寧にやること。
うまくいかないときほど、先へ進みたくなります。
でも実は、少し手前の基礎に戻ることで、急に楽になることがあります。

焦る日は、大きく変えなくて大丈夫。
今できることを一つ、雑にしない。それだけでも十分です。

そうやって続けていると、忘れたころにふっとつながる瞬間が来ます。
「あ、これか」
あの瞬間があるから、ゴルフはやめられないんですよね。


芝生の上で、また笑顔で会いましょう

うまく打てない日が積み重なるからこそ、あとで笑って話せる日が来る。
「あのとき、やめなくてよかった」と静かに思える日が、ちゃんと来る。

帰り際、夕暮れの空を見上げながらクラブをバッグに戻す。
そのとき「また来よう」と思えたなら、今日はもう十分です。

ネットの向こうに消えていく白い球。
手のひらに残る振動。夜風に混ざる芝のにおい。

全部うまくいった日じゃなくても、
ゴルフを続けていてよかったと思える瞬間は、たしかにあります。

笑って前を向く。

それは強い人のための言葉ではなく、少し落ち込んだ人が、もう一度クラブを握るための言葉なのかもしれません。


【今日の問いかけ】
あなたが最近、練習場で「あぁ、もう!」と
頭を抱えたのはどんな時でしたか?
もしよろしければ、
あなたの「悔しさ」をコメントで少しだけ預けていってくださいね。


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